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古舘さん降板

2015年12月24日 | 社会・経済

毎日新聞2015年12月24日 11時43分(最終更新 12月24日 12時54分)

広がる驚き 局の姿勢に疑問も

 テレビ朝日は24日、夜の人気ニュース番組「報道ステーション」のメインキャスター、古舘伊知郎さん(61)が、契約が終了する来年3月末で番組を降板すると発表した。同局によると、契約延長と慰留に努めたが、本人から「新しいジャンルにも挑戦したい」と申し入れがあったという。番組は4月以降も続くが、後任は未定。

 名キャスターとされた久米宏さんの後を受けて11年8カ月余り。テレビ朝日の夜の看板報道番組「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターの来年春での退任が24日、明らかになった。放送に詳しい人たちは、年内最後の放送翌日に飛び込んだ突然の降板話に首をひねった。


 古舘さんについては,昨夜の天皇誕生日でも、沖縄との関係を取り上げた特色のある番組を作った。来春で12年になるなら、途中降板という印象もないと評価した。

 今年3月、コメンテーターとして出演していた元経済産業官僚の古賀茂明さんが生放送中に政権からの圧力について触れ、騒動になった。岩崎さんは背景は分からないとしながらも「それから1年でやめるのだから、この問題との関連性が指摘されても仕方がない」と話した。
 服部孝章・立教大名誉教授(メディア法)は「なぜやめるのか合点がいかない。古賀さんの問題や政権との関係について、テレビ局として毅然(きぜん)たる対応がないままずるずる来ている」と局の姿勢に疑問を示した。「出演しているコメンテーターには政権に厳しい発言をする人もいるが、古舘さんの降板で番組の方向性が変わらないか心配だ。テレビジャーナリズムへの期待をこれ以上失わせないでもらいたい」と注文を付けた。【青島顕】