毎日新聞 2015年06月05日 10時29分(最終更新 06月05日 14時51分)
調査は、内閣府が昨年行った小中学生の意識調査。9〜14歳の小学校高学年と中学生計2000人と個別面接し、1404人から回答を得た。白書では06年の前回調査と比較した。
「自分の家庭での生活は楽しいですか」との問いに「楽しい」「まあ楽しい」と答えたのは99.0%に上った。06年調査でも97.4%と高かったが、最も肯定的な「楽しい」で見ると86.0%で15.7ポイント増えた。家庭だけでなく、学校生活についても96.7%(06年比1・5ポイント増)が肯定的だった。
両親について「お母さんは口うるさい」の問いに39.2%が「あてはまる」と答え、06年比10.7ポイント減だった。父は29.4%(06年比5.3ポイント減)。「頼りになる」は父母とも9割を超え、いずれも06年比5ポイント以上増えた。「反発を感じる」は父母とも約33%から約27%に減った。
自身の価値観について、「人の役に立つ人間になりたい」「勇気のある人間になりたい」「将来のためにも今頑張りたい」「勉強のできる子になりたい」に9割以上が「そう思う」などと肯定し、いずれも06年比5ポイント以上増えた。一方、「人は信用できない」「人といると疲れる」は10%台でいずれも減った。
内閣府は「家庭や学校に安心や満足を感じ、将来に積極的な志向を持つ子供が増えている」と分析している。【山田泰蔵】