入梅前、伊那から山の中を走っていた。
山は新緑の季節、ツツジが咲いていて綺麗だが徐々に気温が上がり、
昼過ぎには暑くなった。
道の下には清流が見えるが、川と道は高低差があり、バイクを止めて
降りられそうなところを探して暫く走る。
やがて道がカーブする所に広い退避帯があったのでそこに停め下を見ると、
ガードレールの切れ間から川原に降りる岨道があった。
川原に下り、顔と首を洗う。暫く足を水に入れて涼んでいると魚が見えた。
2m程先にある岩の隙間に出たり入ったりしている。
通る車も無いのでジーンズを脱ぎ、水に入り魚の法へ近づいて
岩の隙間に手を入れると魚に触った。
どうやら岩の奥は行き止まりのようだが、手の隙間をスルリとかわし、
中々捕かまらない。
そうしている内に全身ずぶ濡れ、段々身体が冷えてきたので諦めて川原に戻り
砂の上に横になったらそのまま寝てしまった。
どれ位寝ていただろうか、バタンという車のドアが閉まる音で気がついた。
起き上がり、濡れた下着を脱いでジーンズを直接履いて道の方を見上げたら
車は未だ止っていた。ドアを閉める音を聞いたので、てっきり既に走り去ったと
思って着替えていたのだが。
バイクに戻りキャンプ場に着いて、場内にあるコインシャワーを浴びて
出てきてバイクの所に行ったら、夫婦がバイクを見ていた。
会釈しながら近付いたら『コンニチワ~、さっき川で水浴びしていたでしょ!』
と言われた。
もう少し続くかも…
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