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ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2022-10-09 20:22:31 | 音楽夜話(クラシック)


10.2


03:00-06:00 20.00-23.00 RBB


シューベルト:交響曲第3番 ニ長調 D200
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2022年10月1日 ベルリン、フィルハーモニーから生中継




シューベルトのゆったりしながらも、しっかりした歩み。
ブロムシュテットの音楽に対する構えはいつもしっかり伝わるように
示されたりしていると思う。決して固いわけではないけれど、
彼の示すシューベルト像が浮かんでくる。


彼は若いころ(戦後)東ドイツのオケになっていた楽団で
ベートーヴェン全集を作っている。シュターツカペレ・ドレスデン
(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)。伝統のある楽団で、
彼は名誉指揮者になっている。


ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で2度目の全集を出し、
単発で7番はコンサートにかけていたりする。昨年、8月にボストン響で
演奏されている。


今年は、ケガからの復活で、ベルリン・フィルとの共演。
95歳で現役、飛行機で世界を飛び回ってるという。
ある意味音楽の神に見初められた逸材なのかもしれない。


老年の巨匠というと以前はテンポもゆったりと泰然自若な感じで
進めたものだけれど、ブロムシュテットはその方向には舵を切らない。
この7番はある意味彼の集大成というか、今の彼なのではないかと思う。
シュターツカペレ・ドレスデンの録音よりも早かったりする。


スーパー・オーケストラのベルリンフィルだからできる技なのかもしれないけれど、
音楽的な中身も感じさせながらの演奏なので、ベルリン・フィルもブロムシュテットに
寄り添った感があるのかもしれない。クライバーほどではないにしても、終楽章は
確実に早い。1楽章はベルリンの方が遅く、終楽章はドレスデンの演奏より早い。
LIVE感があり、右肩上がりの論法を踏襲した感がある。終演後はブラボーが飛んだ。
ベルリンではマスクも、歓声もおとがめなしなのかもしれない。
早く国内もそうなることを願う。音楽はやはりLIVEだね。



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