うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

大迫力!豊平川花火大会2011

2011年07月29日 22時46分43秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今夜、札幌市の夏の風物詩、道新・UHB豊平川花火大会が行われました。
天気も良く、花火日和でした。私も、研究室から会場に直行し、動画を撮影してきました。場所が良く、未体験の迫力を味わえました。

大迫力!豊平川花火大会2011

是非ヘッドホンを装着の上、フル画面で御覧下さい。


特に中盤以降、川の手前側からも花火が打ち上げられて、凄まじかったです。去年は雨の中での開催でしたし、こんな打ち上げ演出はなかったように思います。今回は、本当に素晴らしいと感じました。

新日本海フェリー「ゆうかり」船内見学記in小樽マリンフェスタ(操舵室編)

2011年07月28日 23時55分37秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
ご無沙汰しております、もとすけです。
今週は、先週ほどは締め切りイベントは詰まっていないものの、火曜日に修士論文を修了審査の担当教員全員に提出、同日から審査会の発表練習が始まり、大詰めの慌ただしい日々を送っています。
今日(木曜日)も、教授と准教授の前で発表練習をしましたが、研究成果発表自体は制限時間内にこなせるようになってきたものの、質疑応答で痛い質問をされたときの対応にまだ難有りです・・。想定問答集をしっかり作って対応を練習しておかねば。でもまあ、先週の修羅場的状況からは脱し、発表本番までにだいぶ精神的・時間的余裕が出来てきたので、このまましっかり準備を続けていけば失敗はないと思っています。
頑張れ、私。

さてさて、気分転換を兼ねて記事を書いてまいりましょう。
今回は、前回の記事の続きで、フェリー「ゆうかり」の操舵室見学のお話です。実は、私にとっての船内見学の目当てはこちらだったりします。


前回紹介した、5階特等フロアの廊下を船首側に進み、突き当たりを右に折れたところにある非常ドアから操舵室脇の通路に出ました。多分、普段は出入り禁止になっているはずです。私は旅客フェリーの操舵室見学は初めてなので、胸が高鳴ってきました。


操舵室ウイング。
操舵室を含む船の操縦指揮所のことを船橋(せんきょう、ブリッジ)とも呼びます。船橋という言葉は、船の右舷と左舷を橋渡しするような細長い構造から付いたとされており、このフェリー「ゆうかり」でも船の舷側に両端が突き出た構造になっています。両端の突き出た部分をウイングと言い、岸壁への接岸時には、船長がここで操船の指揮を行います。昔はマイクで操舵室内に指示を送っていたそうですが、現在ではウイングにジョイスティック式操縦装置(写真右に写っている、手すりが付いた箱に収納されている)が設置されていて、微妙な舵取りや速力の調整も船長がここで直接行えるようになっています。
ちなみに、新日本海フェリーでは伝統的にウイングは露天だったのですが、この船では前面がガラス窓で塞がれるようになり、さらに新しい「はまなす・あかしあ」では後ろ側も壁で覆われるようになって、ウイング部が完全に屋内になりました。冬の日本海の寒さ対策かもしれませんが、他の地域の船でも同様の傾向が見られるので、最近の客船の流行なのかもしれません。


ウイングの窓から船尾側を眺めた様子。
さすがに見通しが良く、特等やスイートのベランダが船尾側まで続いている様子が見えます。
この船の船橋は船首から32m、船尾から168m、海面から20m程の位置にあります。接岸時は、この位置から168m先の船尾の動きを確認し、毎回寸分の狂いもなく地上の自動車スロープなどと接続させるのですから、操船技術は神業的ですね。


さあ、いよいよ操舵室の中に潜入です。これまで私が見てきた中で最も広々とした操舵室でした。
カーペットも敷かれていて、居住性が良いです。


ちなみに、このフェリー見学に引き続いて見学した、海上保安庁巡視船「しれとこ」(1978年竣工)の操舵室がこちら。船の全幅が9.6mで、26.5mある「ゆうかり」の半分以下ですし、船の前後方向の奥行きも狭くなっています。機能性第一という感じがしますね。


「ゆうかり」の操舵室から船首方向を見下ろすと、やはりフォワードサロンから眺める景色よりも高さを感じました。船首の先には、小樽港を荒波から守る小樽港外洋防波堤が見えています。実は100年も前に造られた、歴史ある建造物です。


操舵装置。
最近の船の操舵装置は、操舵輪ではなく、飛行機の操縦桿のような形のハンドルが付いています。針路を一定方向に取り続けるオートパイロット機能が搭載されています。外国船などだと、メインの操舵装置もジョイスティック型になっていて、座席に座って操船したりしますが、まだ日本の船では立ちながらの操船が一般的です。


ナビゲーションモニター
船の針路や航速、現在地の緯度・経度から水深までが表示されています。船の操舵に必要な情報がこの画面に凝縮されているわけです。


エンジンテレグラフ。
この船には独立した機関室が設けられていますが、通常、速力はこのテレグラフを用いて操舵室から遠隔で操作します。本船は14400馬力のディーゼルエンジンを2基搭載しています。敦賀や舞鶴航路の高速船では、65000馬力ものエンジンを積んでいるのに比べると弱く感じますが、それでも大型バス40台分以上の馬力に相当します。スクリューには可変ピッチプロペラ(4翼)を装備しており、エンジン回転数は一定のままで、エンジンテレグラフでプロペラのピッチを調整することで前進・後進・速力を調節します。


機関モニター画面
機関関係の様々なデータが表示されています。


サイドスラスタ操作盤。
フェリー「ゆうかり」は全長200mもある大型船ですが、定期航路に就く船なので、自力で岸壁に接岸可能な動力装置を搭載しています。それがサイドスラスターです。本船の場合は船首側に2つ、船尾側に1つの計3台の左右移動専用のプロペラが備えられています。


フィンスタビライザ操作盤。
フィンスタビライザは外洋での安定航海に重要な横揺れ防止装置です。船体から翼を張り出して、水流に対する揚力で船体動揺を抑えます。冬の日本海は壮絶に荒れますから、この装備がないと定期運航はまず難しいでしょう。


船内電源・通風操作盤
カーフェリーは多数のトラックや自動車を搭載します。中には、生鮮食品などの保冷車も含まれており、航海中は車両のエンジンを停めるため、船側からそれらの車両に電気を供給しています。船にとって漏電火災は大変危険な事態なので、それを防ぐために漏電監視装置が操舵室内に設置されています。また、同じ操作盤上に、カーデッキの通風操作スイッチも並べられています。


レーダーモニター。
本船は自動衝突予防装置を備えたレーダーを2台備えています。右の画面には小樽港周辺の近海、左の画面には半径100kmほどの広範囲の様子が映し出されていて、その範囲内にいる様々な船の位置や速力、航跡が示されています。


電子海図モニター。
最近の船では、レーダーに加えて電子海図装置も備えています。GPSによって船の現在位置が示されており、自船の航跡や周辺の水深、海底の状態(砂や岩場など)、灯台の位置などが把握できます。レーダーとの組み合わせにより、夜間でも安全に航海が出来るわけです。


コーヒーセット。
操舵室内には流し台も設置されています。集中力を要する立ち仕事ですから、コーヒーは欠かせないのでしょう。


天気予報図
安全な航海には天気予報が必須です。ファックスで常に最新の天気予報が配信されてきます。通常の24時間・48時間予報に加えて、波浪や台風、高層空気の予報も確認されます。


運航基準図
小樽~新潟航路は敦賀・舞鶴航路と比べるとかなり沿岸側を航海します。積丹半島沖での転針後、新潟までほぼ直線的に進みます。


神棚
様々な最新鋭の航行装置を備える本船でも、神棚がちゃんと設置され、拝まれています。大浴場と並んで、日本船ならではの設備ですね。

と、ここまで操舵室の設備・装置を紹介しましたが、実際にはもっと多くの計器やスイッチで操舵室は溢れています。これらの装置を何人もの航海士の方達が協力して操作することで、大型フェリーは運航されるのです。航路上には北の漁場が存在し、絶えず他船との衝突の危険がある中で、毎日無事に運航しているのですから、本当に尊敬に値する仕事ですね。












新日本海フェリー「ゆうかり」船内見学記in小樽マリンフェスタ(客室編)

2011年07月24日 16時31分03秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
こんにちは、ほぼ1週間ぶりに、1週間前の記事を書こうとしているもとすけです。
先週1週間は本当に修羅場でした。修論発表要旨、博士課程入試願書、奨学金返還手続き、そして修士論文の下書き完成などを立て続けに行いました。徹夜を2回経て、なんとか全て間に合わせることが出来ました。
まあ、学部卒業のときは卒論も発表スライドも完成がギリギリになり、発表前に着替えに帰る時間が取れなくてタンクトップ&海パンの上に白衣を着て最終発表会に臨んだりしましたから、それよりはだいぶマシになったのかもしれません・・。
博士課程の修了の際は、もっとスケジュール管理がちゃんと出来るように努めよう・・。
なんだかんだ言っても、ついにあと10日ほど(修了審査会は8月2日開催)で私の修士課程は実質終わるわけです。あとは審査会での発表をどこまで磨き上げられるかなので、もうしばらくの間、頑張ろうと思います。

と、言いつつ、週1更新はせめてしておきたいところなので、今回は先週行ってきた小樽マリンフェスタでのフェリー船内見学会の様子を紹介します。

さて、「フェリー」と言うと、私などは普段2等の雑魚寝or寝台部屋やせいぜい1等までしか乗らないので、あくまで安価な移動手段だと捉えがちです。新日本海フェリーは船内設備が良いので、多少は優雅な気分も味わえますが、基本的に部屋は荷物置き場兼寝床程度と捉えています。
しかし、今回の船内見学会で上級船室を覗いて、その考えはかなり変わりました。いやはや、スイートや特等室は別世界ですね、本当に。


まずは乗船の前から紹介していきましょう。
ここは小樽港勝納埠頭です。新日本海フェリーのターミナルがあり、舞鶴と新潟方面へのフェリーが発着します。2隻の船が同時に接岸できるように、400m以上に渡って岸壁が続いています。
今回見学したフェリー「ゆうかり」は、新潟航路に2003年から就航している船です。舞鶴航路に就く「はまなす・あかしあ」級の日本最大・最速船というような華々しさはありませんが、北日本と関東甲信越を結ぶ重要な船の一つで、全長199m・総トン数1万8229トンの日本最大級の大型フェリーです。


私は小樽築港駅から徒歩でフェリーターミナルに向かったのですが、フェリー埠頭が広過ぎて、歩いても歩いてもなかなか辿り着かなくて疲れました。実は既に見学会の終了時間間際だったので、旅客ターミナルビル入口に船内見学会の案内が掲示されているのを見て一安心。


いつもは受付で乗船手続きをしますが、今回は素通りで船内へ向かいます。
ここの搭乗橋は岸壁に沿って300mも続く長大なもので、通路の中央に立つと一点透視図法の感覚を味わえます。


いざ、船内へ・・・。


船内に入ると、3層吹き抜けのエントランスが出迎えてくれます。この辺の構造は、この船の後で建造された舞鶴航路の「はまなす・あかしあ」とよく似ています。(個人的には苫小牧~敦賀航路の「すずらん・すいせん」のエントランス構造が好きですが・・)


見学順路は、下の等級から徐々に上級船室へ周っていくようになっていました。これは良い設定だと思います。
ここは2等船室の廊下で、フェリーの廊下としては珍しくカーペットが敷かれているものの、あくまでシンプルな造りになっています。

まず2等船室を見たのですが、ごくごく一般的な雑魚寝部屋だったので、写真には撮りませんでした。2等はとにかく安いのが魅力で、学割だと7000円程度で北海道から関西に帰れます。ただ、昨年春の帰省の往路に2等を使ったときは乗客が少なかったのでほぼ部屋を独占できましたが、繁忙期は人で溢れかえって寝苦しいので、私は殆ど2等は使いませんね・・。


続いて2等寝台を見学。私が専ら使うのはこの等級で、ベッドスペースが確保されているので荷物なども気兼ねなく置いておけますし、寝易いので重宝しています。学割も効きますから、小樽~舞鶴で9500円ほどで移動できます。


S寝台です。最近のプライバシー重視の世相を受けて、フェリーでも1人用個室を設置する例が増えています。私のお気に入りは阪九フェリー(新日本海フェリーのグループ会社)の2等指定Aで、シングルベッドと机、洗面台、テレビまで備え、ドアに鍵もかかる2等らしくない設備を誇ります。ただ、新日本海フェリーのS寝台は仕切りはカーテンのみですし、テレビや机などもありませんから、あくまでも寝るための部屋という感じですね。一応学割も効きますが、舞鶴航路だとそれでも1万円を超えてしまうので、私はまだ使ったことがありません。


見学順路は、その後フォワードサロンを経由して一つ上の4階へと続きました。
新日本海フェリーの船内には、フォワードサロンやプロムナード、カフェにシアタールームなど、のんびりと時間を過ごせる場所が多く設置されているのが特徴ですね。同程度以上時間がかかる鹿児島~沖縄航路などよりも充実しています。


この船は等級配置が明確で、3階:2等、4階:1等、5階:特等・スイートと、階層別になっています。4階廊下を見ると、3階の2等廊下と比べて暖色系で落ち着きのある雰囲気になっていますね。


1等洋室2人部屋。
1等客室になると、急にホテルらしくなります。この2人部屋は、10年前に祖母と初めて北海道を旅行した際に利用した等級で、当時は設備の良さに驚いたものです。


ただ、この船の場合1等洋室2人部屋はインサイドキャビンとなっていて、窓から見える景色は味気ない船内の吹き抜けです。(ちなみに2等雑魚寝部屋は全室アウトサイドです。)




1等には4人部屋や和室も存在し、家族連れのメインの利用等級となっています。


さらに1階上がって5階特等エリアに入ると、廊下の様子がガラッと変わりました。赤絨毯と窓からの明りで、より洗練された雰囲気です。この階は客室側に公室が無いので、他の等級の船客が入って来ませんから、静かな船旅を楽しめるはずです。


特等和室。
6畳敷きで、同じ3名定員の1等和室よりも広くなっています。また、特等以上は個室内にバス・シャワートイレが完備されています。


特等A室
この等級が本船の特徴で、ベランダが付いています。本船「ゆうかり」では特等和室とツインの一部にベランダが付いていませんが、より新しい「はまなす・あかしあ」では特等全室にベランダが付くように改善されています。豪華客船でも、ベランダが付かない船が結構見受けられるというのに、フェリーの特等船室でベランダを備えるのは凄いことです。
客室の設備もシティホテル並みですね。


さて、いよいよ最上級のスイートルームです。
スイートルームは、とにかく豪華な部屋の代名詞として用いられているように思いますが、正確にはベッドルームとリビングなど他の部屋が別れている構造の部屋のことを指します。その、正確な意味としてもスイートルームの名に恥じないのがこの等級です。
本船「ゆうかり」には4室存在し、全てベッドルームとリビングが別れた構造となっています。


スイートルーム寝室。
とても格調高い造りで、もはやフェリーの船内とは思えません。去年春に見学した、にっぽん丸の上級船室にも劣らない設備です。


スイートルームリビング。
2人部屋なのですが、計9人分の席が用意されています。この無駄な広さ、いかにも高級っぽいです。


スイートルームバスルーム。
この部屋ではバス、シャワー、トイレが全て別になっており、バスとシャワーはそれぞれ窓に面しています。大浴場に行かなくても、日本海を眺めながらシャワーを浴びたり、風呂に入ったり出来るわけです。


スイートルームベランダ。
ベランダも、特等Aでは青色のプールサイドの様なタイルでしたが、スイートルームではウッディになっています。しかも、デッキチェアと机も完備されていて、風を感じながら、まるで豪華客船のような優雅な航海を体験できます。


ちなみに、これはにっぽん丸のジュニアスイートですが、新日本海フェリーのスイートルームはこれよりも豪華な気がします。なお、スイートルームの運賃には食事代を含んでおり、船内予約制レストラン(これも新日本海フェリーならでは)でのフルコースを堪能できます。
ここまで来ると、2等とは別世界ですね・・。
小樽~新潟間は1人3万4500円、小樽~舞鶴間は4万8000円と、やはりお高くなってしまいますが、苫小牧~秋田~新潟~敦賀航路の船ならば、やや船は古くなりますが、秋田~新潟間で1万7500円で利用できます(ただし、わずか6時間の乗船となってしまいます)。

次回は、操舵室見学の様子を紹介したいと思います。

小樽マリンフェスタ(船内見学会)&真駒内花火大会

2011年07月18日 01時12分00秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
こんばんは。うちなー→えぞ日記深夜便です。
日付が変わりまして、昨日7月17日日曜日は昼から慌ただしくイベントを見て回りました。


小樽でフェリーの船内見学をして、


続いて巡視船しれとこの船内見学をして、


札幌に戻り、真駒内で花火を見物して、


さらに花火を見物して、


一人盛り上がりました。

2011 真駒内花火大会 DREAM 冒頭


2011 真駒内花火大会 DREAMクライマックス

動画でも撮りました。

簡単に言ったらこんなところです。

大阪駅のホーム上屋改修方法決まる。

2011年07月13日 02時03分17秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
こんばんは。ご無沙汰しております。
近頃何故か当ブログのアクセスカウンターが好調に回っています。多分SL効果なのでしょう。閲覧回数30万回突破も近付いてきたようです。
当ブログの趣旨は、「奈良県出身、沖縄や北海道での生活を堪能する、24歳独身男性の日常のよしなしごとの紹介。」のはずですが、実際問題日常ネタをブログ記事にするのは結構難しいものです。私の日常と言えば、「起きる→研究室に行く→一日中研究用PCで何やら書類を作成する(現在修士論文執筆中)→帰る→テレビ見る→寝る」の繰り返しです。既に講義を受ける身でもなく、北大生活も丸2年経過しつつあるので、記事にするほどの新たなイベントは起きにくくなっています。さらに、もし何かあったとしても、大概の日常ネタはtwitterでの呟きで済んでしまいます。こうして、ブログの不定期更新ぶり・内容のマニアック化が益々深化していくのでございます。もはや「日記」じゃない気がしますが、このブログも彼是7年目に突入していますし、肩の力を抜きながら細々と続けていこうと思います。
さて、そんなわけでここのところ記事の鉄分が強くなっていますが、残念ながら?今回も鉄道ネタです。いや、正確には再開発ネタの一つですかね・・。

先日、7月1日にJR西日本からプレスリリースが発表されました。
大阪駅ホーム屋根に関わる工事計画などについて

以前に当ブログでも記事にした、大阪駅再開発の最後に残った作業工程である、ホーム上屋(屋根)の改修方法が決定したとの内容です。


これは2008年当時に大阪駅に掲示されていた完成予想イラスト。上空を覆う大屋根の完成によって、上屋が取り払われ、とても開放的な空間となることが予想されていました。


しかし、今年春に再開発プロジェクトが一応完了し、全面開業した後も、ホーム上屋は残されています。JRの説明では、元々大屋根内の上屋改修作業は開業後しばらくしてからの予定だったそうで、別にスケジュールが遅れたわけではないそうなのですが、上の完成予想図が余りにインパクトが強かったからか、ここしばらく再開発ファンの間で「このまま上屋を撤去しないのではないか」との不安の声が囁かれていました。
この度、正式にJR側から上屋改修について発表されたので、ファンとしては一安心です。

では、その改修内容について紹介していきましょう。


JR西日本プレスリリースより。「上屋改修の概要」
今回発表された上屋改修方法は、二通りの方法を併用します。一つは、当初の予想通り「屋根を撤去する」、もう一つは「上屋の骨組みを残して流用し、ガラス屋根に換装する」という内容です。これら二つの方法の使用割合は、ホームによって異なります。
再開発で整備された大屋根は南北方向に斜めに架設されており、北側の最高部は高さ65m、南側が高さ30mほどとなっています。大屋根の東西端には、巨大な整流板が設置され、それで雨風がドーム内に入り込むのを防げる想定でした。しかし実際完成してみると、屋根が高くなっている北側のホームでは、上屋をそのまま撤去した場合に中央付近まで霧雨が入り込むことが分かり、そのため今回の改修でも上屋の撤去は行わず、スレートをガラスに換装して眺望を確保することになります。対して、南端の環状線ホームでは、当初の想定通り上屋は丸ごと撤去されます。


JR西日本プレスリリースより。「ガラス製屋根の模式図」
既存のホーム上屋の鉄骨を流用しますが、軒の突き出しを短くし、屋根の高さを高くするようです。線路際からの視界は現状よりだいぶ広がりますし、なかなか格好良さそうですね。


JR西日本プレスリリースより。「ガラス製屋根のイメージ図」
線路際からドーム内を見上げた様子です。これはこれでなかなか近未来的です。
ただ、少し気になるのは、屋根を撤去する部分についても上屋の骨組みが残されていること。電灯や配線の都合かもしれませんが、骨組みが残るとせっかくの眺望が妨げられてしまうと思います。実際にどうなるかはまだ分かりませんが・・。

さて、ここからは実際の写真で改修範囲を確認してみましょう。


まずは、環状線ホームです。
赤い線で囲った範囲の上屋が撤去されます。この写真はホーム東側の降車専用階段付近から撮影したのですが、この視野ではほぼ全ての屋根が無くなります。


環状線ホームから見た3番線です。
写真右端の屋根が一段高くなっている場所から右側は、大屋根からはみ出るため、再開発工事で既に改修が完了しています。今回の改修では、青い線で囲った部分がガラス屋根に換装される予定です。赤線は屋根撤去箇所です。この視野ではガラス屋根の割合の方が大きく見えますが、実際には3・4及び5・6番線ホームは撤去とガラス屋根化の割合がちょうど半々程度になっています。


橋上駅舎から見た4番線、5番線です。
こちらから見た場合だと、屋根が撤去される面積の方が大きく見えますね。この辺から見た感覚なら、当初の予想図に近い印象になることでしょう。


6番線、7番線です。
上で述べたように、6番線ホームまでは屋根の半分程度を撤去しますが、7番ホーム以降は雨の入り込む可能性が高いため、撤去は橋上駅舎周辺のみとなり、大半がガラス屋根化されます。

今回の上屋改修作業、屋根の撤去は今年9月までに、ガラス屋根化は来年3月までに完了させる予定だそうです。改修の出来栄えがどうなるか、楽しみですね。

疾走!SLオホーツク号

2011年07月05日 02時28分39秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
先週末、36年ぶりにオホーツク沿岸をSLが走りました。私も、鉄道研究会の撮影旅行に飛び入りで参加し、SLの走行風景撮影に挑んできました。


北見市内(端野~緋牛内間)の常呂川鉄橋を渡るSLオホーツク号。まだ市街地区間なものの、しっかり煙をはいていました。


大空町網走湖畔の森を走るSLオホーツク号。角度的にはこれが一番良いショットですが、若干草むらが邪魔でした。ちなみに、先頭の蒸気機関車はC11-207号機、次位の朱色のディーゼル機関車は補機のDE151535号機です。補機のDE15は冬場、機関車の前後にラッセルを着け、除雪車として活躍しています。

疾走!SLオホーツク号

同じ場所で動画も撮りました。


オホーツク沿岸を走るSLオホーツク号。藻琴~北浜間の、線路が海岸線に沿う場所で撮影しました。天気も良くなり、気持良い写真が撮れました。

-おまけ-

SLオホーツク号撮影後、丸瀬布のいこいの森に立ち寄りました。ここでは昔森林鉄道で使われた蒸気機関車、「雨宮21号」が動態保存されています。なんかカッチョイイ写真が撮れてしまいました。