一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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建売、注文住宅の契約前に

2007年10月01日 12時24分44秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

こちらへの建築トラブル相談も最近は多いのですが、そのうちの9割が既に工事が始まってトラブルに直面してしまっています。残り1割がこれから始まる工事検査の依頼や、事前に心配な方の相談です。

自分たちは大丈夫と思って契約しているのですから、人間の心理からすれば当然でしょう。

第三者として入って、相談だけでもあるいは検査して指摘しても良いのですが、問題のある業者ほどそれを拒否します。または、指摘しても無視をします。

それでは意味がないので、検査をするなら必ず皆さんから事前に業者に許可か合意を取るようにお願いするのですが、それができない方もいます。

トラブルが起こって、第三者の建築士が入ってくることを恐れる業者の心理もわかります。

ですから、ひとつだけ皆さんにアドバイスしておきます。

注文住宅、建売住宅、建築確認住宅を問わず、契約前には第三者の建築士が入って検査をしても良いかどうか、その際には協力してくれるかどうかを確認して書面で合意を取っておけば良いのです。

実際には、スムーズに工事が進み、みなさんが納得して終われば第三者の建築士にお願いしなくても良いでしょう。心配な方は、入れても良いですが。

この承諾をトラブルが起こる前、しかも契約前にも関わらず拒否する業者であれば、以前にトラブルがあったというケースがほとんどです。通常は、契約前なら快くOKをしてくれるケースが多いです。

ノーと言われても契約したいかどうかの判断は、当然皆さんが行えば良いのです。

これは、ひとつのポイントになるので、覚えておいて下さい。


但し、設計事務所に設計をお願いして工事は別の会社が行う場合は、そういう承諾は必要がないかと思いますし、それをお願いするなら、最初から他の設計事務所に依頼すべきですね。設計事務所にお願いして、工事をチェックしてくれないから、私に工事中の検査をして欲しいと依頼される方がいますが、お断りしています。

設計監理料をほとんど払っていなくて、業者が決めた名義だけの設計監理者であれば別ですが、設計監理者が別にいて、費用を払っているのであれば、クレームを付けてそこにしっかり見てもらい責任を持ってもらうのが正しいのです。

建売や建築条件付は、この名目だけの設計監理者が多いようです。




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