子どもたちの将来の夢は? 男の子、「学者・博士」が15年ぶりトップに
相次ぐ日本人ノーベル賞の受賞が影響か
朝日デジタル 2018年01月05日
第一生命保険は5日、子どもたちに「大人になったらなりたいもの」を尋ねたアンケート結果を発表した。男の子の1位は「学者・博士」。人気のサッカー選手や野球選手を抑え、15年ぶりにトップになった。女の子は21年続けて「食べ物屋さん」が1位だった。
男の子の1位は2003年以降、「野球選手」か「サッカー選手」のどちらかだったが、「学者・博士」が前年の2位から浮上した。学習指導要領の改訂で理科の授業の充実が図られたことや、日本人のノーベル賞受賞が相次いだことが影響したようだ。「学者・博士」を挙げた子からは「がんを完璧に治す方法を見つけたい」「いっしょに遊んでくれるロボットを作りたい」との声があった。
女の子の2位は「看護師さん」、3位は「保育園・幼稚園の先生」だった。
調査は昨年7~9月、第一生命の営業担当者が、小学6年生までの子ども1100人に尋ねた。
■大人になったらなりたいものは?
<男の子>
1(2) 学者・博士
2(4) 野球選手
3(1) サッカー選手
4(3) 警察官・刑事
4(5) お医者さん
<女の子>
1(1) 食べ物屋さん
2(4) 看護師さん
3(2) 保育園・幼稚園の先生
4(4) お医者さん
5(3) 学校の先生(習い事の先生)
数字は順位。かっこ内は前年順位
学者も大変な時代に
一般の大学や研究所などでの研究費が削減され、軍事と結びついた研究が大幅に増額されるなど大きな問題を抱えている。さらに高学歴者の就職難。このような状態を残したままでは、日本の将来のノーベル賞受賞者はいなくなる、との叫びが同受賞者の間からも指摘されている。
学者に限らず、子どもたちが夢を持つこと、そして努力すれば報われる社会にしてあげたいものだ。