名前の由来はドイツ語の"キャベツ”+"カブ"で、キャベツのカブという意味のようです。確かにキャベツと同じアブラナ科で、根元がカブのように丸く肥大して なんとなくイメージは伝わってきます。
ヨーロッパでは比較的知られている野菜の1つですが、中国や台湾でも食用として一般に知られ、球形甘藍の他「大頭菜」や「結頭菜」などとも呼ばれています。
まだまだ日本では認知がされていない野菜で、需要が少ないことも有り、他では量産化された産地は見当たりません。でも、各地の道の駅や農産物直売所ではちょくちょく見かけるようになって来ました。
深く根を伸ばすと言うわけではないので、家庭菜園やプランターでの栽培も可能で、栽培しやすい作物です。
いくつか品種があり、大きめのものや小さいもの、また、一般的な緑色のもの以外にも、赤紫色のものもあります。ただ、この赤紫の物も色が付いているのは表皮だけで、中は緑のものと同じ白い色をしているので、皮をむいてしまえば分からなくなってしまいます。
取り立てて多く含まれている栄養成分は見当たりませんが、全体的にキャベツの持つ栄養成分のバランスと似ています。
抗酸化作用による老化の防止効果やコラーゲンの生成に欠かせない栄養素としても知られるビタミンCを含んでいます。茹でた後でもそれほど大きな違いは見られません。炒め物や茹で野菜など、加熱調理しても栄養成分が壊れたり流失しにくく、無駄なく摂取しやすいと言えます。
もうすぐ花開くノカンゾウの蕾にとまったトンボ。