あなたも私もmiworld

大阪に住む仲良しマダム?!の憩いの場。今日は何した?何しでかした?笑いあり涙あり・・・平凡な日常を綴りましょう。

息子のバイト〈その2〉

2012-04-07 00:02:59 | ウチのボン(Run)
そう思っていた矢先、数日前、息子のバンメン(バンドメンバーを息子はこう呼ぶ)が

いつものようにウチに来ててみんなで一緒に夕飯食べてた時のこと



「オレ、今やったらみんないてるし、なんか勇気出そうな気ィするわ」(・・・な、なんのやねん???)

「ちょー今からバイトの面接、電話してみよかな~」(それ勇気要るのかよォ)

(私は、どこでもぶっつけ本番、直接お店に出向いて交渉した口だった

「な~母、最初どうゆうたらええん?」(そら来た

「何聞かれると思う?」

「あ、その前にちょーパソコンで店の電話番号調べてや」(コラ、誰のバイトや。自分で調べろよォ

で、いざ調べようとしたら、自分がこれから働こうと思っていたお店がどこの住所かもわからない、という。

あらあらあら…ほんまにもー、事を起こす前に、一体いくつ私に聞いたら物事前に進むんでしょうかーーー

それも、これもきっと親の私の教育がしっかりできてないからなのよね反省

なんだかんだ大騒ぎして、いざ電話

バンメンと私、食卓で息子のこのあとのやりとりを

固唾をのんで見守ることにした


「あの~○○高校の××と申しますが、え?あ、あの~そちらでバイト募集してませんか?

あの~面接お願いしたいんですが…あ、明日ですか?あ、大丈夫です…

あ、あ、ちょ、ちょ、チョー待って!ちょっと…あの、あ、無理です!

○日ではダメなんですか?あ、ハイそれやったら行けます。ハイ、お願いします…・・」



あら~、もう、カミカミのグダグダ。みんな机をバンバン叩きながら必死で笑いをこらえている

なぜだか本人まで自分のあまりのカミカミとあせりように、顔が半分笑っているじゃない(しっかりしてよ)

現役高校生よ普段使い慣れていない、尊敬語、丁寧語が全く使いこなせていないゾ

あれあれ?普段、「言葉づかいが悪いのは、オレ母の前だけやからな外ではちゃんとしてるし

ゆうてたんは、一体どこのどなたさんでしたかね~?



そうして電話を切った途端、みんなからは、猛攻撃のダメ出し

「オマエ、チョー待ってはないやろう」

「ダメなんですか?じゃなくて、していただけませんかや」

「無理です!じゃなくて申し訳ありませんがその日は都合悪いので、

別の日にしていただけませんか?とかさ~」

こんな子面接してくれはるなんて、奇特な人がいたもんだありがたい



それでも、どうにかこうにか面接にこぎつけ、これで“ボン”も一歩前進したぞ

私は、このあと面接のシュミレーションで、最初の挨拶から志望動機など聞く面接官をさせられることになる

その数日後、無事面接も済み、晴れて彼はこのたび、人生初のバイトを始めることとあいなった。

制服を支給され、ウェイターとして、接客の際の「いらっしゃいませ」から始まる、

いくつかのパターンのフレーズを書いてある用紙を持ち帰り

さっそく一生懸命私を前に声を出して練習し始めた

「もうちょっとゆっくり話し」「落ち着いて」

「そのまま文字を読んで言うんじゃなくて何を伝えないといけないのか考えたらかまへんのんちゃう?」

なんだか私まで熱が入ってしまっているじゃん


やれやれ…彼は、こうしてついに、労働を伴うお金のありがたみ、

仕事の大変さや、職場での上下関係や接客の厳しさ難しさ、

注意されたり叱られたり恥をかいたり…きっと悔しい思いもするに違いない。

色んな事をひとつづつ学んでゆくこととなるのだなあ。

大変なことばかりじゃない。楽しいこと、旨く出来たことの喜び

職場の人たちとの新しい出会い、つながり。どうか良い先輩に恵まれますように…

親の言うことは聞けないが、尊敬できる人生の先輩からできるだけ数多くのことを学んだり、

聞く耳を持てるようになるといいな~とか。

慣れてきてバイトが楽しい~とか色々思うかな…(あらら、お母さんとっても欲張り)

あんまり期待しちゃあかんね

初めてのバイト代、何に使うのかな?

私はケーキが焼ける温度調節の付いたオーブントースターだったな(今もカボチャのケーキ焼いてます

うふふ…私もと~っても楽しみ


さて後日談

「あ~、オレ、バイト初めてしみじみ思うわ~。

今日学校の帰りに行ったファミレス。接客“なってない”のがようわかるわ~

あのウェイター、入店の時からもう全然アカンわ~

おいおいボンアンタ始めてまだ二日ですよ

いきなりそんなんよう言いますわ(笑)

                                (終わり

今夜も仲良く…オヤスミ