一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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300年住宅

2007年08月22日 16時00分27秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 室内側の仕上げ


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

先日、300年住宅のお話をしましたが、この写真のように室内側は、石積みのイメージになります。

もちろん、石積みを隠してしまって通常の室内のように仕上げることはできるのです。好き嫌いはあるでしょうが、せっかくならできるだけこのまま現したいところです。

私は、石積みのこの仕上げ感は好きです。

今回、見学したご家庭で、できるだけ隠したいということで、洗面所の通路など、ごく一部のみ、この石積みの仕上げでした。ご年配の方でしたから、固く冷たいイメージが嫌だったのでしょう。

ですが、完成してみると、「こんな素敵な仕上げとは思わなかった…。こんなことなら、わざわざ隠さなければ良かった。」とのことでした。

事前になかなかイメージはできないのですが、この暑さの中、エアコンをつけていなくても家に入った瞬間にヒンヤリした感覚を思い出しました。一日の中での温度変化は少なく、データーを見ても25度~27度くらいを動いていたので、昼間は涼しく感じるわけです。


「冬はどうなの?寒いんでしょう?」との質問を頂きますが、暖房は必要ですが、かなりの省エネルギーで済みます。家の中が一日温度が一定で、洞窟のように温度変化が少なくて済みます。

外断熱ですから、これらの石が大量の温度エネルギーを蓄えてくれます。木造の外断熱工法はあまりメリットは無いのですが、鉄筋コンクリート造の外断熱である300年住宅では、この点がケタ違いのメリットに変わります。

この家の石の温度を摂氏1度上げたり下げたりするのは、そうとうなエネルギーを必要とします。外断熱による蓄熱量が多いからです。外気が少し入ってきたくらいでは、影響を受けません。外断熱は鉄筋コンクリート造と組み合わせることで、本当のメリットが生まれます。夏場は涼しく、冬場でも省エネルギーで暖かく感じるのはこのためです。



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