ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

不登校時代、先生にお願いしたこと。

2020-02-10 23:01:23 | 中学校生活
昨日、学校の先生のことを書いたのですが、
我が家の担任の先生との関わりについて振り返ってみますね。

小学5年生の不登校。
この時は一番、ケン太の罪悪感が強かった時。
まず先生が電話を入れてくださいましたが、出ません。
私が話していると横に張り付いて、私が余計なことを言わないように監視しています。
先生の問いに「ケン太は元気です」と言おうものなら、受話器を奪い取ろうとしました。
奪われないように、逃げるとどこまでも追いかけてきて、蹴りが入った時も。
病欠にして欲しかったケン太に「元気です」は禁句です。
だから、本当は元気なことがバレてしまうのも怖いし、適当に誤魔化すこともできないので、
先生と会うことも話すこともできませんでした。

ケン太は仕方がないとしても、このままでは、私が先生とお話することができません。
先生に、メールでのやりとりをお願いできないかご相談しました。
これは特別扱いでしたが、先生は快く承諾してくださいました。

私の方からは、ケン太の近況報告。
先生の方からは、学校やクラスの様子を伝えてくださいました。
これは本当にありがたかったです。


中学の不登校の時です。
中3の春から休みが目立ち始めました。

先生は週に2回くらいのペースで訪問してくださいました。
ケン太は最初に「これから行きますから!」と先生から告げられた時、リビングで待機していました。

ただ、先生の、
「体調が悪いのか?」
「朝、起きれないのか?」
「テストはどうする?受けないと評価がつかないぞ」

などの問いに何一つ答えることはできませんでした。
そして、先生が来てくださっても会うことはなくなりました。

ただ、先生はそれでも来てくださいました。
そして「勉強はしていますか?」
「昼夜逆転はどうですか?」などと玄関先で私に聞きます。
ケン太にとっては耳に痛い言葉です。

ケン太はいつも階段の上に潜んで、会話を聞いていました。
小学生の時のように、私が何を言うのか心配で、聞き耳を立てていたと思います。
「いや~」「あ、はい」と言葉を濁すのが精一杯でした。

ケン太が寝ている時、先生に電話でお願いしました。

ケン太は階段の上で先生と私の会話を聞いている。
自分の家での様子を先生に知られるのを極端に嫌っている。
ただ、自分が先生にどう思われているのか、学校の様子、クラスの様子は気になっていると思う。
なので、訪問していただけるのなら、それをお話していただけると助かります。
ケン太の様子は、ケン太が寝ている時に電話でお伝えしますので。

先生は、それ以来、玄関先でケン太の様子を聞くことはなくなりました。
そして、ケン太に聞こえるようなハッキリとした口調で、
学校の行事やそれに取り組んでいるクラスの子の様子や、ケン太のことを心配している子がいたら、
その子の言葉などを伝えてくださいました。

そして、確か、三者面談だったと思いますが、学校ではできないので
先生が自宅に来て三者面談をしたいと言ってきました。
ケン太はそれに同席することができました。

それからのケン太も先生に会うことができました。
自分の生活面のことは聞かれない。
それがわかったので、会えていたと思います。

卒業まで、クラスに戻ることはできませんでしたが、
卒業式の日の午後、皆が帰った後の校長室での第2卒業式に参加することができました。

行くと言ったものの、本当に来るかどうか心配だったのでしょうね。
担任の先生は、ケン太の姿を見つけると「よかった」と思わず駆け寄り、ケン太を抱き寄せました。

他の先生方にも9カ月振りにお会いし「元気そうだな」「頑張れよ」などと
口々に声をかけていただきました。

これは先生が最後まで訪問を続けてくださり、上手に誘導してくださったおかげです。
私も第2卒業式に参列することができました。

先生は、まだお若くて、クラスを持つのは2年目の先生でした。
ケン太が最初の不登校の生徒だったようです。

休み始めた当初は、なんとか来させようとする先生のプレッシャーが強くて、
ケン太にそれをやると逆効果になりそうで、セーブしてしまったり、
先生に「お母さんと話しても埒があかない」と言われてしまったこともあるんです。

一時期、ちょっとギクシャクしてしまった感はあるのですが
でも、先生は、私の意向を汲んでくださり、地道に対応してくださいました。

手探りだったとは思いますが、先生の熱意と、柔軟性の高さがあったからこそ、
ケン太を卒業式まで導いていただけたと思っています。

先生にはたくさん助けていただきました。
今でも感謝しています。


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