Vストローム650XT(Cross-Tourer)、いわゆるクチバシ付きチューブレススポークホイールモデルの併売が開始された。すでにDL650オーナー等の間では色々と話題になっているが、スポークホイール付きモデルを検討しているという話は今年初めに聞いていたから「ああ、やっぱり出したか」という感じ。
現行モデルは2012年にリリースされたからパネルの色変えだけではなくて、そろそろ派生モデルが出てもおかしくは無い。海外ではグラベル等を走るユーザーが結構いるようだし、欧州からは社外品のチューブレススポークホイールも販売されているから、スポークモデルを望む声も多かったのかもしれない。
XTのスタイルも嫌いではないが、クチバシそのものには特に機能は無さそうで(サバイバル用の飲料水タンクにでもなっているとスズキらしいかもしれないが)どこがクチバシのオリジナルとかは関係なく、最近のトレンドに沿ったデザインの一部だと受取った。
先日、某所に書いたがDL650は対向車線を走ってきてもこれといった一目で分かる特徴が無く、かなり接近、すれ違う瞬間にタンクやエンジン周りを見て「ああ、やはりDLだった」というケースがままあったが、これからはDLかもしれないと思ったら、くちばし辺りをガン見すればあるいは早めにYaeh!が交わせるかもしれない。
650ノーマル、XTとDL1000の3つの中でユーザーがどんな選択をするか一寸興味深いところではあるし、1000にしてもタイヤサイズは同じだから、ハブ周りを替えるだけでスポークモデルも可能だろうから市場の反応次第ではそれも出てくるかもしれない。
好意的にみればそういったバリエーション展開をするのはDLを主力商品として位置づけている・・・と、とれないこともないと思うのはオーナーの贔屓目か。
(追記)
実車を見てきた。納車直前のマットフィブロイングレーメタリック、いわゆる艶消しのグレーメタリックだがこの色良いね。私はDLを購入する時に最初はグレーを選び、翌日青に発注変更をしたが、もしこのXTカラーだったら迷うことなくグレーを選んだだろう。ただ、このグレーはワックスは駄目で軽く乾拭きにしないと艶消しが無くなるらしい。水垢が付いたらどうするのって聞いてみたけど、水垢分解スプレーでも使うのかな。ワックスが駄目ならニーグリップでも剥げるような気もしないでもないが・・・
スポークの材質はステンレス、錆の心配は無さそうだが掃除が面倒なのに変わりは無い。車重が1kg程重たくなっているが、クチバシと合せてなので、スポークホイールが全てでは無いし、ハブ部分かもしれないのでホイールの慣性重量は軽くなっている可能性はある。XTはクロストレールじゃないのと聞いたら、派手なジャンプをしたらフレームが逝くと設計が言っているし、クロスツアラーですとの事。
店のスタッフがDL乗りでクチバシの互換性については個人的な興味も有ってPLが届いたら確認するらしいからそのうち結果も聞けるかもしれない。
まあDLはそんな感じだったが、もっと気に入ったのはGSR250でこれ案外隠れた名車かも。隠居して金は無いが暇が出来たらこれで下道をトコトコと走るには良い感じ。大きな車体で車重もあるが、アメリカンと同じで鈍重な分、過積載気味にしても操縦性が変わらないというのはツーリング向きともいえる。シートの座り心地もむしろDLより良かった。一番ウィンドシールドが立ってハンドルも高いSかフルカウルのFが良い鴨。