97歳の姑は、半年前に腰が痛いという事から、圧迫骨折していることがわかりました。
しばらくして、太ももが痛いと言い出しましたが、脊柱管狭窄症も併発しているらしいです。
このままでは、寝たきりになってしまう!!
お風呂に入るのも怖い!!
何とかしたいと、介護認定を受けてデイサービスに通う事に致しました。
最初の頃は、喜んで通いました。
車椅子でも入浴できるお風呂であったり、大好きなカラオケも出来たりしますから。
デイサービスでは季節の行事が満載です。
お花畑にも、紅葉の公園にも、年が明ければ初詣にも連れて行ってくれますし。
しかし、次第になかなか行きたがらないようになりました。
前日に確認すると、「行こうと思ってますよ!!」
しかし、当日になると、「今日は休むよ」
理由を聞いても、「気分が乗らないから」
それでは困りますので、当日は私が朝から説得をしなくてはなりません。
冬になると寒くなり、ますます気乗りしません。
しかしまあ、さすがにデイサービスのスタッフの方はうまいです。
「必ず来るって、私と約束しましょ」
「みんなが○○さんと会えるのを、楽しみに待っているんですよ」
その言葉で、
「私を必要としているのかい?じゃあ、行くよ」
と行く気になったり。
自分が必要とされている・・・という言葉に、心が動いたのでしょうか。
しかし、次にはそうはいきません。
毎回、あれやこれやの作戦です。
本日の作戦です。
夫が電話をして、
「今日は、ちゃんと行ったら、一緒にお酒を飲もうね。
刺身を用意するから」
とお酒を飲む約束をしたのです。
「息子が酒を用意するのなら、申し訳ない、行かなくちゃ!!」
用意するのは私なんですけど・・・。
97歳の、何もやる気のなくなった姑が、酒でその気になったか!!
楽しみが動機となるなら、大好きな日本酒とお刺身を用意致しますよ。
こちらは、少し前に大好きなお酒と共にお食事をしたときの様子ですが、
しっかり食べて、しっかりと飲んでいますので、まだまだ大丈夫そうです。
それにしても、です。
日本の認知症医療の第一人者で、認知症の知能検査の考案者として広く知られている、
長谷川和夫先生が、最後には認知症になられたそうです。
この様な認知症ケアのご著書があったり、
「これから言う三つの言葉を言ってみてください。桜、猫、電車」
「100から7を順番に引いてください」
などの質問から成る、診断に使われる認知機能検査を考案された方です。
長谷川先生が医者として認知症の患者を診ていた時は、
デイサービスに参加することを患者や家族に積極的にすすめていました。
しかし、イザ自分が認知症となり、デイサービスに通うことになると、
完全に行くのを嫌がっていたそうです。
最後には、デイサービスを完全に拒否されました。
後には、この様なご著書となりました。
考案する立場から、受ける立場になると、やはり世界が違うんですね~。
これから先、「鼻水」の季節となります。
花粉症ではないと主張していますので、黄砂やPM2.5等も影響しているかもしれません。
また、新たな危険因子が増えて、戦いは継続します・・・。