★ベトナム・ハノイは「こんなとこ」★

コネなし、金なし、能力なし。50を過ぎて、単身ハノイで会社を作り10年目。毎日「こんなふうに」すごしています。

ベトナムハノイの自動車事情「ビンファーストの本気」

2024-03-21 09:53:18 | ベトナム・ハノイ

 ベトナムには「コングロマリット系(ビングループ)のビンファースト」と言う自動車会社がある。

ベトナムでは到底自国技術での「自動車開発や生産などはできる国ではない」しかしこの会社は

「資金力」に物を言わせて「BMWの知的財産権」を買い取り、「デザインはイタリアのピネファリーナ」に委託

社長は元GM、金型はカナダのマグナ、、等々外の力を資金力に物を言わせてかき集めた。

 短期間で「ベトナム最初(実は以前にビナスキーと言う自動車メーカがあったが、これもまたトラックやBYDからの

車両を買い付け自社ブランドとして売っていた)の自動車メーカとなった」(現在ベトナムではマツダやプジョーなどのOEMでの

生産メーカとしてTACOと言うメーカもあるがあくまでもすべての部品を買い付け組み立てて売るだけの会社である)

 自動車と言うものは「ねじ1本からエンジン、半導体まで」あらゆる産業を集積しないと作れない物であり、それを自国で

実現できる国は「非常に少ない」日本はそのうちの1国である。

 ではベトナムではどうかと言うと? 残念ながら未だこの技術には「遠く及ばない」が、それでも「自動車を作り売っている」

つまりそれをできる「お金のある企業」が出てきたということだ。前述のビナスキーと言う会社は「自動車好きの前社長、現在は

会長がレアメタルで稼いだお金を自動車生産につぎ込んだ人だった」とある「日本の中小金型メーカ」もこれに参画したが

まともな車は作れなかった。(この会長から何度か話が有り、開発途中の車を見せられたが、とても売れるような代物ではなかった)

それでもこの会長は「自動車が大好きで夢を追い続けていた人」だった。

 そして現在のビンファーストは「すごい勢いで世界中に販路を拡大している」このメーカの特徴はEV車しか売っていない事である。

アメリカでも上場を果たしインド、インドネシア、グアム、などに出ている。

 それでは「売れて儲かっているか?」と言うとなかなか難しい。知名度も無く実力もない会社だから

見かけは良くてもなかなか売ることは難しい。 そんなわけで「全体的に見ると大幅な赤字になっている」

 しかし昨日このビンファーストの「本気度が垣間見れる出来事があった」 ベトナム国民はビンファーストは

ビングループでの1カテゴリーと理解している、身近には「ビンコムセンターというショッピングモール」や

住宅関連不動産関連がビングループの中核だと理解している。 ビングループの会長も「ビナスキーの会長がそうだったように」

自動車好きなのである。何をしたかと言うと「ビングループの関連会社(ビンコムセンターなどの部署)をビンファーストのために

売りに出したのだ」? それまでしても「メイドインベトナムの自動車産業」を延ばしたいのだ。

まだまだ自動車の作れる国ではないベトナムがお金を手にした企業のトップが自動車好きゆえ、こんなことが起きているのである。

どこの国を見ても「少し変わったお金持ちがこうして自国の産業を築いていくのだ」現在車を作れる国も

こうした「変わった人がいたから自動車が作れるようになったのだ」自分も自動車産業の一端を担わせてもらっている。

是非ベトナムで「ベトナム人によるベトナムの車のための技術力」を自社の社員が担えたらうれしいのだが?

ビンファーストの採算度返しの拡大のニュースを見ながら「そんなことを考えた」

コメント
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