安全だ、と思われていた日本で先日「衝撃的な事件が起きてしまった」
自分は「携帯電話の【速報】」で知ったのだが、いち早く自分にコンタクトしてきたのは
社員だった。「阿部さんが大変なことになりました」この情報も早かった。
その後「亡くなったことがわかると」会うベトナム人のほとんどが「お悔み的な言葉をかけてくれた」
日本に居たとしてもこれほどの反応は無いだろう?と考えた。
ベトナム人にとっての阿部さんとは「特に親しみのある日本の首相」だったことが理解できるような
この2,3日だった。 ハノイの日本大使館ではいち早く「献花台」が設けられ、長蛇の列ができていた。
確かに阿部さんは在職中、ベトナムをODAの最大支援国のしたし、貿易FDAでも2番目に押し上げた。
しかしそれよりも「ベトナム人からも親しみを持てるキャラクター」として印象付けられてきた結果なのだろう。
あるベトナム人は「撃った犯人は死刑ですよね」(ベトナムでは「目には目を,的な裁判が多く、人を殺めた人には
それなりの確率で死刑が言い渡される」 日本では司法は分割されており、「誰でも同じ基準で裁かれる」と話すと
納得できない様子だった。 ベトナムに10年以上住んで、日本の事件に関し、いろんなベトナム人の反応を見てきたが
今回が一番「強いリアクションだった」
最近日本は「弱く」なってしまった印象だ(体制も技術も経済も)加えて今回の事件。
日本が一番誇るべき「安全」と言う財産も危うくなってきてしまった。これから日本はどこへ向かうのだろう。
年寄だらけで「労働は危うい制度の外国人頼み」「円安は続き、回復の兆しも見えない」「誇った技術も拡散し、日本メーカは
海外に買収される」・・・海外から日本を見ていると、想像以上に日本と言う国は疲弊し、弱くなっている。
今回の事件を通して、ベトナムハノイで「そんなことを考えた」