高山清洲・世界平和 人類みんな兄弟

世界平和に導く為の語録

福島第一原発の特攻隊「高線量部隊」はかく闘えり!

2012-07-29 19:54:06 | 海洋汚染

東京電力が9月1日から厚かましくも電気料金の値上げに踏み切ります。

値上げ幅は、8.47%です。

 福島第一原発の現場より

 

事故後、福島第一原発対策本部が設置された免震棟は、2階建てであり、2階が東電の緊急時対策本部であり、1階は協力業者や福島第一原発で働く作業員達の休憩所として使用しています。

 1階、2階には小型冷蔵庫があり自由に飲料水を飲むことが出来ます。しかし、1階は500人もの作業員が出入りするために、冷たい飲料水がなくなってしまいますと、床に置いてあるペットボトルの生ぬるい飲料水しか飲むことが出来ません。

 福島第一原発の現場作業は、放射能物質もさることながら、熱中症や脱水症とも闘わなくては成りません。

作業員達は、防護服を着用していますので外気よりも5度ほど高くなりますし、カッパを着用しますと、何と外気よりも10度くらい高くなってしまいます。

 

 

外気よりも10度も差がありますと、30分以上の連続作業は無理に成ります。

30分ごとに休憩を入れて、汗でぬれた衣類の着替えをして次の作業に移るという有様です。

 外気が30度としますと、作業員は体感50度の中で作業をしなければなりません。しかも、福島第一原発の現場には日陰がほとんどありません。ただでさえ視界が悪いのに汗で、さらに視界が悪くなってしまいますので、普段では考えられないような転倒事故が頻繁に起こっています。

 つまり、福島第一原発の現場で働く作業員達は、放射能どころか、気温と、湿気に苛まれます。

 福島第一原発の現場では、昨年は23人が倒れましたがもうやむやにされた件も入れますと、300人は熱中症で倒れたと思います。大事に成ると作業員の所属します会社は、東電から管理監督不行き届きで注意されるといいますから、呆れます。作業員達を、どっぷりと放射漬けにしておいて、熱中症や、脱水症になると厳重注意ですから、まともな人間ではありません。

東電は、作業員達が汗だくで危険な作業に従事している事は承知の上で、感謝どころか厳重注意を下請け会社に対して行うのですから、作業員達はたまったものではありません。

 東電の社員達は、言葉では「作業前や、後には水分を十分に水分を補給するように」とは、言いますが自分達だけは冷水ばかり飲んで、作業員にはペットボトルの生ぬるい水ばかり飲ましているようです。

重大な現場にも関わらず作業員軽視の東電社員達は、責任逃れの方便ばかりを使っているようです。

 原子炉の爆風で、汚染された免震棟は事故後、管理対象区域として取り扱われていますが、管理区域(放射能に汚染された地域)と同じように放射線が毎時、2.6

マイクロシーベルトを超えて、表面の汚染度が1平方センチ当たり4ベクレル以上の場所のことです。

 東電は、今年の4月に、免震棟の一部を管理対象区域から、非管理区域に変更しました。数回にわたる徹底した除染で、基準値を下回る汚染レベルにしたと公表しました。

床から1.5メートルの平均線量は、1月10日は1.59マイクロシーベルトでしたが、5月22日には0.43マイクロシーベルトにまで下がるまで除染をしたのです。

 

免震重要棟の一部を非管理区域として運用?

そう、つまり東電社員の使用している2階だけ除染したのです。そして、作業員が利用する1階は除染せずに、高い汚染度のまま放置しているのです。

免震棟の1階の汚染度は、2時間いるだけで0.03ミリシーベルト被曝しますから、1年間で7.2ミリシーベルト被曝します。

 

作業現場で被曝して、休憩所でさらに被曝します。このままでは被曝の上限に達するのは時間の問題です。

やがて福島第一原発の現場で、働ける人がいなくなってしまいます。

 何故、1階の除染はしないのか?

収束作業の専門知識や、経験を持っているのは東電社員だけではないはず経験豊富な協力企業の作業員たちこそが、常に現場の実務をこなして来たはずです。

東電社員は、素人に近く実質作業は協力会の作業員達で行われており、危険な作業は、孫請けの作業員達がやらされているはずです。

東電の社員は、安全な場所から、協力会の作業員に指示を出し、協力会の作業員も、孫請けの作業員達に指示を出して、危険な場所には極力近寄らないようにしているはずです。

 

また作業員達の被曝線量の管理についても定かではありません。

福島第一原発の現場には、放射線量が強くて危険な場所が沢山あります。

原子炉建屋は、勿論のことホットスポット的な高線量現場ゃ、それに汚染水を浄化するための循環注水冷却システム周辺も危険区域です。

 この様な危険個所では、アルファー線や、ベーター線が飛び交っており大量被ばくの危険性があります。

また報じられていない汚染水浄化用のホース交換作業現場で、今年の5月に毎時4,000ミリシーベルトのベーター線が検出されて、知らずに作業をしていた作業員が数人5ミリシーベルトを浴びてしまいました。

 作業員が、日々どれだけ被曝したのかは記録されて、本人にも定期的に告知されますが、その中に特定高線量作業従事者という項目があります。

 特攻隊「高線量部隊」

 毎時、0.1ミリシーベルトを超える作業現場で働く作業員が対象となります。

昨年は、3月~5月までに527人が該当しており、被曝量の最も多かった人が93.65ミリシーベルトであり、平均すると45.99ミリシーベルトですから深刻な被曝量です。

 

東電は、この特定高線量作業従事者は東電の社員のみだとの発表もしていますが、詭弁のようです。

協力業者の社員が、毎時0.1ミリシーベルト以上の現場で働いた事例は沢山あるようです。

 

福島第一原発の現場では、3時間程度の作業で1ミリシーベルトを被曝する現場が原子炉建屋を除外しても沢山あります。

 

汚染水を除染するシステムの修理に携わる作業員達は、日によっては1,000ミリシーベルトも出ているのですから、とんでもありません。

すぐに現場作業は中止させて、避難したようですが、線量の落ち着くのを待って作業を再開したようです。

 

また放射線が漏れていると思われるバルブを交換するために、敷き詰めてある鉄板の切断を始めましたが、作業は一人10分に制限されてなかなかはかどりませんでしたが、いきなり100ミリシーベルト近い放射線が噴き出してまた作業中止になりましたが、このような危険な作業を人間の手でしかできないという福島第一原発の現場の現実は、悲惨であります。

 

こうまでして危険の原発が必要なのかが理解できません。

福島第一原発の現場で、こうした高い放射線を浴びる作業員達のことを「高線量部隊」と呼びます。

被曝上限は、年間16ミリシーベルトから20ミリシーベルトであり、彼等は原発で働けなくなるまで数週間、長くて1~2ケ月ですから、その間に危険な作業ばかりビッチリとさせられますが、その中にはたいした技術も持っていない20代の青年が多くいます。

 

高線量部隊の中には、高い日当につられて現場の危険性などの説明を受けずに

福島第一原発の現場に放り込まれた者たちばかりでした。

周りのベテラン作業員達は、高線量部隊の若者達を冷ややかな目で眺めています。

昨年の3.11の震災から、福島第一原発の現場で働いた作業員は2.2万人を越えていますが、この中には678ミリシーベルトという途方もない放射線を浴びた人もいます。20ミリシーベルト以上を被曝した人は、4,000人を超え、平均被曝量は11.84ミリシーベルト。

 

厚生労働省で、過去に癌を発症して労災認定されたのは10人で、内9人は累積被曝線量が、100ミリシーベルト以下でしたから、これから福島第一原発の現場で作業した作業員のなかからは、健康被害を訴える人達が大量に出てくることでしょう。

 

政府は、収束作業に従事している作業員達に対しては、生涯補償をしなくてはならないでしょう。

 

7月21日に、東電の下請け会社の役員が昨年の12月に福島第一原発の現場で働く自社作業員に「線量計を鉛のカバーで覆え」と指示したとの報道がありましたが、ひどいものです。

この下請け会社は、「ビルドアップ」が契約した元請け会社で「東京エネシス」

は、東電を筆頭株主として、東電御三家とまで呼ばれるかいしです。

元請け企業の多くの会社は、厳しい内部規定があり、作業員が被曝線量の上限を超えないよう線量の高低によって定期的に現場をローテーションさせています。しかし、東京エネシスはそうした対策もせずに作業員をドンドン被曝させています。

 

ビルドアップが受注した汚染水関連の現場は、線量が高く東京エネシスの定める年間被曝上限は、昨年は、40ミリシーベルト、今年は18ミリシーベルトであり、これを越えた作業員は、来年4月まで作業に携われなくなるために、契約の打ち切りを恐れたビルドアップの現場責任者が、偽装に走ったのです。

鉛で線量計にカバーしますと。線量が半分になるようです。

 

福島第一原発の現場作業から、出されると明日から路頭に迷いますので、延命の為には線量を誤魔化してでも、福島第一原発の現場で働ける期間が長くなるように細工するのです。

 

全ては、東電のずさんさと責任の転嫁による弊害でしょう。

悪魔の企業である東電と原発は、日本には必要ありません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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