
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
鉄筋コンクリート造のリフォームが続いています。
玄関ドアーの取替えですが、
構造的な強度は、当然ですが
一番気にしたのが、雨仕舞い、すなわち防水面の処理です。
そのための設計検討と、現場での事前説明、
実際に指示通り行われているかのチェックを行いました。
住宅リフォームでの設計や監理は、ここまでしないといけませんが、
実際には、手間が掛かるのでなされていません。
今回も、壊してみたら想定外の部分があったので、
現場で指示をして断熱材の追加をしました。
住宅リフォームでは、せかっく剥がしたり壊したりするのですから、
構造体、耐久性、断熱性などの面で
細かい手直しや対応を簡単にできるチャンスです。
正しい方法で行ってもらうという消極的な面だけでなく、
改善するためのチャンスでもあります。
それを逃さないために、
事前には完全に確定できない住宅リフォームでは
現場へ、せっせと足を運ぶしかありません。
工事をせず、設計監理だけを行う設計事務所で、
住宅リフォームの現場へ、毎日通うところは、
多分、他にはほとんど無いでしょう。
もし、あるとすれば「劇的、大改造!!ビフォー&アフター」
の匠としての工事中くらいかな…(^_^)v
住宅リフォーム 劇的、大改造!!ビフォー&アフターの匠と…
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いきなりの質問で恐縮です。
今、都内で中古RC51年築の物件を紹介され、迷っています。
内見したところ、物件は気に入ったのですが、
内装の大規模リフォームはもちろん必要な状態で、
それは覚悟しています。
心配なのは、築年が古いため、間取り変更以外の
大規模修繕?のような工事が必要となり、
結局割高になってしまうことです。
一般論として、どう考えればよいのでしょうか。
確かに内装や設備は新しくすれば、まだ住めるでしょうし、その概算金額も業者に聞けば、検討が付きますね。
しかし、構造体は?耐震性は?
構造計算書があれば、これも検討は付きますが、
問題は、コンクリートの劣化や当時の打設レベルによって、その品質は大きく変わります。
これは、天井裏や壁を剥がして、直接見なければなりません。
シュミットハンマーで、表面強度を測定することは
できます。
ですから、この物件を購入するには、
その建物の解体処分費を土地の価格から差し引いて、
それでも欲しいと思ったら、購入することです。
そうすれば、リフォームしても、建て替えても
価格に納得できると思います。
現在の建物をリフォームして入居する場合は、
構造体の寿命や耐久性に注意してください。
これは、木造でも同じことがいえます。