先週末の三連休に新日本海フェリー「しらかば」に乗ってきました。
「しらかば」はフェリー好きの間では有名な、日本最大トン数を誇るカーフェリーです。
詳しい乗船記についてはまた後日上げるつもりですが、今回はその「しらかば」のイラストをペイントで描いてみました。
製作時間は約2時間です。
以前、新日本海フェリーの新造船(現在 苫小牧~敦賀航路に就航している「すずらん」・「すいせん」)ネタを投稿した際にイラストをアップしたことがありましたが、ペイントを使った船のイラスト作りは私の密かな趣味の一つです。古くは小学校の頃から船のイラストを描いていました。
以前はフリーハンドで描いていたのですが、今はより精密にするため、写真をなぞって描いています。フォトショップやらイラストレーターを使わずに、あえてペイントで描くのは、ドット単位で描くのが楽しいからです。
実は、この船のイラスト、私の知らぬ間にとある場所で使われていました。
こちらは新日本海フェリーの「すいせん」です。これまでに3回乗船しています。
(実は去年、三重の実家に引き揚げる際と、札幌に戻ってくる際にもこの船を使いました)
で、これは「すいせん」の船内案内所前にあるタッチ式の案内端末です。
船内の各施設の案内や、船着き場からの交通情報などが見られます。
この端末の船内配置図のページが・・・、
こちらです。
あれ・・?どこかで見たようなイラストですね。
ちなみに、これはこのブログの
2012年1月29日の記事で紹介した自作のイラストです。
・・・完全に一致!
ちなみに船の就航は2012年の6月ですから、このブログ記事投稿の後になります。
というわけで、なんと私が趣味で描いたイラストが知らぬ間に実際の船の中で使われていたのです。
多分、ネットで「新日本海フェリー 新造船」で画像検索するとこのイラストがかなり上位に表示される(2017年3月22日現在でも上から8件目に表示されます)ので、案内端末のソフトウェア製作担当の方が「えいっ」とこっそりコピーして使ったものと思われます。
この件については2013年に乗船した際に初めて気付いたのですが、実はまだ新日本海フェリーの方には伝えていません。
伝えた後に万が一撤去されてしまったら、それはそれで少々寂しい気もしますので・・。船好きの一人としては、自分に関係する物が毎日海の上を行き来していると思うだけで嬉しかったりするわけです。
さて、話を今回のフェリー「しらかば」のイラストに戻します。
せっかくなので、既存のイラストと並べて比較してみましょう。
イラストの縮尺は全て揃えてあります。
上から順番に、新日本海フェリーの「しらかば」、「すずらん(旧)」、「あかしあ」、「すずらん(新)」、太平洋フェリー「いしかり」、渡嘉敷村営フェリー「けらま」です。
この中で、最もトン数、つまり容積が大きいのが「しらかば」で、20,563国内総トンです。それに対して、最も小さな「けらま」は499トンです。「けらま」も600人近い人間と数十台の車を載せられるれっきとしたカーフェリーなのですが、「しらかば」と比べると大人と子供以上の差があります。
ちなみに新日本海フェリーの「すずらん(新)」(とその姉妹船「すいせん」)、「あかしあ」(と姉妹船「はまなす」)はそれぞれ全長224.5mあり、日本で最も長いカーフェリーです。ただし、全幅は26mで、「しらかば」の29.5mよりもかなり細身のため、総トン数は17000トン程度となっています。
新日本海フェリーは日本海の荒波に耐えるため、船を更新するごとに大型化し続けてきましたが、「しらかば」をピークとして、近年は所要時間短縮のためスリムな船型のフェリーを多く投入しています。実は「しらかば」は今年6月で引退予定でして、同型の姉妹船「あざれあ」はこの3月に新造船「らべんだあ」(14,400トン)と入れ替わりで既に引退してしまいました。そもそも、今回「しらかば」に乗船したのも、最後に日本最大カーフェリーに乗っておこうと思ったからでした。「しらかば」が引退すると、新日本海フェリーで最大の船は「らいらっく」・「ゆうかり」姉妹(18,229トン)になります。
「らいらっく」姉妹と新造船「らべんだあ」についても、近々イラストを作製したいと思っています。
それではまた・・
-追記-
3/26
製作時期が一つだけ古かった「すずらん(旧)」のイラストを少し改修し、より精密に仕上げました。
また、「らいらっく」のイラストも新たに作製しました。
これで、あとは新造船「らべんだあ」のイラストを作れば新日本海フェリーは全タイプ揃うことになります。