うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

北大紅葉

2011年10月30日 23時45分13秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
ご無沙汰しております、もとすけです。
この週末は、少し自分の今後について考える機会がありました。
私も既に齢25、ぴちぴちと言えばぴちぴちですが、一般社会のことを考えればそろそろ責任ある年齢になってきたと思います。子供時代から漠然と博士になりたいという願望は持っていたのですが、その実現のために何をするかについては意外に深く考えたことはありませんでした。結局、大学入学から割ととんとん拍子に博士への道を進んできたので、最近まで学部研究の延長線のような感覚で自らの研究に取り組んできました。しかし、気付けばもう残り3年弱で研究者として独り立ちするわけで、自ら実験を企画し、実行し、論文化する能力をこの短期間に身に付けねばなりません。今後、研究者として生きるならば、生物の何に興味を持っていて、その何を知りたいのか・・ということも、そろそろはっきりとさせる必要があるでしょう。私は学部でバイオインフォマティクス、修士でin vitroな蛋白質活性研究、そして現在生体細胞内での蛋白質活性の研究と、幅広い研究分野を経験してきましたが、実のところどれも面白く、逆に言えばどれもコレ!と言ったものをまだ見出せていないのです。まあ、博士課程迄の研究分野とポスドク以降の研究分野が大きく変わることは往々にしてありますから、細かい研究対象まで考えておかなくても良いのかもしれませんが、周りの博士課程の学生が結構目的意識をはっきりと持っているので、少し焦ってしまいます。
うーむ、でもここは、「焦りは禁物、アサリは海産物(某沖縄の小学校PTAの標語)」を胸に、今私が出来ること⇔現在の研究の早期の論文化に専念して、確実に実績を積み重ねていくのが最良の道なんでしょうね。私の場合、焦ると論文化もままならなくなりそうですし・・。
目標は来年5月までの論文アクセプト。待ってろよ、Nature、PNAS、JBC!

と熱き思いを前半に書きつつ、この記事の本題に入ろうと思います。
11月も目前に迫り、北大構内の木々の紅葉がだいぶ進んできました。


こちらは10日ほど前の、理学部本館脇の木の様子。燃えるような紅葉に見入ってしまいました。
(現在は殆どの葉っぱが散ってしまいました)


中央食堂付近の木々も紅葉が進み、観光客の皆様がそこかしこで写真を撮っておられます。


そして、只今見ごろを迎えているのが、北13条通りのイチョウ並木です。ここは札幌市民お馴染みの紅葉スポットで、今日(30日)は歩行者天国として開放されていました。
今年は札幌の初雪が遅れているので、去年よりも長く紅葉が楽しめそうで、毎日木々を見上げる日が続いています。

必撮!オリオン座流星群

2011年10月22日 04時07分29秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
昨夜から今朝にかけて、オリオン座流星群がピークを迎えました。
全国的に天気がすぐれない中、北海道は数少ない良好な観察場所になるということで、急遽研究室のメンバーで流星を見に行ってきました。
しかし札幌近郊も天候は下り坂で、支笏湖→月寒公園(水曜どうでしょうのオープニングのロケ地)→モエレ沼公園と、薄雲と都会の光を避けながら移動して、なんとか流れ星の撮影に成功しました(画面左上)。
流れ星を撮影できたのは初めてのことなので、嬉しかったです。


拡大して増感補正を掛けた写真です。
レンズが結露していたので、やや汚くなってしまいましたが、それでもしっかりと流れ星が写っています。
写真の下にオリオン座があり、流れ星は下から上に向かって流れました。

それでも地球は回っている。

2011年10月19日 00時00分26秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
先日、羊蹄山の麓の真狩村で撮った写真。
10分間露光で星空を撮影すると、羊蹄山の左上に北極星があることが分かりました。
いつか、数時間オーダーの長時間露光写真を撮ってみたいですなぁ・・。
(実は、この写真を撮った後に30分間露光の写真も撮ったのですが、レンズが結露して真っ白になってしまったのでした・・)


星空ネタついでに、沖縄時代の秘蔵写真をお見せしましょう。
上は、2007年の夏に渡嘉敷島に行ったときに阿波連ビーチで深夜に撮った写真です。慶良間諸島以西には人家は無いので、光害が少なく、星が非常に綺麗でした。


こちらは沖縄本島南端の大度海岸で七夕に撮った写真。七夕に天の川を見てみたいと思い、夜中に琉球大学から原付で大度海岸まで走りました。本島でもこれだけ綺麗な星空を見られるんですよ。
北海道は、本来気温も低く、大気が澄んでいるのでもっと星空は綺麗に見えるはずです。真狩村でさえ、人家による光害があったので、今度はもっと暗い場所で撮ってみたいですね。

GALAPAGOS 003SH 2.3!

2011年10月17日 00時29分23秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
我がケータイ、GALAPAGOS 003SH (SHARP製)はGoogleのAndroid OSを採用したスマートフォンです。
世界初の3Dモニターを搭載したスマホで、発売された昨年冬時点では最強スペックを誇ったケータイでした。私は発売直後の昨年12月末に購入し、愛用しています。初めてケータイを買って以来11年間、我が実家ではJ-PHONE系のシャープ製ケータイを使うことが暗黙の了解となっているので、去年の秋冬モデル発表会でこの003SHが発表されたときは、「ついにシャープが本格的なスマホをSoftBankから出してくれる!」と狂喜乱舞したものです。
シャープはJ-PHONE系ブランド(J-PHONE→Vodafone→SoftBank)向けに真っ先に本気端末を供給する法則があるのですが、003SHの場合もこれに該当し、発売当時の時点で唯一Android 2.2(発売発表時点の最新OS)を採用したシャープ製スマホでした。また、CPUも他ブランド向けよりも強力なものが搭載されており、既存の日本製スマホの中では最良の操作性を誇る端末として、専門誌でも高い評価を受けていました。
そんな003SHですが、今年春以降はAndroid OSの最新版であるAndroid 2.3を搭載した端末が各メーカーから次々登場し、やや旧式化してきていました。
しかし、そこはスマホの利点、この度シャープによるメジャーアップデートの準備が整い、003SHもAndroid 2.2からAndroid 2.3に更新できるようになったのです。Android 2.3への更新は10月7日から開始されたのですが、私も先日早速更新作業を行いました。その結果、我が003SHは最新型端末に劣らないくらい快適な操作性に生まれ変わったのです。
( ´_ゝ`)←どや顔

さて、Android 2.2から2.3への更新による変化は、Android 2.1から2.2への変化よりはインパクトの小さなものだと思います。例えば、2.2に変わった際にはAdobe Flashに対応し(これにより殆どのWebページをそのまま表示できるようになった)て話題になりましたが、今回はそこまで大きな変化はありませんでした(海外だとオサイフ機能が公式に追加されて結構インパクトがあったようですが、日本製スマホでは以前から付いていた機能ですからね・・)。
なので、私はAndroid 2.3への更新にそこまで期待していなかったのですが、ところがどっこい、実際に更新してみたら端末内での情報処理が相当最適化されたらしく、動作が限りなくスムーズになりました。また、更新内容にはシャープオリジナルの改修も多く含まれており、ソフトウェアキーボードの大型化、ロック解除方法の変更など操作性の改善が成され、全体的にとても使い易くなったのです。
印象としては、完全に新しい端末になったようですね。

と、ここまで文字ばかり書いてきたので、更新作業の様子や旧バージョンからの変更点などを紹介したいと思います。


今回のOS更新作業はデータ量が膨大となるため、通常のソフトウェア更新(3G電波網でデータ受信)とは異なり、無線LANかパソコン経由で行うことになっていました。私は自宅に無線LAN環境を整えていないので、パソコン経由で更新しました。


この時点では、端末情報上のOSバージョンはAndroid 2.2と表示されていました。
なお、この写真の一番下のビルド番号がS1810になっていますが、実はこの状態ではAndroid 2.3への更新は行えず、一度3G電波でAndroid 2.2の最新ソフトウェア(S1900)に更新する必要がありました。


Android 2.3に更新するためのソフトウェア更新を終えた後、さらに003SHをパソコンに「高速転送モード」でUSB接続するため、パソコン側にドライバをインストールする必要がありました(そのまま003SHをUSBで繋いだだけでは「カードリーダモード」でしか認識されないのです)。003SH購入時の付属CDに入っているようでしたが、探すのが面倒なのでシャープの公式サイトから落としてインストールしました。さらにさらに、パソコン経由でのAndroid 2.3への更新には「メジャーアップデートツール」という専用プログラムが必要なので、それも公式サイトからダウンロード。これでようやく003SHとパソコンの準備が完了しました。


パソコン側で更新のスタートボタンを押すと、003SH端末のモニターにも更新作業の進捗が表示されました。


約30分で更新作業は完了、この後自動で再起動し、003SHがAndroid 2.3に生まれ変わりました。


ちゃんと端末情報でAndroid 2.3が表示されています。
思ったよりも難易度の高い作業でしたが、とりあえず無事に終わって一安心。しばらくしてから変更点を確かめてみました。
(Android 2.3への更新でスクリーンショット撮影が可能になったので、更新以降の写真はスクリーンショットで紹介します)


旧ロック解除画面
↓↓

新ロック解除画面

まず最初に気付いたのはロック解除画面の変更です。これまではiPhoneと同様に左から右にスライドする形式でしたが、今回の更新で下から上にスライドする形式に変更されました。公式の説明では、片手で操作し易くするためとされていますが、iPhoneとの区別化が主要因なのかも・・。
なお、今回の更新でロック画面に未読メールや不在着信情報も表示されるようになり、その際に表示されるアイコンをタッチしたままスライドすることで、ロック解除と同時にメール・電話画面に移行可能になりました。これは結構便利です。
加えて、以前は端末起動直後やパソコンとの接続解除直後はSDカードの読み込みに時間がかかり、動作が非常に遅くなっていたのですが、更新後は内蔵メモリ上のデータに限りすぐさま操作出来るようになりました。


旧ステータス画面
↓↓

新ステータス画面

ステータス画面にも新機能が追加されました。
画面の設定をステータス画面から設定できるようになり、一々設定画面を開く必要がなくなりました。


旧キーボード
↓↓

新キーボード

ソフトウェアキーボードのサイズが大きくなり、押し間違いがだいぶ少なくなりました。


旧アプリ一覧画面
↓↓

新アプリ一覧画面

春モデル以降追加された機能である、アプリ一括終了ボタンが追加され、ついつい開きっぱなしにしてしまいがちなアプリ管理がし易くなりました。


写真閲覧について
003SHのデフォルトの画像ビューワも改善されました。


旧画像ビューワ
↓↓

新画像ビューワ

今回の更新によって、dot by dot表示に対応し、画像の一部を拡大したときに鮮明に表示されるようになりました。
また、画像ファイルの表示速度も高速化されたので、デフォルトビューワへの不満がかなり解消されました。


ベンチマーク高速化

今回のAndroid 2.3への更新で体感的にかなり処理が高速化したと感じましたが、それを専用のアプリで数値的に確認してみました。ベンチマークとはコンピュータの性能の指標のようなもので、Androidスマートフォンのベンチマークはここ2年ほどで飛躍的に向上しています。上の画像では、Quadrant Standardというアプリを使って測定した003SH(Android 2.3)のベンチマークスコアを他機種と比較しています。元々003SHのスコアは700から900程度でしたから、今回の2.3への更新で一気に2倍近く処理性能がアップしたことになります。一昔前のAndroidスマホだとiPhoneよりかなりモッサリした動作をしていましたが、これで通常の使用上では殆ど差を感じなくなりました。


自宅での通信速度

ベンチマークを測ったついでに、通信速度も別のアプリで測定してみました。
自宅アパートで寝転がりながら測定したのですが、なんとSoftBankのくせに5Mbps近くも出ていました。もはやブロードバンドです。以前は最速でも1.5Mbpsくらいだったはずなので、いつのまにか結構電波も改善されていたみたいです。


大学での通信速度

ところがどっこい、昼間に大学の研究室で測定したら、一気に一昔前のPHSレベルにまで速度が低下してしまいました。大学という不特定多数が共用する環境なので、基地局の容量が不足気味なのでしょう。がんばれSoftBank!

「北の京 芦別」訪問記

2011年10月15日 12時18分15秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
ご無沙汰しております。
申し訳ないことに、しばらく更新を滞らせてしまいました・・。近頃、それほど激務が続いたわけでもないのですが、家に帰ってパソコンを起動すると同時に寝てしまう日々が続いていたのです。
少しだけ近況を書いておくと、この10月からいよいよ博士後期課程に進学し、ますます本格的にアカデミックな道に入り込みつつあります。研究についても、夏休み明けから行った実験が予想以上にうまくいったので、以前のデータと併せて論文化のための考察を進めているところです。博士課程1報目の論文は、来年の年明けには投稿に漕ぎ着けたいと思っています。順調にその論文が受理されれば、北大の博士課程の修了要件が早々にクリアできるので、その後は色々と自分の好きな研究や留学も出来るはずです。
・・・って、なかなか野心的なことを書いていると自分でも思いますね。私は根っこの部分は全然変わっていませんが、少しは野心家にならないと研究者の中で勝ち抜いていけないのです。とにかく、博士課程1報目(通算3報目)の我が論文を世に出すことを、今は最大の目標に据えて頑張ります。

さてさて、冒頭から熱い文章を書いてしまったのですが、先週に予告し、今週はじめに写真だけアップしていた「北の京 芦別」の記事を以下に記すことにします。この「北の京」ですが、今年5月に鉄道研究会の「高倉健の駅ベスト3」の取材途中に立ち寄りました。部員3名(全員男)で訪ねたのですが、想像以上のディープさに恐怖感さえ覚えました。
では、早速写真で紹介していきましょう。


今年5月下旬の週末、我々鉄道オタク3人はレンタカーで高倉健ゆかりの駅を巡っていました。留萌本線増毛駅から根室本線幾寅駅へ向かう途中、部員の一人が芦別駅に寄ることを提案したため、ここで小休止しました。
芦別は昔石炭産業で栄えた街で、芦別駅構内にも広大な貨物線跡が残っています。炭鉱閉山以降は例の如く人口が激減し、駅の規模も2面2線+待避線のごくごく普通の駅に落ち着きました。
駅前広場には、何故か五重塔の模型(電話ボックス)が建っています。恐らく、この後紹介する「北の京」の五重塔ホテルに因んでいると思います。


芦別駅のホームに設置されている観光案内板です。一番上に「北の京」が書かれていて、その紹介文には何やら香ばしい施設が列記されています。実は、去年の10月に日本最長普通列車に乗車して芦別駅を通過した際にこの案内板に気付き、以来「北の京」に興味津津だったのでした。


この後南富良野の幾寅駅まで行かねばなりませんでしたが、まだ日没まで余裕があったので、この機会に少し「北の京」を訪ねることにしました。
「北の京」は、芦別市街地から空知川を挟んだ対岸にあります。写真の斜張橋で空知川を渡ります。ちなみに、この橋は国道452号線(夕張国道)の一部ですが、国道452号線の芦別以北区間は未成線になっていて、この先10kmほどで終端となっています。


さて、「北の京 芦別」駐車場に到着しました。未舗装です・・。


少し左手を見ると、何やら和風の建物が並んでいます。公式ホームページによれば、手前の横長の建物が「ホテル三十三間堂」、奥の塔が「ホテル五重の塔」だそうです。早くもパラダイスの薫りが漂っています。


レンタカーを駐車場に停め、玄関前まで来ました。人の気配がありません。本当に営業しているのか心配になりながらも、徐々に間合いを詰めていきます。


正面玄関への階段は、和風の「わ」の字も感じられない洋風の造りです。どことなく、「そごう」を彷彿とさせます。


中に入ると、玄関のすぐ左手に受付カウンターがあり、女性従業員が1人で対応していました。「北の京」は通常入館料600円ですが、土日は400円の割引キャンペーンを行っており、この日は400円で入館できました。
「北の京 芦別」は元々「芦別レジャーランド」として1970年に開業した施設で、本来は健康ランド的な場所だったようです。そのため、現在も地下にはギリシャ神殿大浴場や日本庭園大浴場が存在し、一応温泉施設らしさは残されています。(今回は入浴しませんでした)
ロビーは休憩室も兼ねているらしく、先客のおじいさんが一人でテレビを観賞中でした。
壁面に飾られた絵画群や、ソファーの感じが昭和テイストを醸し出しています。


ロビーには、謎のコスプレ衣装が用意されていました。ここでも和風なんだか洋風なんだか分からない品揃えですが、とりあえず私はコスプレ好きなのでナイスな設備だと思いました。


というわけで、ちょっとコスプレしてみました。服装もさることながら、背景の公衆電話や日本人形が何か不思議ですね・・。


玄関から左手に、屋外への通路が続いていたので、そちらへ行ってみることにしました。


通路の途中で、ホテルへの廊下が分岐していました。廊下に欄干がある・・。


日本庭園入口にやってきました。屋外に出てみましょう。


外に出ると、日本庭園と「ホテル五重の塔」が目に飛び込んできました。
公式ホームページによれば、奈良の法隆寺五重塔をモチーフに建てられた建物で、高さ56.5mあるらしい。れっきとした政府登録国際観光旅館だそうです。


ちなみに、本物の奈良・法隆寺五重塔がこちら。
・・・まあ、あえてここで似ているかどうかは書かないことにします・・。
(そもそも、五重塔をホテルにすること自体が無茶だった気が・・)


本館と「ホテル五重の塔」の間に広がる日本庭園です。


本館入口を振り返ってみました。


この本館入口の階段に人工芝が敷かれているのですが、苔が生えてまるで天然芝みたいになっていました。


さてさて、日本庭園をさらに奥へ進むと、「十二支苑」入口に辿り着きました。いよいよ宗教施設的な様相を呈してきましたぞ・・。


「招福之門」には金剛力士像らしきものが置かれています。


ちなみに、奈良・法隆寺中門の金剛力士像がこちら。うーん、なんとも・・・。


門をくぐると、今度は大量の鳥居が出迎えてくれました。まるで異世界への入り口のよう。
あれ・・、五重塔や金剛力士像があったのに、何故に鳥居・・?


鳥居はそれぞれ十二支に対応しており、全てをくぐり終えると、右手に聖徳太子堂がありました。やはり、全体的に法隆寺をモチーフにしているようです。一応、お参りしておきました。


さらに奥へ進むと、こんな場所に出ました。ここが「十二支苑」で、なんでも奈良・新薬師寺の北の礼拝所とのこと。新薬師寺は日本最古最大の十二神将像が安置されていることで有名な寺で、各神将は十二の方角を守っていることから、十二支の守護神としても信奉されているのです。(本来は、新薬師寺本尊の薬師如来とそれを信仰する人々を守る役割を持ちます。)


というわけで、橋を渡って「十二支苑」の中央部にやってきました。2階に十二角堂が建っており、その真ん中に聖徳太子像が安置されています。


十二角堂から「十二支苑」を見下ろしてみた図。このように、中央の島に対して放射状に十二支各々の堂が建つ島が配置されています。実は十二角堂の床には、各方角毎にスイッチがあり、参拝者が任意の干支の方角に立つことで中心の聖徳太子像がその方角を向いてくれる仕掛けが施されています。・・が、電池切れなのか、この日はうんともすんとも動きませんでした・・。
また、上の写真の奥には「北の京」最大の名物、「北海道大観音」が見えています。


ここまで、入館して以来我々が出遭った人は、受付の女性とロビーのおじいさんの2人のみ。あまりに人の気配がないので、少し恐怖感が出てきました。(ドラマ「トリック」だと事件に巻き込まれる展開が待っているはず・・)
この後に幾寅駅取材も控えていたので、そろそろ退散することにしました。


「北の京」の本館施設を退館した後、車で「北海道大観音」の麓に向かいました。実はこの「北海道大観音」は「北の京」の施設でありながら、本館施設と別の敷地にあります。以前は連絡用のモノレールが運行されていて、一体的に運営されていたそうですが、既に跡かたもなく撤去されていました。
この観音像、バブル経済只中の昭和63年建立で、高さ88mもあります。内部は20階建てになっているそうで、最上階からは芦別市街が一望できるとのこと。今回は時間が無かったので入館しませんでした・・。いつか見てみたい気もします。


最後は、神々しい観音様のアップ画像で締めることにします。
「北の京 芦別」実に尊い施設の数々でした・・。

------追記--------
2011年10月29日の北海道新聞朝刊記事によると、「北の京 芦別」は10月限りで運営会社が撤退したため、今月(11月)から営業休止に追い込まれているそうです。
「北の京」公式HPでは、12月の月末10日間のみ営業再開する予定と書かれていますが、従業員も10月限りで退職したそうなので、先行きについては非常に厳しいものと思われます。
まさか、ブログに書いた2週間後にこのようなことになるとは考えてもいませんでした。何かしら新しい形であの施設を活用できれば良いのですが・・。

秋の夕焼け。

2011年10月01日 23時09分49秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
めっきり秋らしくなってきた今日この頃、天気の良い日は大学の研究室から美しい夕焼けが眺められます。
ちょっと前になりますが、先月21日の夕焼けは特に綺麗でした。
この日は台風が北海道沖に近付いていて、嵐の前の独特の空気感があり、まさに焼けるような空の色を楽しめました。


その前日の20日もなかなかに美しい夕焼けが見られました。


エレベーターホールの窓からケータイで写真を撮っていると、他の階の窓からも多くのケータイが出ていて面白かったです。
札幌も、既に最高気温は10℃前後、最低気温は5℃くらいまで下がる日があります。例年今月後半辺りには初雪が降りますし、短い秋の風景を楽しむなら今のうちですね。