李朝井戸堅手徳利
朝鮮王朝時代前期、慶尚南道系窯の明器かと思います。
だいぶ以前に仕入れたものですが、その後自分で使用しています。
画像の通り、生まれは堅手的なものですが、
やや釉は薄いものの、井戸手と呼べる肌を呈しています。
容量もわずかですが、
古来数寄者さんたちはこの手のものを大事にされてきたはずです。
容量約80mlと小さなとくりではありますが、
なかなか手放しがたいものでもあります。
さらに言えば使用した後のお世話も大変です。
やや焼きが甘いためか、
2日ほどうっかりそのままにしておくと、
中に残った酒がじんわり肌にしみでるような感じです。
ですので、使用したあとはしっかり洗浄し、
しっかり乾かすということを繰り返しています。
口縁に金直しがあります。
今後さらにご使用いただくことでさらに井戸的肌になるやもしれません。
繰り返しますが、使用したあとはしつこいくらい高台をたわしでこすってください。
高さ 約8.5センチ前後
口径 約3.6センチ前後
画像と実物とでは多少色合いが異なる場合があります。
古いものですので、画像と説明文にない疵等ある場合があります。
サイズは前後と記載の通り、誤差を含みます。