昨日、6月16日は北海道神宮例祭(札幌まつり)の神輿渡御の日でした。
札幌には5年住んでいますが、今回初めて見にいきました。
思っていたよりもかなり壮麗で、人力車、維新隊、神輿行列、馬車、そして各地区毎の山車など、計1400人による1キロ近くに及ぶ見事な行列でした。
以下、動画から切り出した画像でハイライトを紹介します。
先頭は先導、総括の係が乗る人力車行列。
北海道神宮の神輿渡御は15kmに及ぶ長い行程なので、人力車を多用しています。
萬燈(先導役)。北海道神宮が鎮座する円山は、昔は街外れのほの暗い森の奥という様相だったそうで、そんな少々怖い場所にある神宮に安心して参拝できるよう、たくさんの桃燈を下げた先導行列が参拝者を案内したことに由来するそうです。
副講長の馬車です。
北海道神宮自体、歴史が新しいこともあって、普通の神社のお渡りでは見かけない近代的な乗り物が多く使われています。
童子の行列。猿田彦が先導しています。
維新勤王隊の先導で、神輿行列の本隊が近付いてきました。
楽隊行列です。
勇壮な維新マーチを奏でながら行進してきます。
明治天皇の神輿。
この後に、少彦名神、大那牟遅神、大国魂神の開拓三神の神輿が続きます。
神輿に続き、神宮役員の馬車が来ました。
今年、初めて十勝のばんえい競馬で活躍したばん馬が曳き馬に使われたそうで、大きな馬です。
神宮宮司の馬車です。
皇居での各国大使の信任状捧呈式の際には馬車が使われることがありますが、そこで使われる馬車と似たタイプですね。
北海道神宮の宝物の一つだそうで、詳しい来歴は不明ですが、皇室にまつわるものなのでしょう。
神宮責任役員の馬車の曳き馬です。こちらもばん馬です。
おそらく祭典区の役員たちの行列。
北海道神宮の祭典区は、第一本府祭典区から第三十一厚別祭典区までの31区から成り、そのうち第一本府祭典区、第三山鼻祭典区、第四豊水祭典区、第六西創成祭典区、第七東祭典区、第八豊平祭典区、第九東北祭典区、第十六桑園祭典区の8区は山車を持っていて、神輿渡御に続いて山車行列を運行しています。
豊水祭典区の山車。大正7年製作。
土曜日にすすきのに行ったときに、町内を巡行していました。
すすきのでの巡行の様子。(2014年6月14日撮影)
第六西創成祭典区の山車です。屋根の上に素盞鳴命が乗っています。実は明治末期に製作された古い山車です。
山車の中で踊り子がかっぽれを踊っています。
第二十琴似祭典区の山車。以前、琴似神社の例祭の折に目撃したことがあります(当該記事)。
例年は北海道神宮の渡御には参加しないのですが、今年は北海道神宮に明治天皇が祀られてから50年の節目にあたるため、縁の深い琴似の山車が行列に参加したとのことです。
開拓初期に北海道の鎮護としてまつられた北海道神宮。明治維新直後の時代を感じられる、壮麗な行列でした。