足元では 沢山の落ち葉がサクサク・・カサコソ 音を立てて
葉が落ちた木立の向こうには 青空やら 贅を尽くした別荘の建物やら
手入れが繰り返された美しいお庭が 姿を見せるようになっていて
本格的な 冬の訪れを前にした軽井沢も なかなか 大人な魅力の季節だよね
こんな風に 視界を遮るものが様変わりした時・・ 見えて来るものがあるんだ
山道に 踏み込んで行く人たちがいる・・
山菜や 木の実や草花がお目当ての人も大勢いるようだけれど
古い時代の 「道」 を 探す人たちもいるんだ
碓氷バイパスで大きなバス事故の慰霊碑が設けられた場所から もう少し東に進んで
群馬県との県境になる手前のもっとも高い所が 「 入山峠 」 で 何百年も前から
信濃(しなの=長野県)と 上野(かみつけ、こうづけ=群馬県)をつなぐ街道のひとつ
「入山道(いりやまみち)」 が通っていて 明治期以前には 往来が盛んだったそうなんだ
碓氷峠(中山道)も この入山峠の南側に通る 和美(わみ)峠(通称 女街道)も 群馬側は急坂で
長野県側は 比較的緩斜面・・ 群馬県側で辿りつく先が同じような位置になることもあって
鉄道や車の登場後 相次ぐ新しい道路の建設が この入山道に並行する形で展開した事も手伝い
急激に衰退して 最近ではその道型すら見分けるのが難しい個所が出て来たんだ
降り積もる枯葉に流れやすい石砂 倒木やら落ち枝・・ そして 積み重なる時間・・
「 人が通れば道が出来る」・・なんて CMの真逆の光景だね
1000年以上ものはるかな昔にも 都と東北辺りを目指す「 官道 」 が
軽井沢のどこかを通っていたと研究者の耳目も集まって久しいけれど 依然 手探りだそうな・・
先月 追分宿郷土館の散策会で この「 入山道 」 の探検も始まったようだね
研究者のみなさん 雪が積もると春を待つしかないらしいけれど 気をつけて頑張ってくださ~い