その日吹浦に着いたのは18時を回っていた。
取り敢えずあぽん西浜で食事を取り風呂の入ってそのまま泊ろうかと
思っていたが、部屋は一杯だと言われ仕方なく食事だけ済ませた。
今からキャンプをするのも面倒になり、遊佐町の方面に向かい
民宿を探し出した。
飛び込みで宿泊を頼むと、老夫が出て来て素泊まりならと言うので
食事済みなので構わないと投宿。
程なくして、風呂に入ろうと部屋から降りて行くと、
今一人入っているのでもう少し後にしてくれと言われ一旦部屋に戻り、
暫くして再び降りて行くと空いたという。
しかし、他に投宿者が居たようには思えないけどなぁと考えながら
浴室に行くと風呂のお湯が抜かれていて、外では洗濯機が回る様な
音が聞こえていた。
仕方なく水量が少なくて弱いシャワーを浴びていたらいきなり
シャワーの横にある窓がガラっと開き、外から二十歳過ぎの女性が
ぬっと顔を出して
『今、洗濯機を使っているのでシャワーは使わないで』
と言った。
そしてお互い顔を見合わせたまま固まった。
Episode 3に続くかもしれない…
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