さて、ベトナムでは来月の8日がテト(ベトナムの正月)元日である。
つまりあと2週間ほどなのだ。
ベトナムでは、日本よりもずっとこの「テト」を重要な行事としている。
きっと日本の50年前のような感じだろう。
どこに働きに行っていても、独立していても、この時ばかりは、万難を排して
故郷へ帰るのである。帰って、とりたててやることはないにしても、一族が
顔を合わせ、食事し、酒を飲み交わすことが重要であり、ほとんどの人が
このことを楽しみにしている。
考えてみれば私が子供の時、日本でも同様であった、親族(いとこ家族)一緒に
温泉に行き、楽しい大みそか、正月を過ごしたことを思い出す。
特別行事がなくても、あの大みそかの「特別な感覚」は今でも忘れない。
夕方から、大みそかまで働いていた父は、少し早く帰り、特別な「ウイスキー」などを
買ってくる。子どもたちは「特番」の「ゴジラ映画」などを見ながら食事をし
この日ばかりは夜更かしをし、紅白を見て、新年を迎えたことを思い出す。
かつて日本も同じだった。
今のベトナムにはそれが残っている。ほとんどが地方出身の社員も
こうして新年を迎えたいだろう??? しかし現実は厳しい。
日本ではこの時期、普通に仕事、それに対応するためうちの会社も
交替で出勤する。ほんとに申し訳ないと思う。
せめてもの正月らしさのため、少額の「お年玉」と
テトのお土産を配っている。
さてこの時期になると街はテトらしくなってくる。こちらで暮らして気づいたのは
テトになると大きな通りには写真のような装飾がされること。
それがまた、同じものはなく、夜になるときれいなことである。
この時期、夜は暇なので、少しまわって、写真を撮った。
この時期の特徴は、普段はすごい数のバイクが、激減することである。
本当に、あのバイクはどこに行ったのか?と思うくらいの変化なのである。
静かなハノイ、これもまた良い。
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