とっても慌ただしかった後期前半を終え、ついに冬休みに入りました。
前回の帰省からの4ヶ月間は本当にあっと言う間に過ぎ去ってしまいましたねぇ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/89/ed9976099ebfe35f7978056951fbe041.jpg)
24日、クリスマスイブの夜10時ちょうど、札幌駅を夜行急行「はまなす」で出発しました。
今回も、例に漏れず出発直前までバタバタしていました。まず、24日は金曜日だったので、私のティーチングアシスタント担当講義が4時間目に入っており、午前中からレポート採点などで忙しく、講義終了後の午後5時頃にようやく帰省用の切符を札幌駅に買いに行きました。その後、以前の実験で得られたデータを纏めたり、研究室での洗いもの(自分の実験と学生実験で使った試験管合わせて240本!)を全て終わらせたり、週間報告作成したりで、どうにか帰省できる状況になったのは午後9時20分過ぎ・・。
この時点では未だ帰省の荷物も準備できておらず、自宅までの移動時間や支度の時間、札幌駅までの移動時間を考えると、急行「はまなす」に乗るのは絶望的な状況でした。しかし、諦めるわけにもいかないので、路面がツルツルに凍結した道を自転車でスリップしながら高速で自宅に戻り(通常15分のところ、8分ほどで到着)、支度を7分で整え(服は着の身着のまま)、札幌駅まで死ぬ気で走りました。その結果、なんと9時45分には札幌駅に到着。十分「はまなす」に間に合うことができました。
急行「はまなす」についての詳細はコチラの記事参照ですが、今回は指定席に比較的空席があったので、ドリームカー(6号車)に乗れました。元グリーン車用の座席で、リクライニング角度が大きく、フットレストまで付いているので、かなり寝易かったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/19/4072115da99a9136f39fc699b6c7ae78.jpg)
急行「はまなす」は定刻に札幌駅を発ち、道南・青森へ走り始めました。発車後しばらくして、私の席に鉄道研究会の知り合いがやってきました。実は、この「はまなす」には奇しくも鉄研部員が私を含めて3人乗り込んでおり、一人はカーペットカー、もう一人は隣の5号車(ドリームカー)を利用していました。札幌出発前に機関車の写真(この記事冒頭の写真)を撮ったときに、カーペットカー利用の部員に会って少し話しており、私の席に来たのは5号車に乗っていた方の部員でした。急行「はまなす」のドリームカーには、スキー列車時代の名残のサロン設備が付いており、その部員と5号車のサロンで小一時間ほど話して過ごしました(6号車のサロンでは、若者らによるクリスマスパーティーの酒盛りが絶賛開催中でした・・)。実は彼は私の地元である奈良県天理市の隣市、桜井市の出身なのですが、彼も今回帰省目的で乗り込んでいるとのこと。ただし、まっすぐ帰るわけではなく、東北地方の列車を乗り回ってからゆっくり奈良へ向かう予定なのだとか。私はまだそこまで鉄分欠乏ではないので、翌日は全線開業したばかりの東北新幹線と東海道新幹線を乗り継いで、ハイスピードで奈良に向かうつもりでした。
急行「はまなす」は順調に走り続け、翌25日の未明に函館駅まで至りました。ここで青函トンネル用の電気機関車に付け替えるので、30分ほど停車します。体を動かすため、ホームに降りてみたら、外は猛吹雪でした。25日は北日本に強い寒気が入り、低気圧の影響で大荒れの天候の予報が出ていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/46/614c742a44058e54fae32295e7e298a8.jpg)
「はまなす」の客車にも、大量の着雪が見られ、厳冬期であることを実感しました。考えてみたら、この時期に雪国の長距離列車に乗ったのは、初めてです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/66/ce6feb791373f21ad1becf8275a75aec.jpg)
強風で直前まで津軽海峡線が運休になっていたらしく、遅れていた下り「北斗星」とのすれ違いを蟹田駅で待った影響で「はまなす」も15分ほど遅延して終点の青森駅に到着。接続の秋田行き特急「つがる」に無事乗り継げるか心配しましたが、幸い向かいのホームで待っていてくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/78/8ae9fd9e8dfe274f380f879c2f6a92e1.jpg)
夏に青森に来た時は、まだ「つがる」は八戸~弘前間の新幹線連絡特急でしたが、今では青森~秋田間を結ぶ都市間特急の役割を果たしています。しかし、青森駅~新青森駅間については特急料金不要で乗車できるなど、新幹線への連絡特急としての重要な役割も相変わらず担っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/58/fbda7a03cd0bb35e9b3b6e92650cbe67.jpg)
青森駅から新青森駅までは一駅なので、ほんの数分で移動完了。大阪駅と新大阪駅の位置関係に似ており、新幹線の延伸を優先した都合で青森駅は新幹線と直接接続できなかったわけです。始発新幹線への乗り換え需要を考えれば、本来は急行「はまなす」が直接新青森駅に乗り入れるのが最もスムーズなのですが、機関車牽引列車であるがゆえに青森駅での機関車付け替えが必要になってしまうので、特急「つがる」へ乗り換える方式になったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/30/580acfb5038a3d407a658c14a3f26684.jpg)
新青森駅の外観。元々田んぼの真ん中に一面一線の短いホームがあるだけの簡素な駅でしたが、新幹線開業で一気に3面6線の拠点駅に変貌しました。まだ周辺に施設はほとんど出来ていませんが、多分徐々に開けていくことと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/a6/43a944709ad2d8f49335fe12d34685df.jpg)
新青森駅の乗り換えコンコース案内表示。よく見たら、新幹線のマークがE5系(「はやぶさ」用)になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/62/1405f181e1db744f01e54ad412faf64e.jpg)
東北新幹線ホーム階。2面4線の設備が有り、11・12番線がメインですが、全ての線が既に使われています。
雪国なので、全面が屋根で覆われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/29/467f6faf656891f16e0096909bc69ae4.jpg)
ホーム端から東京方面を見た様子。青森もこの日は大雪でしたが、東北新幹線は万全の雪対策がなされており、本線上に積雪は見られません。写真では、散水で雪を融かしている様子が分かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/8d/ac045d9221fe0c8b89e24b17a5be22c8.jpg)
「はやて」12号。新青森発の東京行き始発列車です。東北新幹線の現行最速達列車でもあり、新青森を6時31分に出発し、3時間20分で東京に到着します。
ホームの売店でお土産を買っていたら、店員(おばさま)が非常にゆっくり接客応対してくれたもので、危うく乗り遅れそうになりました(本当は朝飯のおにぎりも買うつもりでしたが、出発ベルが鳴り始めたので、お土産の代金だけ渡して離脱)。まだ開業から間もないので、慣れてなかったのかな・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/b6/5d9d26ebfe861aee1fb5de147acfb84a.jpg)
新青森を出発した「はやて」12号は、順調にあけもどろの雪景色の中を走行し、定刻に盛岡駅に到着。ここで秋田発の「こまち」12号と併結作業を行うのですが、「こまち」は在来線を走るため雪の影響を受けやすく、この日も15分遅れていました。
この連結作業は、東北新幹線の名物の一つなので、夏休みなどは子供連れや大きなお友達の見学で賑わいますが、今回はさすがに寒いからか、見学者は私だけでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/53/2f1082c7ee2b22c88879ba36385e7969.jpg)
福島と栃木の県境あたりで雪景色から抜けました。長らく白い大地しか見ていなかったので、これで少しホッとしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/15/7e1ec3a98fb43748c2da683e5dcfe12c.jpg)
この日は北日本の猛吹雪が嘘のように、関東地方は晴天に恵まれ、空気も非常に澄んでいました。なんと東北新幹線上の大宮駅付近から富士山が見えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/5e/029bf4976f7c7e5ac315adf0ce0f250b.jpg)
午前10時、東京駅に到着。「こまち」待ちで盛岡出発が遅れたのを引きずっていたため、約10分遅れとなりました。
この後、12時半の東海道新幹線に乗り継ぐ予定でしたが、その前にちょっと東京見物をすることにしました。
その2へ続く。
前回の帰省からの4ヶ月間は本当にあっと言う間に過ぎ去ってしまいましたねぇ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/89/ed9976099ebfe35f7978056951fbe041.jpg)
24日、クリスマスイブの夜10時ちょうど、札幌駅を夜行急行「はまなす」で出発しました。
今回も、例に漏れず出発直前までバタバタしていました。まず、24日は金曜日だったので、私のティーチングアシスタント担当講義が4時間目に入っており、午前中からレポート採点などで忙しく、講義終了後の午後5時頃にようやく帰省用の切符を札幌駅に買いに行きました。その後、以前の実験で得られたデータを纏めたり、研究室での洗いもの(自分の実験と学生実験で使った試験管合わせて240本!)を全て終わらせたり、週間報告作成したりで、どうにか帰省できる状況になったのは午後9時20分過ぎ・・。
この時点では未だ帰省の荷物も準備できておらず、自宅までの移動時間や支度の時間、札幌駅までの移動時間を考えると、急行「はまなす」に乗るのは絶望的な状況でした。しかし、諦めるわけにもいかないので、路面がツルツルに凍結した道を自転車でスリップしながら高速で自宅に戻り(通常15分のところ、8分ほどで到着)、支度を7分で整え(服は着の身着のまま)、札幌駅まで死ぬ気で走りました。その結果、なんと9時45分には札幌駅に到着。十分「はまなす」に間に合うことができました。
急行「はまなす」についての詳細はコチラの記事参照ですが、今回は指定席に比較的空席があったので、ドリームカー(6号車)に乗れました。元グリーン車用の座席で、リクライニング角度が大きく、フットレストまで付いているので、かなり寝易かったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/19/4072115da99a9136f39fc699b6c7ae78.jpg)
急行「はまなす」は定刻に札幌駅を発ち、道南・青森へ走り始めました。発車後しばらくして、私の席に鉄道研究会の知り合いがやってきました。実は、この「はまなす」には奇しくも鉄研部員が私を含めて3人乗り込んでおり、一人はカーペットカー、もう一人は隣の5号車(ドリームカー)を利用していました。札幌出発前に機関車の写真(この記事冒頭の写真)を撮ったときに、カーペットカー利用の部員に会って少し話しており、私の席に来たのは5号車に乗っていた方の部員でした。急行「はまなす」のドリームカーには、スキー列車時代の名残のサロン設備が付いており、その部員と5号車のサロンで小一時間ほど話して過ごしました(6号車のサロンでは、若者らによるクリスマスパーティーの酒盛りが絶賛開催中でした・・)。実は彼は私の地元である奈良県天理市の隣市、桜井市の出身なのですが、彼も今回帰省目的で乗り込んでいるとのこと。ただし、まっすぐ帰るわけではなく、東北地方の列車を乗り回ってからゆっくり奈良へ向かう予定なのだとか。私はまだそこまで鉄分欠乏ではないので、翌日は全線開業したばかりの東北新幹線と東海道新幹線を乗り継いで、ハイスピードで奈良に向かうつもりでした。
急行「はまなす」は順調に走り続け、翌25日の未明に函館駅まで至りました。ここで青函トンネル用の電気機関車に付け替えるので、30分ほど停車します。体を動かすため、ホームに降りてみたら、外は猛吹雪でした。25日は北日本に強い寒気が入り、低気圧の影響で大荒れの天候の予報が出ていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/46/614c742a44058e54fae32295e7e298a8.jpg)
「はまなす」の客車にも、大量の着雪が見られ、厳冬期であることを実感しました。考えてみたら、この時期に雪国の長距離列車に乗ったのは、初めてです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/66/ce6feb791373f21ad1becf8275a75aec.jpg)
強風で直前まで津軽海峡線が運休になっていたらしく、遅れていた下り「北斗星」とのすれ違いを蟹田駅で待った影響で「はまなす」も15分ほど遅延して終点の青森駅に到着。接続の秋田行き特急「つがる」に無事乗り継げるか心配しましたが、幸い向かいのホームで待っていてくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/78/8ae9fd9e8dfe274f380f879c2f6a92e1.jpg)
夏に青森に来た時は、まだ「つがる」は八戸~弘前間の新幹線連絡特急でしたが、今では青森~秋田間を結ぶ都市間特急の役割を果たしています。しかし、青森駅~新青森駅間については特急料金不要で乗車できるなど、新幹線への連絡特急としての重要な役割も相変わらず担っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/58/fbda7a03cd0bb35e9b3b6e92650cbe67.jpg)
青森駅から新青森駅までは一駅なので、ほんの数分で移動完了。大阪駅と新大阪駅の位置関係に似ており、新幹線の延伸を優先した都合で青森駅は新幹線と直接接続できなかったわけです。始発新幹線への乗り換え需要を考えれば、本来は急行「はまなす」が直接新青森駅に乗り入れるのが最もスムーズなのですが、機関車牽引列車であるがゆえに青森駅での機関車付け替えが必要になってしまうので、特急「つがる」へ乗り換える方式になったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/30/580acfb5038a3d407a658c14a3f26684.jpg)
新青森駅の外観。元々田んぼの真ん中に一面一線の短いホームがあるだけの簡素な駅でしたが、新幹線開業で一気に3面6線の拠点駅に変貌しました。まだ周辺に施設はほとんど出来ていませんが、多分徐々に開けていくことと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/a6/43a944709ad2d8f49335fe12d34685df.jpg)
新青森駅の乗り換えコンコース案内表示。よく見たら、新幹線のマークがE5系(「はやぶさ」用)になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/62/1405f181e1db744f01e54ad412faf64e.jpg)
東北新幹線ホーム階。2面4線の設備が有り、11・12番線がメインですが、全ての線が既に使われています。
雪国なので、全面が屋根で覆われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/29/467f6faf656891f16e0096909bc69ae4.jpg)
ホーム端から東京方面を見た様子。青森もこの日は大雪でしたが、東北新幹線は万全の雪対策がなされており、本線上に積雪は見られません。写真では、散水で雪を融かしている様子が分かります。
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「はやて」12号。新青森発の東京行き始発列車です。東北新幹線の現行最速達列車でもあり、新青森を6時31分に出発し、3時間20分で東京に到着します。
ホームの売店でお土産を買っていたら、店員(おばさま)が非常にゆっくり接客応対してくれたもので、危うく乗り遅れそうになりました(本当は朝飯のおにぎりも買うつもりでしたが、出発ベルが鳴り始めたので、お土産の代金だけ渡して離脱)。まだ開業から間もないので、慣れてなかったのかな・・。
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新青森を出発した「はやて」12号は、順調にあけもどろの雪景色の中を走行し、定刻に盛岡駅に到着。ここで秋田発の「こまち」12号と併結作業を行うのですが、「こまち」は在来線を走るため雪の影響を受けやすく、この日も15分遅れていました。
この連結作業は、東北新幹線の名物の一つなので、夏休みなどは子供連れや大きなお友達の見学で賑わいますが、今回はさすがに寒いからか、見学者は私だけでした。
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福島と栃木の県境あたりで雪景色から抜けました。長らく白い大地しか見ていなかったので、これで少しホッとしました。
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この日は北日本の猛吹雪が嘘のように、関東地方は晴天に恵まれ、空気も非常に澄んでいました。なんと東北新幹線上の大宮駅付近から富士山が見えました。
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午前10時、東京駅に到着。「こまち」待ちで盛岡出発が遅れたのを引きずっていたため、約10分遅れとなりました。
この後、12時半の東海道新幹線に乗り継ぐ予定でしたが、その前にちょっと東京見物をすることにしました。
その2へ続く。