(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものです。)
5月30日、秋田市は東北六魂祭で湧きかえっているが、
人混みが苦手なワタシは単身、鳥海山に向かった。
今年は積雪が少なく、その後の季節の進行も早いので、もしかしたら山上でも何か花が咲いているかもしれない。
朝5時頃、にかほ市平沢郊外より。ウサギさんやパンダの顔のような雪形が見える。
登山口・鉾立からの大観。朝6時頃、鉾立展望台より。
今日は六魂祭の影響か、はたまた時期が早すぎるのか、登山者はほとんど見かけなかった。
鉾立からは自動車道並みに立派な登山道を歩くが、両側がササや低木ばかりで日当たりが良すぎていつも消耗してしまう。
雪渓が始まる前に出会った数少ない花をアップしてみる。
ミヤマスミレ
ハクサンチドリ
イワカガミ
今回は山形との県境を過ぎると、すぐに雪渓が始まり、そこから長坂道の走る稜線までは土踏まずだった。
亀足のワタシを追い越していく兎さん登山者の多くはスキーを背負っていた。
今はまだ春スキーのシーズンだったのだ。
いよいよ長坂道の稜線だ。
稜線に立つと、鳥海山本体が東側に鎮座している。
南側の視界も急に開ける。
月山と朝日連峰
鳥海山本体と長坂道稜線
風当たりの強い稜線では早くもハクサンイチゲが咲き出していた。
ハクサンイチゲ
こんなに新鮮なハクサンイチゲを見たのは初めてかもしれない。
ミヤマキンバイ
長坂道の稜線から西側、笙ヶ岳方面を望むとハクサンイチゲのお花畑が延々と続いている。
もう一、二週間後はもっといっぱい咲いてるだろうな。
長坂道のハクサンイチゲ
御浜から鳥の海方面を見下ろす。
鍋森は黒いので、すぐ判るが、鳥の海は雪に埋もれて輪郭が判らない。
千畳ヶ原方面を望む。
御田ヶ原まで来たが、ここから先、花は望めそうにない。
もちろんチョウカイフスマはまだおねんねの最中。かろうじて咲いているのは、外輪山岩壁のイワウメくらいだろうか。
扇子森(御田ヶ原)から見た鳥海山本体
よって今回はここまでとしよう。昼餉をしたため、周辺で花見としゃれ込む。
稲倉岳の方を望む。
ミネザクラ
他は地味な花と芽だしや蕾姿ばかり。
ミヤマハンノキ
コメバツガザクラ
チョウカイアザミの芽だしとハクサンイチゲ
オオアオゾウムシだろうか。
いよいよ下山。
雪渓があると、登りには苦労する( (´π`;)この日はアイゼンを忘れた)が、下りはすこぶる快調なり。
再度、鉾立の大観を。
先ほど滑り降りて来た雪渓の雪解け水は白糸滝となって奈曽谷へ落下している。
奈曽谷越しに稲倉岳を望む。
翌々日(6月1日)、男鹿半島へ行ったら、海越しに鳥海山が見えた。
以上。
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