里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

たねの話9

2012年01月28日 | 野菜・花・植物

 外食産業の要求は、「味付けは我々がやるから、味の無い野菜を作ってくれ。また、ゴミが出ず、菌体量の少ない野菜を供給してくれ」と言うものだそうです。こうして、世の中に流通する野菜は、どんどん味気無くなり、機械調理に適した外観ばかりの食材に変化しているわけです。こんな状況の中で、数少ない本物指向の消費者、昔の美味しかった野菜の味が忘れられない高齢者の方々に支持され、消滅した地方市場に代わって台頭した「道の駅」などの直売場で人気を高めつつあるのが、地方の伝統野菜というわけです。

京野菜を筆頭に、加賀野菜、浪花野菜、愛知野菜、福井野菜など、昔の伝統野菜を掘り起こし、地域ブランドとして育てようという動きが、全国に広がっています。

味を知らずまして昔の調理法も知らない消費者に、くせが無く特異な形が喜ばれていると聞けば、さもありなんと認めざるを得ません。

以上で野口氏の「たねの話」の概略を終わります。

昔の伝統野菜が見直されつつある時代ですが、ここ北海道は、というとあまりにも規模が大きいので、そのような対応は困難なようです。それでもアメリカ、カナダ、オーストラリアなどとは比べ物にはなりません。ここに私たち小さな農家の役割があるのではないでしょうか。

F1は、化学肥料とセットでないと、うまく育ちません。だから連作障害も出ます。私が使っている種もほとんどがF1です。しかし10年以上の連作をしています。連作をしていると、普通悪い菌がはびこると考えますが、化学肥料に頼らず、微生物を増やす方法は、その作物に必要な微生物が増えるからとも考えられますね。