最近、実に平和な日々を過ごしていてブログに書くのを忘れていました・・。
今週月曜日、9月修了生向けの修士学位記授与式が行われ、この度私も無事に大学院の修士課程を修了しました。
振り返れば、この2年間はあっと言う間に過ぎました。一昨年の9月28日に飛行機で北海道入りしたのは昨日のように覚えていますが、いつの間にか修士課程修了まで来てしまいました。
私の大学院の専攻では日本人最初で最後の10月入学生として、かなり異例のスケジュールで修士課程が進み、常に他の学生と別行動でしたから実感が湧かないのも当然でしょう。
私は平成21年度10月に理学院生命理学専攻に入学しましたが、平成22年度4月に生命理学専攻は生命科学院生命科学専攻生命融合科学コースに組織改変され、理学院から分離しました。そのため、平成21年の8月に私と一緒に大学院を受験した人達は入学時に自動的に生命科学院に転属されています。しかし、私の場合は平成21年度中に入学したため、修士課程修了まで理学院生命理学専攻所属として過ごすことになりました。また、生命科学院への変更に伴い修士課程における日本人の10月入学制度は廃止されました。つまり、私はイレギュラー中のイレギュラーな学生だったわけです。
しかし、イレギュラーな割に課程は順調に進み、修士論文関連以外の修了必須単位は全て最初の1年で取り終え、学部時代のように卒業間際に単位取得で苦しむこともありませんでした。修士研究の方も、目的蛋白質の発現や精製も順調、活性比較実験も再現性が良かったため、殆ど躓かずに修士論文執筆に漕ぎ着けました。蛋白質科学の分野では、蛋白質発現や実験手法検討に苦労する姿をよく見かけますから、私はとても幸運だったと思います。
また、修士課程の間には、大学院での研究以外にも学部での卒業研究業績が2報の論文に結実し、この業界ではメジャーであるAmerican Chemical SocietyのJCIM誌(IF:3.9)に載せることが出来ました。修士課程の内に自らが主要著者名になっている論文を2報出していることは、今後の研究者人生にとっては大きなアドバンテージになります。この調子で、博士課程でもメジャージャーナルに論文を出していけるように頑張りたいと思います。
さて、その修士課程の修了に相当する学位記授与式は、理学部本館2階の大会議室で行われました。理学部本館は昭和4年の竣工で、大会議室も赤絨毯が敷かれ、数々の絵画が壁に飾られた重厚な趣の部屋でした。参考写真(北大ショートフィルムHP)
通常の3月修了生向けの学位記授与式は全学合同で体育館で行われるのですが、今回は理学院修了生のみでの挙行でした。しかも、修了生は私以外全員海外からの留学生なため、夏休み中に既に帰国している人が多く、出席者は5人だけでした。その5人の国籍が様々で、開式前に控室で待機していたら、中国語、アラビア語、ロシア語が飛び交っていて面白かったです。
授与式は午後1時半に開始、理学院長から学生全員に学位記が手渡されました。私が順番の最後だったのですが、何故か私だけ握手してもらえました。唯一の日本人として、院長先生にとっても感慨深かったのかもしれません。
今回私が授与された学位記の記載によると、私の修士号は、修士(理学)です。英語だとMS (Master of Science)ですね。ちなみにこの修士号、()内が理学になったのは私が理学院卒だからで、もし生命科学院を修了していた場合は修士(生命科学)になりました。(個人的には「理学」という書き方の方が好きです)
今週月曜日に理学院生命理学専攻修士課程を無事に修了した私ですが、間もなく10月からは生命科学院生命融合科学コースの博士課程に進学します。出来れば博士課程は半年短縮させて、2年半で出たいと思っているので、ますます研究生活は忙しくなりそうです。
博士(生命科学)を目指し、これからも万里一空の境地を目指して研鑽に努めてまいります。
今週月曜日、9月修了生向けの修士学位記授与式が行われ、この度私も無事に大学院の修士課程を修了しました。
振り返れば、この2年間はあっと言う間に過ぎました。一昨年の9月28日に飛行機で北海道入りしたのは昨日のように覚えていますが、いつの間にか修士課程修了まで来てしまいました。
私の大学院の専攻では日本人最初で最後の10月入学生として、かなり異例のスケジュールで修士課程が進み、常に他の学生と別行動でしたから実感が湧かないのも当然でしょう。
私は平成21年度10月に理学院生命理学専攻に入学しましたが、平成22年度4月に生命理学専攻は生命科学院生命科学専攻生命融合科学コースに組織改変され、理学院から分離しました。そのため、平成21年の8月に私と一緒に大学院を受験した人達は入学時に自動的に生命科学院に転属されています。しかし、私の場合は平成21年度中に入学したため、修士課程修了まで理学院生命理学専攻所属として過ごすことになりました。また、生命科学院への変更に伴い修士課程における日本人の10月入学制度は廃止されました。つまり、私はイレギュラー中のイレギュラーな学生だったわけです。
しかし、イレギュラーな割に課程は順調に進み、修士論文関連以外の修了必須単位は全て最初の1年で取り終え、学部時代のように卒業間際に単位取得で苦しむこともありませんでした。修士研究の方も、目的蛋白質の発現や精製も順調、活性比較実験も再現性が良かったため、殆ど躓かずに修士論文執筆に漕ぎ着けました。蛋白質科学の分野では、蛋白質発現や実験手法検討に苦労する姿をよく見かけますから、私はとても幸運だったと思います。
また、修士課程の間には、大学院での研究以外にも学部での卒業研究業績が2報の論文に結実し、この業界ではメジャーであるAmerican Chemical SocietyのJCIM誌(IF:3.9)に載せることが出来ました。修士課程の内に自らが主要著者名になっている論文を2報出していることは、今後の研究者人生にとっては大きなアドバンテージになります。この調子で、博士課程でもメジャージャーナルに論文を出していけるように頑張りたいと思います。
さて、その修士課程の修了に相当する学位記授与式は、理学部本館2階の大会議室で行われました。理学部本館は昭和4年の竣工で、大会議室も赤絨毯が敷かれ、数々の絵画が壁に飾られた重厚な趣の部屋でした。参考写真(北大ショートフィルムHP)
通常の3月修了生向けの学位記授与式は全学合同で体育館で行われるのですが、今回は理学院修了生のみでの挙行でした。しかも、修了生は私以外全員海外からの留学生なため、夏休み中に既に帰国している人が多く、出席者は5人だけでした。その5人の国籍が様々で、開式前に控室で待機していたら、中国語、アラビア語、ロシア語が飛び交っていて面白かったです。
授与式は午後1時半に開始、理学院長から学生全員に学位記が手渡されました。私が順番の最後だったのですが、何故か私だけ握手してもらえました。唯一の日本人として、院長先生にとっても感慨深かったのかもしれません。
今回私が授与された学位記の記載によると、私の修士号は、修士(理学)です。英語だとMS (Master of Science)ですね。ちなみにこの修士号、()内が理学になったのは私が理学院卒だからで、もし生命科学院を修了していた場合は修士(生命科学)になりました。(個人的には「理学」という書き方の方が好きです)
今週月曜日に理学院生命理学専攻修士課程を無事に修了した私ですが、間もなく10月からは生命科学院生命融合科学コースの博士課程に進学します。出来れば博士課程は半年短縮させて、2年半で出たいと思っているので、ますます研究生活は忙しくなりそうです。
博士(生命科学)を目指し、これからも万里一空の境地を目指して研鑽に努めてまいります。