昨日、「ためしてガッテン」で取り上げられたのはパブリカ、2月25日の記事「ピーマン」を再度掲載し、少し加筆します。
パブリカは甘くて美味しいのは分かっているのですが、気候条件から、ここでは少々難しいのです。色付くまでにかなりの日数が必要です。収穫が始まったと思ったらもう霜の心配です。寒くなってくると色付きも進みません。きれいな色にならなくて、まだらになったり、ほとんど売り物にならないのです。でも味はこの寒さにあたると抜群です。
ピーマン
「旬の食材百科」より
■ピーマンやパプリカに含まれる栄養成分とその効用
●ビタミンCが多く含まれています。風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果
普通のピーマンもたくさん含んでいますが、パプリカのほうがさらに倍以上たくさん含んでいます。特にオレンジのものはたった1/6個、赤色は1/3個分で、一日の必要量を摂取することができる量が含まれています。風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。
●緑黄色野菜でカロチンが豊富
これもビタミン同様、ピーマンにも多いのですが、さらにオレンジのピーマンには30倍以上含まれているそうです。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
●苦味成分はクエルシトリン
ピーマンの苦さは、ポリフェノールの一種「クエルシトリン」にピーマン特有の臭いが加わって感じる事が2012年に判明しました。でも、その「クエルシトリン」には高血圧抑制や抗うつ作用などの効果があります。
●オレンジと赤のピーマンが太陽をいっぱい浴びた分、栄養価が一番高い
■パプリカとは
●ナス科のトウガラシ属の植物
(英) BellPepper (仏)Poivron
パプリカはピーマンの一種で、ナス科トウガラシ属の果菜です。スーパーなどでも見かける獅子唐辛子などと同じ唐辛子の仲間です。唐辛子には、ピーマンやパプリカのように辛みを感じず、ふっくらとした形をしたグループと、獅子唐辛子や万願寺とうがらしなどのように、形は唐辛子でもそれほど辛くないという甘唐辛子の仲間とそして辛い唐辛子のグループがあります。
ここでは、パプリカについて紹介します。
●パプリカの色々
パプリカは本来ハンガリーから輸入されていた赤く平たいもので、今一般に出回っているパプリカといわれているものはヨーロッパでつくられたベル型ピーマンと言われる物です。しかし、今ではどちらもパプリカで通っています。また、ベル型ピーマンにはいろいろな色があり、赤、緑をはじめオレンジや黄、紫、黒、茶色などがあります。
また、ミニパプリカという名前が付けられている可愛い小粒の物もあります。
●パプリカの味
パプリカは甘みがあり、苦味があまり感じられません。
皮を剥く時は、直火で炙り、表面を真っ黒に焦がして流水で焦げた皮をはがしていきます。そうすることでより甘味が増します。
肉厚なので、ピクルスやピューレ状にしてムースを作ったりする事も出来ます。パプリカだからこそできる「赤ピーマンのムース」です。
香辛料の赤いパウダー状の「パプリカ」もこのパプリカが原料となっています。