なんだか最近、研究室の教授陣が優しいです。
実は、4月末の研究報告会終了以降、まだまだ今の研究室に馴染めていないことや、先の見通せない不安感から、ちょっと気分が落ち込み気味でした。
ゴールデンウイークの道南ドライブは、その憂さ晴らしが主目的で、実際、お蔭でかなり気分は楽になりました。
そんな中、先週末にA准教授(直接研究の指導を賜っている)から、学内支援プログラムの一つである「STA(スーパーティーチングアシスタント)」プログラムに参加しないかとの打診を受けました。なにかやたら格好良いプログラム名ですが、ようは博士課程進学を希望する院生の総合的研究能力向上のため、より積極的なTA活動に従事させるという内容のものです。経済支援も兼ねており、採用された学生には半年間当たり30万円の給与が支給されます。私は当初から博士課程進学希望ですし、慢性金欠なので、まさに渡りに船なプログラムではあります。
しかし、そもそも私はウェットな実験についてはまだ修行し始めたばかりですし、通常のTAとしての活動も未経験です。ましてや「スーパー」が頭に付くような仕事はできるはずがないと、申請書類だけは受け取りましたが、断るつもりで考えていました。
今週の月曜日がSTAの申請締切日でした。申請書類には現在の研究内容や意気込みなどを記入する項目がありましたが、まだ月曜の午前の時点で白紙・・。昼休みに、A先生から申請の意思を確認されましたが、「今回は見送りたいと思います・・。」と答えました。すると、その直後、A先生に准教授室へと呼び出されたのです。
「博士を目指す者として、もっと積極的になるべき!」と怒られるかと思い、内心びくびくして部屋に入ったのですが、その後予想外の展開になりました。この半年間の私の研究姿勢を褒められたのです。要約すれば、「研究開始前は、君がウェットな実験をどれくらいできるかは未知数だったけれども、この半年間できちんと実験を進展させてくれて、実験の技能は着実に身についていることが分かったし、先日の研究報告会の発表内容も良かったと思う。博士課程への進学も、出来る限り応援したいと思っている。」というお言葉でした。A先生は、私がこれまで出会った研究者の中でもかなりパワフルな一人で、年間10件もの論文を投稿するほどの優秀な方です。正直、そのA先生に研究の事でこれだけ褒められるとは思っていなかったので、これにはかなり元気付けられました。
もちろんその上で、「ただし、やはり研究者として独立してやっていくには、積極的なスキル向上も必要だよ」とも諭されましたけどね。
生来、人から褒められることを生き甲斐にしてきた私にとって、この一幕は本当に勇気付けられる出来事でした。あれほど後ろ向きだったSTAの申請も、俄然やる気になり、すぐに申請書類を書き上げて提出したほどです。(採用されるかどうかは分かりませんが、出さないで後悔するよりかはマシですものね)
「認められている」ということがこれほど嬉しく感じたのは、やはり最近自信を失っていたことの裏返しだと思います。
それにしても、我が研究室の教授陣は皆お優しい。
学部時代の伸び伸びした研究生活とは打って変わって、北大では結構厳しい研究生活を送っていますが、その中で教授陣の存在は心の支えになっています。これまでにも、要所要所で先生方に相談に乗っていただきましたし、きっと今後もそういう機会が多々あるでしょう。
将来、ちゃんと一端の研究者になって、恩を返したいと思います。
そもそも思い返してみれば、北大に来た第一の理由は、今の研究室のK教授が書かれた構造生物学の教科書を学部の卒業研究中に読んで、できればこの著者の下で蛋白質科学の研究を本格的にしてみたいと思ったからでした。今、その願いは実現し、こうやって毎日忙しくしているわけです。改めて考えると、これって実に幸せなことなんですよね。
今は、来週の雑誌会で発表する論文を読んでいます。私の今後の研究と深く関る内容なので、一言漏らさず読解するため、奮闘を続けています。正直文字数が多くて大変ですが、今の私なら何となくイケる気がしてしまうから不思議です。このまま、やる気をキープして発表に臨みたいと思います。
実は、4月末の研究報告会終了以降、まだまだ今の研究室に馴染めていないことや、先の見通せない不安感から、ちょっと気分が落ち込み気味でした。
ゴールデンウイークの道南ドライブは、その憂さ晴らしが主目的で、実際、お蔭でかなり気分は楽になりました。
そんな中、先週末にA准教授(直接研究の指導を賜っている)から、学内支援プログラムの一つである「STA(スーパーティーチングアシスタント)」プログラムに参加しないかとの打診を受けました。なにかやたら格好良いプログラム名ですが、ようは博士課程進学を希望する院生の総合的研究能力向上のため、より積極的なTA活動に従事させるという内容のものです。経済支援も兼ねており、採用された学生には半年間当たり30万円の給与が支給されます。私は当初から博士課程進学希望ですし、慢性金欠なので、まさに渡りに船なプログラムではあります。
しかし、そもそも私はウェットな実験についてはまだ修行し始めたばかりですし、通常のTAとしての活動も未経験です。ましてや「スーパー」が頭に付くような仕事はできるはずがないと、申請書類だけは受け取りましたが、断るつもりで考えていました。
今週の月曜日がSTAの申請締切日でした。申請書類には現在の研究内容や意気込みなどを記入する項目がありましたが、まだ月曜の午前の時点で白紙・・。昼休みに、A先生から申請の意思を確認されましたが、「今回は見送りたいと思います・・。」と答えました。すると、その直後、A先生に准教授室へと呼び出されたのです。
「博士を目指す者として、もっと積極的になるべき!」と怒られるかと思い、内心びくびくして部屋に入ったのですが、その後予想外の展開になりました。この半年間の私の研究姿勢を褒められたのです。要約すれば、「研究開始前は、君がウェットな実験をどれくらいできるかは未知数だったけれども、この半年間できちんと実験を進展させてくれて、実験の技能は着実に身についていることが分かったし、先日の研究報告会の発表内容も良かったと思う。博士課程への進学も、出来る限り応援したいと思っている。」というお言葉でした。A先生は、私がこれまで出会った研究者の中でもかなりパワフルな一人で、年間10件もの論文を投稿するほどの優秀な方です。正直、そのA先生に研究の事でこれだけ褒められるとは思っていなかったので、これにはかなり元気付けられました。
もちろんその上で、「ただし、やはり研究者として独立してやっていくには、積極的なスキル向上も必要だよ」とも諭されましたけどね。
生来、人から褒められることを生き甲斐にしてきた私にとって、この一幕は本当に勇気付けられる出来事でした。あれほど後ろ向きだったSTAの申請も、俄然やる気になり、すぐに申請書類を書き上げて提出したほどです。(採用されるかどうかは分かりませんが、出さないで後悔するよりかはマシですものね)
「認められている」ということがこれほど嬉しく感じたのは、やはり最近自信を失っていたことの裏返しだと思います。
それにしても、我が研究室の教授陣は皆お優しい。
学部時代の伸び伸びした研究生活とは打って変わって、北大では結構厳しい研究生活を送っていますが、その中で教授陣の存在は心の支えになっています。これまでにも、要所要所で先生方に相談に乗っていただきましたし、きっと今後もそういう機会が多々あるでしょう。
将来、ちゃんと一端の研究者になって、恩を返したいと思います。
そもそも思い返してみれば、北大に来た第一の理由は、今の研究室のK教授が書かれた構造生物学の教科書を学部の卒業研究中に読んで、できればこの著者の下で蛋白質科学の研究を本格的にしてみたいと思ったからでした。今、その願いは実現し、こうやって毎日忙しくしているわけです。改めて考えると、これって実に幸せなことなんですよね。
今は、来週の雑誌会で発表する論文を読んでいます。私の今後の研究と深く関る内容なので、一言漏らさず読解するため、奮闘を続けています。正直文字数が多くて大変ですが、今の私なら何となくイケる気がしてしまうから不思議です。このまま、やる気をキープして発表に臨みたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます