一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

300年住宅の打ち合わせ

2007年08月09日 04時38分57秒 | 300年住宅
みなさん、おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

昨日は、長野県の飯田市に、300年住宅の材料メーカーとの打ち合わせに行ってきました。まるまる1日、突然のアポイントにもかかわらず、トップのお二人にお時間を頂き感謝しています。私にとっては大変有意義でした。


早朝に車で出発して、朝の9時30分に到着。打ち合わせと工法の確認、現場の見学や今後の対応などを話し合うことができました。

この工法での建物が8月末か9月の初めに、基礎工事が始まります。

9月は、私がドイツにエコ住宅の勉強に行きますので、帰ってきて9月の末に本体の工事をスタートします。

本体工事スタートのときには、飯田市のメーカーからベテランの職人さんが7日~10日間ほど泊りがけで、連日つきっ切りで指導に来て頂くことになりました。これで、不安のひとつを解決できます。私も、ポイントを一緒に覚えます。


「300年住宅って何? 工法が違うの?何が違うの?」というご質問を良く受けますが、ミタス一級建築士事務所のホームページをご覧下さい。

イタリアのフェレンツエから帰ってきて、こういう何百年も持つ石造りの家で、耐久性と温熱環境、耐震性、耐水害性に関しても優れた住宅はできないものかとイメージしていたのですが、まさにその住宅性能に非常に近いものが現れました。

かなりの長期間に渡って研究の必要があると考え、この工法を私が研究するための会社をようやくスタートさせました。建設コスト的には、まだかなり高いですが、それだけの価値はある住宅工法です。このコストももう少し下がるように考えないといけません。

まず1棟を建てながら、それ以降も工夫や研究をしないと私自身が納得できていない部分があります。そのために、ミタス一級建築士事務所に資金的に迷惑を掛けないように、わざわざ新会社を設立して研究するのですが、この最初の1棟に賛同して建てさせて頂けるオーナーの工事がまもなく始まることになりました。


昨日、同席して頂いた新会社の出資者に、「これなら、研究開発のために出資する価値のある住宅ということが、実物を体感して初めてわかった」と納得して頂きました。

今の時期の昼間に、しかも昨日は飯田も暑かったですが、冷房をまったく付けていないのですが、家の中は涼しいのです。家の質感も好みはありますが、実際にご覧頂くと、サンプルとは違い「おぉ~…なるほど…」というもので、かなりプラスのイメージになります。


飯田での打ち合わせは、材料代がなぜ5割から10割も金額アップしたのか、なぜ工事費用が当初と比べてかなり高くなっているのかという話から、私から教えて頂きたいことについての様々な質問にもお答え頂き、最後はかなり本音の部分でもお話して頂きました。材料を提供して頂けるメーカーも試行錯誤の状態を繰り返し、ようやく先が見え初めてきたようです。

九州の大学の先生がやはり打ち合わせにお越しになっていて、ご紹介頂きました。この先生のお話もお伺いすることができました。少し聞かせて頂いただけでも、専門的で大変面白い内容でした。机上の研究だけでなく、実際に学生と造りながらの実験も繰り返されており、お話も多岐に渡って興味深いものでした。

朝9時30分に飯田のメーカーに到着して、話の終了が午後5時前でした。一部渋滞もあり、帰りはかなり遅くなりましたが、充実した一日であると同時に、解決しなければならない問題は山のようにあります。気持ちを引き締め直して帰ってきました。

本日は、これから千葉県の御宿に車で出発です。昼には事務所に帰って仕事をしなければなりません。これからすぐに出発します。


住宅設計 ミタス 一級建築士事務所のホームページ  

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