一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅リフォームの大切な考え方(3)

2016年02月07日 09時00分50秒 | 住宅リフォーム・耐震
▲ これが、壁を剥がした既存状態のグラスウールです。


前回 の続きです。

過去の建物の断熱材は、グラスウールが多いですね。
リフォームで壁を剥がしたら、

耐震や構造面、雨漏れや腐朽、白蟻などの確認も必要ですが、
無視されがちなのが、このグラスウールの入れ方です。

 

▲現状は、このようにグラスウールが入っていました。
これは、ほとんどの現場でこのように張られています。



▲このように張り直してもらいました。
違いがわかるでしょうか?
これは、お客様に写真を取ってもらいました。



このように正しく張る意味は、断熱効果が著しく変わってしまうことと
壁体内結露の問題があるからです。

最初の写真の張り方では、正しく張った場合の半分程度しか断熱効果がないという
データーもあります。

これよりも、後者の問題ですが、

外壁に通気層のないモルタル仕上げですと
外壁内で結露し、北面などでは長い期間に
外壁内が腐っていく可能性があります。

関東以南であれば、問題が生じても長期間掛かるので、
被害が発覚することは少ないですが、

寒冷地なら、この張り方では、問題が生じます。




▲もう一度、一般例で。

写真の上が、お勧めできない張り方で、
写真の下が正しい張り方です。



ですが、正しいといっても
日本ならではの張り方です。

リフォームは別にして、

ミタス一級建築士事務所の新築では、
断熱材も防湿シートも、より効果のある別の方法で行っています。

住宅勉強会の基本編では、その違いと方法もお知らせしています。



……………………………………………………………………………

ご意見があれば、お気軽にどうぞ!

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