
先月から福島第一原発で続いている凍土壁を凍らせるための氷投入作業ですが、東電が8月7日に氷の投入量を1日あたり27トンに増やすと発表しました。当初は一日10トンだったので、それから約3倍近くに増加したことになります。ただ、相変わらず作業員が砕いた氷を手作業で投入している状態となっているため、投入した氷は入れた瞬間から直ぐに溶けている可能性が高いです。一応、温度が数度ほど低下したようですが、未だに一度も凍結管(凍土壁)の凍結は確認されていません。
しかも、2号機と3号機のタービン建屋につながるトレンチには1万1000トンも高濃度汚染水が溜まっていることが判明し、海洋への流出も懸念されています。一日10トンの氷でも10日で100トン相当になるため、先月からの氷投入作業が汚染水を増やした可能性が高いです。
氷投入がこのような結果になることは最初から予想されていました。専門家たちも「効果は保証できない」と言っていたわけで、今の東電はメンツと金だけで動き続けているようなゾンビ状態になっています。今回の作業も凍土壁を何としても成功させたい東電の意地で行われているようなもので、実益があるとは言えないです。
☆氷投入1日27トンに倍増、汚染水の凍結難航 福島第1原発
URL http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140807/dst14080722570012-n1.htm
引用:
2014.8.7 22:57
東京電力福島第1原発の海側トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)の凍結止水工事が難航している問題で、東電は7日、汚染水の水温を下げるため、トレンチと2号機タービン建屋の接続部付近で投入している氷の量を、これまでの1日当たり約15トンから約27トンと倍近くに増やしたと発表した。ドライアイスも本格的な活用を決め、約1トンの投入を始めた。
東電によると、7月30日から氷を約15トンずつ投入。水温は低下傾向にあるというが、水面付近で思うように下がらなかったため、投入量を増やした。
第1原発では、2、3号機のタービン建屋につながるトレンチに高濃度の汚染水計約1万1千トンがたまっており、海洋への流出が懸念されている。東電は接続部を凍結止水後、汚染水を抜き取る予定。




既に着工から3ヶ月が経過している福島第一原発の凍土壁ですが、中々凍らない事から東電が氷を10トン投入することを新たに決定しました。東電の発表によると、こぶしほどの氷を一日10トン投入し、凍土壁が素早く凍る事を促すとのことです。ただ、3ヶ月が経過しても全く凍る気配が無いことから、規制委員会などからは「これでは凍結しないと思う。コンクリートを流し込んでトレンチの充填(じゅうてん)をすべきだ」という疑問の声が出ています。
茂木敏充経産大臣は「水を含んでいる土地、これを凍らせるのと水そのものを凍らせるということは別のもの」と述べ、凍土壁の計画全体には大きな影響が無いことを強調していますが、氷を直接投入している時点で凍土壁全体が失敗しているようなものです。凍土壁というのは強力な冷却作用を持った配管を埋め込むことで、氷の壁を地中に作るという構造になっています。そのため、本来はこのような氷の投入なんてする必要は無いのです。
東電は2011年にも汚染水の漏えいを食い止めるために、おがくずと新聞紙を流し込んでいましたが、氷の投入もそれと似ています。仮に氷の投入で凍ったとしても、一瞬だけです。作業員の仕事量も増えるわけで、そんな事をするよりもコンクリート製の壁を作った方が早いと言えます。
☆福島第1「氷の壁」3カ月いまだ凍らず…1日10トン氷投入へ
URL http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140724-00000098-san-soci
引用:
東電によると、初めに、こぶし大の氷を1日10トントレンチに投入し一気に冷却した上で、5日後には1日5・4トンに減らして氷の壁を徐々に厚くしていく。ドライアイスも1日1トン投入。さらに凍結管を4本増やし23本に強化するという。
現在の水温は15度前後。氷の投入など追加対策により、東電は「水温5度まで低下させると、ほぼ氷がつながり壁ができる」としている。
この日の検討会で、規制委の更田(ふけた)豊志委員は来月中旬に追加対策の効果を検証するとの見方を示した。検討会のメンバーの橘高義典(きったか・よしのり)・首都大学東京大学院教授(建築材料)は「これでは凍結しないと思う。コンクリートを流し込んでトレンチの充填(じゅうてん)をすべきだ」と、東電の対策を疑問視した。
東電は2011年にも汚染水の漏えいを食い止めるために、おがくずと新聞紙を流し込んでいましたが、氷の投入もそれと似ています。仮に氷の投入で凍ったとしても、一瞬だけです。作業員の仕事量も増えるわけで、そんな事をするよりもコンクリート製の壁を作った方が早いと言えます。
☆福島第1「氷の壁」3カ月いまだ凍らず…1日10トン氷投入へ
URL http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140724-00000098-san-soci
引用:
東電によると、初めに、こぶし大の氷を1日10トントレンチに投入し一気に冷却した上で、5日後には1日5・4トンに減らして氷の壁を徐々に厚くしていく。ドライアイスも1日1トン投入。さらに凍結管を4本増やし23本に強化するという。
現在の水温は15度前後。氷の投入など追加対策により、東電は「水温5度まで低下させると、ほぼ氷がつながり壁ができる」としている。
この日の検討会で、規制委の更田(ふけた)豊志委員は来月中旬に追加対策の効果を検証するとの見方を示した。検討会のメンバーの橘高義典(きったか・よしのり)・首都大学東京大学院教授(建築材料)は「これでは凍結しないと思う。コンクリートを流し込んでトレンチの充填(じゅうてん)をすべきだ」と、東電の対策を疑問視した。
何をしても無意味!
今のままでは、放射能の猛威に列島は死滅してしまう!