うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

【101023】日本最長普通列車2429D乗車の旅 その1

2010年10月31日 23時37分55秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
先週一週間は、中間審査会傍聴、学生実験予備実験、授業ティーチングアシスタント業務、そして来週の酵母培養による蛋白質発現の準備などと、最近では最も忙しく動いた週でした。いやはや、本当に疲れましたよ・・。明日からは11月、学生実験指導の本番や酵母培養×2+蛋白質精製など、私の今後を左右するイベントが続き、ヤマ場と言える月になることが既に分かっています。壁は高いですが、これを乗り越えれば将来への展望が開けるという希望を持って、怒涛の1ヶ月を乗り切るつもりです。

とまあ、出だしから何だか重々しくなってしまいましたが、今回のメインの話題は純然たる趣味のお話です。
実は私、去る10月23日(土曜日)に、日本最長の普通列車に乗ってきました。鉄道研究会の自主製作雑誌用の取材のためでしたが、8時間以上かけて北海道を横断する列車の旅をお腹一杯堪能してきました。


日本最長普通列車「2429D」の運行ルート。
日本海側の滝川市と太平洋岸の釧路市を結ぶ、308kmの長ーい道のりです。一つの列車番号(
この列車だと「2429D」)の鈍行列車としては日本最長距離を誇り、運行時間でも文句なしの日本最長鈍行列車です。「普通列車」、「一つの列車番号」、「鈍行列車」、「運行時間最長」という微妙に分かりにくい表現を使っていることを不思議に思うかもしれません。
実は、日本最長普通列車にはいくつかの説があります。
1.下関-岡山間の区間快速列車(運行距離384km)
2.滝川-釧路間2429D列車(308km)
3.山手線(午前4時台から翌日午前1時までひたすら周り続ける列車があるらしい・・)
という3つの説が有力なのですが、1.の列車はよく日本最長普通列車として挙げられるものの、「列車番号が途中で何度か変わる」、「広島近辺で快速運転する」といった理由で、純然たる一本の普通列車としては扱えません(私も何度か乗りましたけどね・・)。また、3.の山手線についても、確かに1つの車両での走行距離としてはダントツに長いのですが、列車番号が毎周変わりますし、一般的には山手線を何回周ったところで出発点からほとんど移動できませんから、これを長距離列車と言うには難があります(一度始発から終電まで乗ってみたい気もしますけれども・・)。というわけで、純粋な意味での日本最長普通列車は滝川-釧路間の2429D列車となるわけです。


ちなみに、運行しているJR北海道自身も最近この列車が巷で注目を集めていることに気付いたらしく、このようなポスターを駅に貼ったり、滝川から釧路までフルで乗車した人に限定の乗車証明書を与えたりといった取り組みを行っています。ポスターの文言をよく見ると、「日本一運行時間が長い定期普通列車」という肩書きで、やたら制限的な単語が多くなっています。これも上記の日本最長普通列車の定義の混乱ゆえです。
あくまで、今回の記事では、この2429Dを日本最長普通列車として扱います。

さて、ここで2429Dの時刻表を記しておきましょう。

滝川   09:37発
東滝川  09:45着 09:48発
赤平   09:56着 09:56発
茂尻   10:01着 10:02発
平岸   10:06着 10:07発
芦別   10:13着 10:14発
上芦別  10:19着 10:19発
野花南  10:25着 10:25発
島ノ下  10:40着 10:41発
富良野  10:47着 11:07発
布部   11:14着 11:14発
山部   11:21着 11:22発
下金山  11:31着 11:31発
金山   11:39着 11:39発
東鹿越  11:52着 11:53発
幾寅   11:58着 11:58発
落合   12:09着 12:21発
新得   12:46着 12:50発
十勝清水 12:58着 12:59発
羽帯    レ   レ
御影   13:17着 13:17発
芽室   13:27着 13:28発
大成   13:31着 13:31発
西帯広  13:36着 13:39発
柏林台  13:45着 13:46発
帯広   13:50着 14:22発
札内   14:28着 14:28発
稲士別    レ    レ
幕別   14:39着 14:43発
利別   14:50着 14:51発
池田   14:56着 14:56発
十弗   15:05着 15:05発
豊頃   15:11着 15:12発
新吉野  15:19着 15:19発
浦幌   15:26着 15:33発
上厚内  15:55着 15:55発
厚内   16:02着 16:03発
直別   16:11着 16:12発
尺別   16:17着 16:19発
音別   16:23着 16:24発
古瀬   16:34着 16:41発
白糠   16:48着 16:53発
西庶路  16:59着 16:59発
庶路   17:02着 17:03発
大楽毛  17:13着 17:25発
新大楽毛 17:28着 17:29発
新富士  17:34着 17:35発
釧路   17:39着

という風に、ほぼ各駅に停車して行きます。
富良野と帯広で長時間停車があり、駅弁を買う余裕があります。日中ずっと乗車しているので、貴重な買い出し時間です。また、それ以外の駅でもちょくちょく列車交換(主に特急との)があるので、列車から降りて少し体を動かせるのは魅力の一つかも・・。
ちなみに、「各駅停車」と「普通」はよく同じ意味に捉えられますが、このように「普通」でも途中駅に停まらない場合が存在します。稲士別と羽帯については、普通列車でさえ停まるのが珍しい準秘境駅です。

///その2へ続く。///



雪とイチョウ並木

2010年10月28日 13時46分44秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今朝の新聞で、北大イチョウ並木と積雪の写真記事が出ていたので、昼休みに早速実物を見てきました。
北大イチョウ並木は、北13条通にあり、秋の観光名所になっています。今年は猛暑だった影響か、色付きが遅いのですが、それに反して初雪が早くなったため、雪とイチョウの組み合わせを見ることができました。

とても綺麗なのですが、臭いのが難点です。

積雪!

2010年10月27日 10時38分17秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
昨日初雪が降ったばかりですが、昨晩から本降りになり、夜の間に結構積もっていました。朝起きたら、10月なのに銀世界でした。
積雪深は大体5cmくらいでしょうか。


家の近所の道路は、通行量が多いので、シャーベット状になっていて歩きにくかったです。(半年ぶりに雪用シューズを用意しました)


理学部高層棟からの景色です。手稲山、第一農場にしっかり積雪しており、まだ紅葉の進んでいない木々(今年は猛暑のためか、やや遅れ気味な気がします)と雪のコントラストが面白いことになっています。

また騙されてペプシを飲んでいるわけですが・・

2010年10月26日 21時13分25秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
何故にペプシはこれほどアグレッシブな商品を一般向けに流通できるのでしょう。
胡瓜味で騙されて以来、ハワイアンブルーやホワイト、シソ味など、数々のゲテモ・・もとい革新的なFlavorのペプシが発売されては、ついつい買ってしまいます。
今回はモンブラン味ですよ・・。店頭で見た瞬間に、買ってしまった私が悪いのですが、飲んでみたら、期待を裏切らない美味しくなさです・・。
これはモンブランというか、キャラメル味ですな。炭酸の辛さとキャラメルの甘さが素晴らしくミスマッチです。
それでも、ついつい未知の味を求めて買ってしまう・・。この商品はそんな人々の好奇心で成り立っているのでしょうね。

マズイ!もう一杯!

初雪見えました!

2010年10月26日 07時22分25秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
雨は夜明け過ぎに・・。

今日は先日の予報より少し気温が高いので、初雪は明日かと思っていたのですが、いやはや、降りましたねぇ。
ついさっきから、雨が雪へと変わり、断続的に降ってきています。
よく考えたら、まだ10月ですよ・・!?札幌では平年並み(27日が初雪平年値ですが、近年は遅れ気味で、今年は6年ぶりの10月の降雪だそうです)と言えども、私にとってはやはり驚愕に値します。
奈良に居た頃は、雪が降るのは年に数回程度でしたし、沖縄に居た頃は、「雪?なにそれ美味しいですか?」という感覚でしたからね・・。ちなみに、那覇の現在の気温は24.6℃だそうで、4.6℃の札幌市とはちょうど20℃の差になっています。(ほとんど熱帯夜じゃないか・・!)

そうこう書いている間にも、窓の外ではしんしんと雪が降っており、時折吹雪いています。積もらない限りは、風情があって良いんですけどねぇ・・。
夕方からは本格的に降り始め、明朝には積もる可能性もあるそうです。

初雪!2010

動画も撮りました。


-追記-


昼には一時晴れました(見事な雪雲ですね)が・・、




夜、帰宅する頃には再びみぞれ混じりの雪が降り始め、薄らと積もっていました。
午後10時現在、札幌には大雪注意報が出ており、山間部では明日の朝までに30cm積もるところもあるとか・・。いきなりの冬本番ですねぇ。

雪の予報!

2010年10月24日 12時39分17秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
10月も終盤に入り、紅葉もだいぶ進んできました。いよいよ冬の足音が近付いているなと感じていたのですが、ついに気象庁の天気予報で雪の予報が出ましたね。
明後日26日から27日にかけて、北海道上空に寒気が入るため、札幌市でも雪の予報となっています。札幌の初雪は例年10月27日前後に観測されているので、明後日本当に降れば、平年並みの雪シーズン到来となります。ちなみに、昨年は11月1日が初雪観測日でしたが、私が確認したのは翌2日のことでした。

まだ根雪になるのは結構先だと思いますが、今年の雪シーズンも、滑ったり転んだりしないように気をつけようと思います。そして、今年こそは雪と戯れることもしたいです。

さらば電話ボックス

2010年10月19日 23時09分43秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今日、大学の理学部メーリングリストで、あるお知らせが配信されました。
「電話ボックス撤去のお知らせ」という件名で、理学部4号館前の電話ボックスの供用を10月26日で終了し、30日にボックスを撤去する旨が書かれていました。

上の写真の電話ボックスが、撤去対象となっているボックスです。
確かに、今は学生は皆携帯電話を持っているので、この電話機が使われている様子を見たことがありません。
しかし、いざ無くなるとなると、少し寂しさも感じます。

いつからでしょうか、公衆電話を使わなくなったのは・・。
私の幼少時代は、携帯電話はまだ車載電話の発展型程度の機能しか持っておらず、普及率は僅か3%程(93年)でした。
当時、学校や買い物先からの連絡は常に公衆電話から自宅へ電話する必要がありました。自宅に人がいないときは、親の仕事先に電話をかけなければならず、今から考えたら実に不便な生活をしていたものです。しかし、当時は不便という思いよりも、出先と家族とを結ぶ窓口として、とても有難く感じていました。


深夜の理学部電話ボックス。真っ暗な中に、ポツンと電話ボックスが立っている様は、独特の風情があります。時には暗闇を歩く人々の灯台となり、時には怪談話の舞台ともなりました。
今月末を以て、この独特な雰囲気ともお別れです。まあ私などは、帰宅が深夜になってしまったときに、「電話ボックスの中に見知らぬ女性が佇んでたりしたらどうしよう・・」などと妄想してビクビクしながら横を通り過ぎたりしていたので、ちょっと安心できるかもしれませんけどね。(大学1年の頃に先輩から聞いた、電話ボックスの怪談話が結構尾をひいているのです)






【夏休み補完】陸奥ねぶた紀行2【2010/8/6-8】弘前へ・・

2010年10月18日 23時27分25秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今日、半年ぶりの雑誌会発表が済みました。ここのところ色々忙しかったので、準備を始めるのが遅くなってしまい、先週末の休みは完全に潰れてしまいました。
今回発表した論文は化学系の論文で、私の主な研究対象である抗菌蛋白質リゾチームの酵素活性を特殊なポリマーで任意に制御(働かせたり、停止させたり)するという内容だったのですが、載っている情報が少なかったり誤記があったりで、理解するのもスライドに纏めるのも大変でした。今夜の発表直前までご飯抜きで作業を続けたため、発表する時にはへとへとで、いつ倒れてもおかしくなかったですが、なんとか最後まで乗り切れて良かったです。

雑誌会の準備をしていると逃避願望が強くなり、無性に旅に出たくなります。もしも、どこでもドアがあれば、確実に沖縄に行ってダイビングと食べ歩きに興じたことでしょう。(実在しなくて良かった・・)
そんな今日この頃、雑誌会は終わりましたが、旅気分を再び思い出すため、夏休み旅行の補完の続きを書こうと思います。もう10月も後半、あと2ヶ月もしたら年末になってしまいますから、早めに補完しておかないといけませんね・・。


前回、夜行列車で青森駅に着いたところまで書きました。
この日(8月7日)の予定は、午前中:弘前ねぷた見物、午後:青森ねぶた見物、夜:五所川原立佞武多見物という風になっていました。
弘前ねぷたは午前10時開始ですが、まだこの時点では午前6時を過ぎたところだったので、弘前への移動時間を考えても十分余裕がありました。そこで、少し青森駅周辺を散策してみることにしました。


7年ぶりに下車した青森駅前は、広場が工事中だったり、目の前に高層マンションが建ったりして、結構変化していました。ねぶた開催期間中で、ホテルが全館満席になるほど多くの人が来ているはずですが、まだ朝早いので、街は静かです。


駅のすぐ近くで工事中の建物を発見。「ねぶたの家 ワ・ラッセ」という施設だそうで、来年1月オープン予定とのことです。ねぶたの山車が常設展示されるらしいので、これからは年中ねぶたを見られるようになります。


青森駅の北側上空には、青森ベイブリッジが架かっています。全長1200mの巨大な斜張橋で、青森Aomoriの頭文字Aをモチーフにした意匠がそこかしこに使われています(ケーブル配置や橋脚など)。
写真の奥に停泊している船は、日本郵船の豪華客船「飛鳥Ⅱ」です。多分ねぶた観賞のため入港していたのでしょう。


青森港で展示保存されている、青函連絡船「八甲田丸」です。黄色の塗装が朝日に映えて爽やかですね。外観的には就航当時の様子を保っていますが、自力航行は既にできなくなっているそうです。意外に船齢は古く、東京オリンピックの昭和39年に就航ですから、既に46年間も海に浮かんでいるのですね。


八甲田丸の辺りから、青森港を横断するようにプロムナードが続いていて、散歩するには最高のロケーションでした。結局、小一時間ほど散歩して青森駅に戻りました。


青森駅の改札にはこんなポップが飾ってありました。いよいよ開業の期日が迫ってきましたね。開業したら、是非一度新幹線で帰省してみたいです。


青森駅に停車していた特急「つがる」の行先表示LEDです。現在は八戸~青森~弘前間を結んでいますが、新幹線延伸後は青森~秋田間の運行に変わるそうです。なので、八戸行き「つがる」は間もなく見納めということになります。


さて、6時50分青森発の普通列車に乗って弘前を目指していると、途中で新幹線の新青森駅が見えました。既に外観は完成しており、新幹線車両による試験運転も行われているとのこと。この時点(8月7日)では、この駅は在来線島式ホーム1面1線のローカル駅風情溢れる設備でしたが、12月4日の新幹線開業後は東北新幹線の終点として一気に重要度が高まることになります(9月13日には在来線2番線が供用されました)。
写真の左側が東京方面になります。開業後しばらくは現行のE2系「はやて」で東京行きは運行されますが、来年春からはE5系「はやぶさ」が投入され、所要時間が現行より1時間近く早まります。津軽や函館方面から東京への移動が、かなり便利になります。




青森から44分で弘前駅に到着。乗ってきた電車の形も、改めて見たら本州らしい形でスマート。北海道の車両はどことなく無骨ですから・・。
弘前駅の北隣りの撫牛子(ないじょうし)駅って、かなりの難読駅名ですよね。私は車内の路線図を見て、てっきり「なでうしこ」→「なでしこ」だと思っていました。



弘前駅構内には、ねぷたの山車が展示されていました。上が弘前ねぷた、下が五所川原立佞武多の山車の一部です(デカイなぁ)。弘前の山車は扇形をしており、人型の青森や五所川原よりも少し大人しい印象があります。形以外に、お囃子も場所によって異なります。(その話はまた追々・・)



弘前駅の外観です。駅舎が最近建て替えられて、橋上駅舎化されました。



そして7年前の弘前駅がこちら。03年の8月15日、北海道旅行の往路に立ち寄ったときの写真です。このときは弘前から弘南鉄道に乗り換えて黒石に行き、黒石よされ(日本三大流し踊りの一つとのこと・・)を見物しました。
当時の完成予想図と見比べると、大体予定通り完成したことが分かりますね。


弘前駅前の通り。
道路向かいの建物は、旧ダイエー弘前店です。7年前はまだダイエーが営業中でサンダルを買ったのを覚えています。現在は「じょっぱる」というショッピングセンターが跡地で営業しています。

続く・・。(次回はいよいよ弘前ねぷたをご紹介します)


地震速報。(速報じゃないけど・・)

2010年10月15日 02時28分11秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今、研究室から帰宅したところです。
来週月曜日の雑誌会で発表する論文の熟読と、授業TA業務のレポート採点に手間取り、この時間になってしまいました・・。疲れたぁ・・orz

さて、日付が変わって昨晩遅く、やや大きな地震がありました。
十勝地方南部の地下を震源として、22時59分頃に発生。マグニチュードは5.4でした。
浦河町や広尾町などで震度4を観測し、札幌市北区でも震度2を観測しました。
私の研究室は高層階(高さ30mくらい)にあるので、振幅の大きな揺れが割と長く続きました。
最近半年ほど地震を体感していなかった(9月に札幌で震度1を観測する地震があったようですが、そのときは大学でミーティング中で、気付きませんでした。)ので、久々の揺れにちょっと驚いてしまいました。

地震予報なんかがあれば、いちいち驚かなくて済むんですけどねぇ・・。
確か北大に、道内で発生する地震を全て予知できるという研究者がいると昔テレビで見ました。早く実用化してほしいものです。


北大鉄道研究会40周年記念号運転!その2

2010年10月13日 23時29分54秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
先週末のニセコ小旅行の続きです。

落書きカボチャを一通り見て回った私は、駅に向かいました。
ニセコ駅は、洋風のお洒落な形をしています。リゾート地らしくて良い雰囲気です。


でも、裏側はごく普通の駅舎だったりします。列車で着く人は裏側を見るはずなので、こちら側も気合を入れて作りこんでほしかったのに・・。


ホームの駅名板。隣駅はどちらも北海道らしい名前ですね。「ニセコ」にカタカナの振り仮名は必要だったのかは甚だ疑問・・。


雨の降るホームで待つこと数分、定刻より少し遅れて40周年記念号がニセコ駅に入線してきました。確かに3両編成です。先頭2両はキハ40系、最後尾1両はキハ150系の組み合わせで、その最後尾車両に我らが鉄研メンバーが乗り込んでいるはずです。
ニセコ駅では最前方のドアしか開かないため、そこから乗車、一目散に3両目へ向かいました。


おお、居た居た。これでなんとか合流に成功しました。(モザイクが多過ぎたかな・・)
「ワンマン」運転の列車のはずですが、団体貸切車両を増結しているからか、車掌さんが同乗していました。ニセコ駅を出発するとすぐに、車掌さんの四方山話が始まり、色々と興味深いお話を聞けました。


参加費には昼食の駅弁代も入っていたので、早速余りの駅弁を頂きました。長万部駅名物のもりそばだそうです。中身は至って普通の盛り蕎麦でした。(肝心の中身の写真を撮り忘れてしまった・・orz)


盛り蕎麦を食べ始めてしばらくすると、倶知安駅に停まりました。ここでは14分間停車するので、ホームに降りてみました。
おや、右になにやら古風な客車が停まっていますぞ・・。


そう、先ほどニセコ駅で見送った「SLニセコ号」です。9月から11月の週末、C11形蒸気機関車の牽引で、函館本線の札幌から蘭越間を往復しており、蘭越からの復路、倶知安駅ではなんと2時間も停車するのです。この間に機関車の付け替え作業や給水の様子を見学できますし、駅近辺の観光地を周ることも可能です。
このときは、ちょうど給水作業の準備を行っているところでした。


この古風な客車は、スハ43系という半世紀以上前に製造が開始された形式の車両です。良い感じに厳つく、私の心の琴線に触れるデザインです。


ちなみに、7年前の夏に乗ったSL函館大沼号です。SLニセコ号と同じ機関車で運行されており、函館から森駅までを往復しています。
現在JR北海道で現役の蒸気機関車はC11-171とC11-207の2機で、私が7年前に乗り、今回倶知安駅で撮ったC11-171は1940年に川崎車両で製造され、1975年まで道内で活躍、その後標茶町の公園にて静態展示され、24年を経た1999年に動態復元されて現役に舞い戻った機関車です。小柄ですが、汽笛や蒸気の迫力はなかなかのものです。


SL函館大沼号の走行風景。ニセコ号の方は濃紺の旧型客車が使用されますが、こちらは茶色の14系客車が使われています。車内設備は当然14系の方が良いですが、風情はニセコ号の方が感じられますね。


ともあれ、やはり蒸気機関車は格好良いです。動輪や配管が露出しているので、「これぞ機械」という印象を受けます。


運転台周辺とか・・、


動輪のアップとか・・、蒸気機関車は白黒写真によく映えます。



写真を撮っている間に給水作業が行われていたのですが、もの凄い勢いで漏れていました。中東ではとても出来無さそうな贅沢な水の使い方ですね。


さてさて、蒸気機関車見物から40周年記念号に話を戻しましょう。
こちらが、小樽行き普通列車の最後尾に増結された、貸切車両です。キハ150形という、強力なディーゼルエンジンを積んだ車両です。道内各地で活躍しています。


蒸気機関車と別れ、倶知安を出発した40周年記念号は峠越えに差し掛かりました。それほど険しい峠ではありませんが、最後尾の窓から線路を眺めていると、右へ左へ曲がる様子がよく見えました。


車内の様子をもう少し詳しく紹介しましょう。
なんと、Nゲージの鉄道模型も持ち込まれ、車内で走っていました。貸切車両万歳!


貸切車両ですから、優先座席も関係なく、ロングシートでごろ寝できます。寝台料金を取られる心配もありません。私も、しばしごろ寝でウトウトしてしまいました。


先ほどの鉄道模型の写真もそうですが、こんなに低いアングルで写真を撮れるのも、貸切車両ならではのことです。通常車両でこんな位置から写真を撮ったら、多分警察沙汰になるでしょう。

こんな感じで、貸切車両を堪能したので、倶知安から小樽までの1時間強は、本当にあっという間に時間が過ぎてしまいました。


というわけで、15時29分に小樽駅に到着。
短いようで、短い小鉄道旅行でした。寝坊した私が悪いのですが、少々不完全燃焼気味・・。天気が悪くて車窓風景が楽しめなかったのが一番残念でした。
実は、以前にこの函館本線長万部~小樽間を普通列車で乗り通したときも、天気が良かったにも関わらず、乗車直後から小樽到着までずっと眠りこけてしまい、全く車窓を見られませんでした。どうもこの路線では車窓風景にありつけていないので、いずれ再挑戦したいと思います。SLニセコ号の旧型客車にも乗ってみたいなぁ・・。

・・・あ、大事なことを書き忘れてた。
・・・「北大鉄研40周年万歳!」╲(^o^)/・・・

北大鉄道研究会40周年記念号運転!

2010年10月12日 23時36分37秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
こんばんは。麗しの3連休も終わり、また1週間が始まりました。私は来週に雑誌会の発表を控えているため、論文熟読&プレゼン資料作りで忙しい1週間になりそうです。

さて、この3連休の中日、日曜日に我らが鉄道研究会の一大イベントが行われました。
「40周年記念号」の運転です。
北大鉄道研究会は今年、創立40周年を迎えたのですが、それを記念して函館本線の小樽-長万部間の普通列車1両を「40周年記念号」として貸し切り、往復するというイベントでした。往路は午前8時7分小樽発(11時13分長万部着)、帰路は12時19分長万部発(15時29分小樽着)の普通列車(2両編成)に貸切車両を増結して運転されました。

往路の小樽発に十分間に合うように、部員は7時40分に小樽駅集合の予定でした。札幌から小樽までは電車で約40分かかり、身支度などをする余裕を考えると5時には起きる必要があったのです。・・が、私は前日に夜更かししてしまい、午前4時にようやく仮眠のために床に着きました。
・・・起きたときには、すっかり明るくなっていました。ケータイの画面を見ると、「9:46」の文字が・・。なんと5時間も寝坊してしまったのです!ケータイのアラームは確かに作動した形跡がありましたが、全く記憶にありません。ともかく、既に記念列車は往路の半分を走行し、ニセコ-昆布間を通過している頃です。なんとかして列車に追い付かねば・・。
最初に考えたのは、折り返しの長万部駅まで室蘭本線の特急で先回りし、帰路に合流することでした。が、次の長万部方面行き特急スーパー北斗は10時37分札幌発で、長万部に12時40分に到着します。記念列車は12時19分に長万部を出てしまいますから、これでは間に合いません・・。ならば、帰路の途中駅のどこかで合流しようと、時刻表を検索した結果、高速バスでニセコまで行けば、30分の乗り換え時間で記念列車に合流できることが分かりました。
鉄道研究会の部長にメールで連絡した後、カメラバッグを引っ提げて札幌駅に走り、10時25分発の区間快速小樽行きに乗りました。ニセコ行き高速バスは札幌駅前を10時15分に出るのですが、それにはさすがに間に合わなさそうだったため、電車で小樽に先回りして乗り換えることにしたのです。
11時8分に小樽駅に到着。銀行でお金(参加費分)を引き出し、駅前バスターミナルから予定の高速バスに乗り込みました(11時20分発)。小樽と後志管内の町村を結ぶ生活路線として機能しているようで、高齢者率がとても高かったです。


小樽-余市町間の国道5号線を走行中。忍路海岸という海岸に沿っているため、右手に海が続きます。


国道5号線は蘭島駅の近くで函館本線と併走するのですが、ちょうど倶知安行き普通列車(11時21分小樽発)と並びました。同じくらいの所要時間で小樽から走ってきたのですね。


余市町の街中に入ると、ガソリンスタンドが目につきました。むむっ、このガソリンスタンド、激安ですぞ・・。ちなみに札幌の平均価格はレギュラーで135円/Lくらいです。40L給油したら600円くらいの差になりますね。この写真のガソリンスタンドの近くに、他社の有人スタンドがありましたが、レギュラー136円/Lでした。どこから来るのか、この価格差。(もちろん客の数は言うまでもなく・・)


余市駅前を走行中に、牛の輸送車に追い抜かれました。北海道ならではです。バスだと、目線が牛と一緒なので、なんだかリアルです。


順調に後志管内を南下中。余市のお隣仁木町はリンゴ栽培で有名だそうで、国道沿いにもリンゴ畑が見えました。


軽い峠越えを経て、小樽から1時間ほどで羊蹄山が見えてきました。この日も天気が悪かったので、山頂は雲の中でした。ちなみに、西側から羊蹄山を見たのは初めてです。


定刻より6分ほど遅れてニセコ本通りバス停に到着。駅からは少し離れていますが、このバスは駅前を通らないため、ここが最寄りとなります。
実は、私は少し焦っていました。何故かというと・・・、


これです。何かお分かりでしょうか?そう、蒸気機関車が駅に停車していたのです。この時期、週末限定で札幌―蘭越間にて「SLニセコ」号が運行されており、ちょうど復路のニセコ駅に停車中でした。バスが延着しなければ、ニセコ駅まで走って間近に見るつもりでしたが、その時間が無くなってしまったため、焦っていたのです。しかし、SLの方もやや遅れ気味だったらしく、少し遅れてニセコ駅を着発していったので、なんとか道の途中から写真を撮ることができました。
ちなみに、左側が蘭越・長万部方面で、右側が小樽・札幌方面です。左側に蒸気機関車が付いていますが、こちらは最後尾で、この区間(蘭越から倶知安まで)は先頭をディーゼル機関車が引っ張って運行されるため、SLは飾りのようなものです・・。
定刻より5分ほど遅れて、盛大な汽笛を鳴らして出発して行きました。


北大鉄研40周年記念号は13時34分発で、まだ余裕があったので、駅前で展示されていたカボチャを眺めて回ってみました。そういえば10月といえばハロウィンですね。私はいまだかつて「Trick or Treat!」と言ったことがありません。一度仮装して家々を回ってみたかったのですが、もはや警察沙汰になりそうな年齢になってしまいました・・。


地元の中学生製作の落書きカボチャを展示していました。
カボチャの仮面を期待していたのですが・・、


斬新すぎるぜ・・。いや、中学生らしい感性と言うべきか。


西瓜ですか?いいえ、南瓜です。


・・・その2へ続く。





牛とろ丼300円

2010年10月08日 15時50分00秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
世間の牛丼値下げ戦争に対抗したのか、北海道大学生協の名物メニュー、牛とろ丼(通常450円)が本日限定で300円に値下げされています。
店頭ポスターによれば、ノーベル賞受賞記念だとか・・。

―追記―

店頭ポスター(クラーク会館店にて)。いつも300円にしてくれら嬉しいのになぁ。
1日限定なのに、結構ポスターが凝っていますよね。


琉球大学生協の北海道フェア時に食べた牛とろ丼(2005年11月18日撮影)。我が人生初の牛とろ丼です。当時、こんなに美味しいものが世に存在するのかと感動したものですが、琉球大学では年に数えるほどしか出ない幻のメニューだったため、卒業までに3回ほどしか食べることが出来ませんでした。北大生協では定番メニューなので、今はとても幸せです。北大では丼の器が陶器製なので、ちょっと高級感があります。ちなみに、牛とろ丼は別売り惣菜の温泉卵を上に載せると、一層美味しく食べられておススメです。

祝!ノーベル賞

2010年10月07日 11時52分45秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
北海道大学名誉教授の鈴木章氏とアメリカ・パデュー大学特別教授の根岸英一氏ら三人に今年のノーベル化学賞が授与されることが発表されました。

北海道大学からは初の受賞者で。近年、京都大学や東京大学以外の大学関係者からもノーベル賞受賞者が出ていたので、いずれは北大も・・とは思っていましたが、私が北大に在学しているタイミングで来るとは予想外でした。

いやはや、本当におめでたいです。今朝、理学部に登校したら、玄関ロビーに北海道新聞の号外が置かれていました。もちろん早速ゲットしましたよ。
多分、近々記念講演会などもあるでしょうから、とても楽しみです。
私も、自然科学研究に携わる者として、ノーベル賞が人生の目標の一つにあります。いつかこんな号外を出して貰えるその日まで、コツコツと頑張っていこうと思います。

地平線ドライブ926km 本編 

2010年10月06日 00時31分20秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
すっかり時間が経ってしまいましたが、先々週の週末、ちょっとドライブに出かけてきました。
今回のドライブは、観光地へ行くのが目的ではなく、RV車の運転を試す目的で行ってきました。
Jeep試乗会の記事でも書きましたが、私は次の愛車をRV車にしようと思っています。先代愛車、ダイハツ・オプティを手放して半年、未だ次の愛車を導入する目途は立っていませんが、既に目星だけは付けているのです。それが、スバル・フォレスター。先日、中古車展示会に行った際に、一目惚れしてしまいました。

↑「スバル・フォレスター(2代目)」
いわゆるRV車(スバルはクロスオーバーSUVと定義しています)の一つですが、最低地上高20cm以上の足回りを持つ一方、スバル独自のエンジン配置のおかげで低重心であり、オン・オフ問わず高い走破能力を持つ車です。雪国の北海道では人気車種のようで、近所でもよく見かけます。97年に初代が発売され、欧米を中心にヒット、現在は3代目まで出ています。3代目のCMは、サンダーバードの秘密基地のように自宅を発進するCMで話題になりましたから、ピンと来る方も多いかと思います。年内に新型エンジン搭載の次世代車が出る予定なので、中古車価格もさらに手頃なところまで下がってくると思います。ちなみに、代を経るごとに丸みを帯びて来ていますが、私の好みはマイルドな丸みの2代目です。

私が以前乗っていた車は二駆の軽四ですし、通常借りるレンタカーはコンパクトカークラスまでなので、RV車の走行能力というのを一度試してみたいと思ったのです。


というわけで、今回借りたのはこの車、トヨタのRAV4でした。フォレスターと大体同じ規模の車なので、感覚を掴むには良い車だったと思います。レンタル時間は土曜日の午前8時から日曜日の午前8時までの24時間に設定しました。

9月25日午前8時、予定通り札幌駅東口でRAV4を借りた私は、すぐに札幌を離れ、北東へ向かいました。道央道三笠ICで高速を降り、峠道で富良野へ・・。このルートを自分の運転で走るのは3回目(1回目は日産ティーダの4WD版、2回目は先日の三菱コルトで走りました)でしたが、コンパクトカーとは違う、RV車の走りを実感できました。トヨタRAV4は、2.4Lのエンジンを搭載しており、かなりパワフルな走りを楽しめます。少しアクセルを踏めば、あっという間に加速してくれ、特に上り坂の走りは実に頼もしいものです。車高が少し高いので、カーブで流される感じは若干感じましたが、それでも2駆のコンパクトカーよりも遥かにどっしりとした走りでした。おかげで、今回は一度も後続車に追い付かれることなく富良野市街まで走れました。(ちなみに、フォレスターは2Lエンジンですが、ターボを備えるのでRAV4以上の走りを期待できるようです)


この日はかなり冷え込み、札幌で8.5℃まで気温が下がりました。富良野から見える山々も、山頂付近が積雪しており、季節の移ろいを感じました。(だって9月初旬は30℃を超える暑さだったんですよ・・?)


富良野の市街地で朝マックした後、午前10時半頃に最初の目的地に着きました。ここはジェットコースターの道、7月に研究室の友人たちと来た場所です。何故また来たかと言えば、この道を全線走破するためなのでした。実は7月に来たとき、途中の丘の頂上付近で引き返していたのですが、後から地図を見てみると、道はまだ西に延びており、3分の1ほど走り残していたことに気付いたのです。それ以来、いつか全線を走破する日を心待ちにしていたのでした。
上の写真が、そのジェットコースターの道の西端です。ちゃんと案内看板も道端に立っています。


看板脇には由緒も記されていました。
案内看板の方は、「ジェットコースターの路」となっているのですが、こちらの由緒書きでは「・・・道」。当ブログでは後者を使っていますが、どちらが正しいのかよく分かりません・・。

ジェットコースターの道 完全版

というわけで、全線走破の様子を動画でどうぞ・・。行ったつもりで北海道!
動画を見ると分かりますが、沿線の至るところで観光客が写真を撮っています。暑さも和らぎ、旅行に適した季節だからでしょうか。道の西端でも、千葉から自家用車で来られた老夫婦が写真を撮っていて、少しだけ会話を交わしました。

この時点で、まだ最終目的地を決めていなかったのですが、時間に十分余裕がありそうなので、道東方面に向かうことにしました。実は、以前から一度走ってみたい道が知床半島の付け根、斜里町にあったのです。



高架化工事が終盤を迎えている旭川駅前を経由し、道央道・旭川紋別自動車道を使い終端の丸瀬布まで走りました(全線無料区間)。丸瀬布から先は下道ですが、北海道では下道でも高速並みの速度で流れているため、予想よりも早くオホーツク海側に出られました。


遠軽、佐呂間を経由して午後2時半には女満別市内へ・・。部分開業していた北見網走自動車道の終点が女満別空港前交差点でした。これまで地の果てのように思っていた空港まで、自らの運転で走ってきたと思うとちょっと感慨深いです。


3時間ほど走りっぱなしだったので、網走市の天都山で一旦休憩することにしました。天都山山頂近くに立つオホーツク流氷館は、9年前に祖母と来た思い出の場所です。せっかくなので、入館してみました。


この施設の目玉は、年中マイナス12℃に保たれた流氷展示室です。中には昭和60年の開館当初から保存されている流氷もあります。
9年前、当時愛用していたミノルタのフィルムカメラをこの展示室に持ち込んだところ、結露で故障してしまったという苦い経験もありますが、今回はどうやら大丈夫でした。
マイナス12℃と言えば、昨冬の札幌の最低気温くらいに当たります。あらゆる水分が凍りつく感覚を味わえる気温で、睫毛が凍って目が痛く感じたりします。

濡れタオルを振り回すと、御覧のようにカチコチに固まってしまいます。
改めて考えると、凄いところに住んでるなぁ・・。


流氷館の屋上は展望台になっており、ほぼ360度の景色が望めます。上の写真は、南東側を見た景色ですが、網走市街の向こうに、海を挟んで知床半島が見えています。


反対側、西側には網走湖と能取湖が広がります。その手前、死角になっている山の麓に網走監獄の資料館があり、網走の一大観光地になっています。(本物の網走刑務所は写真の右手にあります)
9年前と景色は全く変わっておらず、なんだか安心しました。


そうそう、流氷館にはクリオネもいました。確か以前はここにはいなかったと思うのですが、9年の間に網走市営水族館(ここで初めて現物のクリオネを見ました)が閉館したので、こちらで展示するようになったのかも・・。クリオネは餌を食べる際、頭の部分がバカっと開いて丸のみしてしまう恐ろしい一面も持っており、その開く部分(触手)をバッカルコーンと言います。何故かしょこたん(中川翔子)がその単語をやたら気に入っているようで、よくブログで連発しています。もの凄く嬉しい様を表すのだとか・・。バッカルコーン!

さてさて、そうこうしている間に夕暮れが近付いてしまったので、急いで天都山を脱出し、斜里町に向かいました。


オホーツク海岸をひた走ること30分、目的地、斜網広域農道に到着しました。
御覧の通り、遠くの地平線まで真っ直ぐな道が続いています。そう、この道は日本でも最長クラスの直線道路なのです。
日本最長の道路直線区間は、国道12号線の滝川-美唄間29.2kmなのですが、こちらの斜網広域農道も、27.5kmもの直線区間を誇ります。国道12号線の方は市街地を走っているので、北海道らしさという点では斜網広域農道に軍配が上がると思います。牧場あり、丘あり、平地あり、市街地ありの変化に富んだ道ですから・・。それにしても約30kmですよ!普通に走ると30分間、ずっと真っ直ぐな道を走り続けるわけです。
上の写真は直線区間の西端の写真で、曇ってはいますが雨は降っていません。
一方・・、

30km離れた東端では、本降りの雨となっていました。この道路を、私はおよそ1時間かけて往復しましたが、特に帰り道では、大雨→曇り→夕焼けというダイナミックな空色の変化を体験できて、感動しました。


赤く染まる地平線に向かって走り続ける・・。
うーん、実に気持ち良い!

地平線ドライブ(8倍速) 遥かなる30km直線道路


地平線ドライブ2(16倍速)

というわけで、行きと帰りの車載動画をどうぞ・・。
ワイパーの動きがチカチカして、若干見辛いところがあるので、少し画面から離れて見ることをおおすすめします。なお、途中で曲がっているように見える場所がいくつかありますが、国道との合流や工事の迂回路が存在するためで、実際にはずっと同じ方角へ走り続けています。帰りの途中でビデオカメラのバッテリーが切れてしまい、撮影が途切れてしまったのが残念なところです・・。
いずれ、晴れたときの様子を撮影してみたいですね。


斜網広域農道、予想以上に壮大な道でした。次代の愛車を手に入れられた暁には、道東の直線道路(他にも魅力的な道がいっぱいあります)を走り回りたいです。

ところで、この斜網広域農道の国道との併走区間で、とんでもないものを見つけてしまいました・・。

これは「怒りの珍百景」に出せると思います。今年流行ってますしね・・。

この後、日もとっぷりと暮れてしまったので、網走で給油して、往路と同じ道を旭川まで戻りました。

夜遅くに旭川市まで戻ってきました。晩御飯にラーメンを食べようと思い、市街地をうろうろしていたら、こんな立派なロータリーに出くわしました。沖縄にも、嘉手納ロータリーや糸満ロータリーといった有名なロータリーがあったのですが、近年道路改良によって通常の交差点に切り替えられてしまいました。まさか、道内に正統派ロータリーが現存しているとは・・。あまりに本格的なもので、入ったは良いものの、どうやって抜けるのか分からず、余分に何週か回ってしまいましたよ・・。

その後、無事にラーメンを食べ、砂川SAで3時間ほど仮眠、道央道で札幌市まで戻った後、そのまま南西へ走りぬけて、中山峠を目指しました。朝日に輝く羊蹄山を見ようと思ったのです。ところが、定山渓の少し上の方から雲に入ってしまい、雨のドライブになってしまいました・・。

で、中山峠から見た羊蹄山も雲に頭を突っ込んだ状態でした。しかもこの後雨が強くなり、朝日を拝めるような状態ではなくなりました・・。
まあ、雨天の峠道でのドライブにおける、RV車の走行安定性を試せましたから、余分に走ったことへの後悔はありませんけどね。

札幌に戻り、朝マックで少し時間を潰した後、午前8時前にレンタカーショップに車を返却しました。
店頭で走行距離を確認したところ、なんと926kmに及びました。大体、東京から長崎までの直線距離に匹敵します。店員さんもびっくりしていました。燃料は70Lほどの消費でしたから、燃費は13.2km/Lほど。トヨタRAV4は、カタログスペックで12.6km/Lなのですが、なんとそれを上回ってしまいました。多分、ほとんど一定速度で高速走行し続けたからだと思います。あのパワフルな走りで、これだけの燃費なら、十分納得できます。(スバル・フォレスターのカタログ燃費はもう少し良いので、スバル=燃費悪いという定評への心配はあまり要らないかも・・)

RV車で様々な道を走った感想ですが、これまで乗った車と比べると、「思いのまま走れる車」という印象でした。とにかくパワフルなので、加速したいときにはしっかり加速します。カーブを曲がるときにも恐怖感を感じることは少なく、気持ち良く峠道も走れました。何より、軽四とは全く異なる、高い剛性の車体による安心感が素晴らしいと感じました。特に北海道では正面衝突事故の発生確率が高いので、もしものときの安全性は重要だと思います。欠点を挙げるとすれば、RAV4の場合死角が多いと感じました。特に駐車場にバックで入れる際に、後方がほとんど見えないため、苦労しました。後ろに予備のタイヤが付いているので、窓が小さいためですね。その点、私が狙っているスバル・フォレスターだと、視界確保に相当注力しているようで、後方の高さ1m程度のものを視認できるように設計されているとのこと。まあそれは、実際に確認してみないと分かりませんけどね・・。
そんなわけで、今回のRV車ドライブでは、試乗の目的を十分に果たすことができました。
またいずれ、青空の下を地平線に向かって走りたいと思います。出来れば、今度は愛車で・・!

堤監督最新作動画が公開されました。

2010年10月02日 01時02分32秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
YouTube上の話ですけどね・・。

この度、私が大学院のSTA(スーパーティーチングアシスタント)の業務で監督を務めた、大学院生命科学院研究施設紹介動画の第1弾がYouTube上で公開されました。
7月から製作に取り掛かり、8月に撮影、9月に編集作業を行って、10月に公開に漕ぎ着けました。本当は9月17日公開予定でしたが、取材協力をいただいた先生方に先にお見せする必要があり、少し時間が経ってしまいました。心待ちにしていた方については、長らくお待たせしてごめんなさい。

というわけで、YouTubeの動画を以下に貼り付けます。

北海道大学 大学院生命科学院 研究施設・設備紹介 第1回
「NMR/X線装置特集」



監督業務は予想以上に多忙でした。取材先との交渉、撮影現場での指示、PCソフトでの編集を一人で行ったので、ともするとワンマン製作になりがちな状況でしたが、今回は大学院の公式動画ですので、製作チームのメンバーの意見をしっかり取り入れて製作を進めました。その結果、良い意味で私らしくない品質の作品に仕上がったと思います。
また、多忙な監督業務ではありましたが、出演して頂いた教授からのメールに「了解しました、堤監督」と書かれていて、悦に浸ったりなど、結構楽しさや嬉しさも感じられました。何より、今回このように一般公開され、人々の目に私たちの活動成果が触れられるようになったことが嬉しいです。

NMRとX線装置は、主にタンパク質の構造解析に用いられるので、蛋白質科学の研究に取り組む私にとっては、とても身近な装置です。学部時代の研究でも、これらの装置を使って算出された構造データを用いていました。つい昨年までデータを使う方の立場だった者が、データを作成する方の立場で装置を紹介する動画を監督するというのも、感慨深いものです。

なお、現在この施設紹介動画のシリーズ続編企画が2作品同時並行で進行中です。今年度中にあと3作品を公開予定にしています。
(私は第2弾では撮影・編集を担当します)