野外保育 とよた 森のたまご

愛知県豊田市2010年度森のようちえん開園
公式サイトhttps://www.morinotamago.com

5月7日(日) こころの地図

2017年05月08日 | おさんぽ
連休中、少し前の保育中の出来事をふりかえる機会がありました。

牛さんを見に行きたい!とおさんぽに出かけた日のこと。


目的を達成したのち、牛小屋の前で♪あぶくたった煮え立った♪と輪になり鬼ごっこの始まり。
鬼役のMトがみんなの輪の中心に座り、全員で囲んで頭をつんつん突っつく、
そこでささいなもめごと勃発。
Yイのつんつんした指の力が強かったのか、Mトは叩かれたと思ったのだ。

大粒の涙を流して、叩かれて痛かったことををまっすぐに主張するMト、
「私じゃない、そんなの知らない」と表情を変えずに聞き流すYイ。
平行線のやりとりがしばらく続いて、「もうどーでもいいじゃん」と
吐き捨てるようなYイの言葉で2人は離れることに。

「どうでもいいの?」「二人ともこれで終わりでいいの?」と私はちょっと悲しくなり
言葉通りじゃないYイの気持ちを悶々と考えていると...


何やら楽しそうに2人で地べたに座り込んで絵を書いている!
こそっと近づき、やりとりを盗み聞きしたところ

Mト「その絵、上手だね。何書いてるの?」
Yイ「ありがとう。ここまで(いつもの広場から牛小屋まで)の地図だよ」
Mト「わたしも一緒に書きたい」
Yイ「いいよ。ここは○○で、ここは△△でしょ。ねえMトちゃん、さっきは痛かった?」
Mト「うん、痛かったよ」
Yイ「ごめんね」
Mト「いいよいいよ。(地図書くの)楽しいね」


「痛かった」ことがわかってほしかっただけ、「ごめんね」が言いたくて言えなかっただけ。
そんな2人の気持ちをほぐし、つないでくれたのがこの地図でした。

気まずい雰囲気の中、言葉をかけるのもすごいし、すっと受け入れるのもすごいと思う。

こどもたちが作り出す物語をおとなの私が一緒に感じたひととき。
強い目的意識や、言葉とはうらはらな想いを丁寧に受け止めてあげたいな。
たまご2年目母の気持ちです。



(みゆき)


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「森のたまご」お問い合わせ:morinotamago2010@yahoo.co.jp
代表:遊佐(ゆさ)080-5122-1052

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