今日から9月議会がはじまりました。(~18日)午前中の本会議で一 般質問の前に行った報告案件で2回も登壇し、かなり時間を使ってしまいました。一般質問は午後2時過ぎからはじまったので、今日は2人しか質問出来ませんでした。別に私が悪い訳ではありません。理事者が議会に提出した案件の説明不足が要因です。
最初に取り上げたのは、理事者が「専決処分」(=既に議会議決を受けずに執行した補正予算などの事案に対する議会承認の必要なもの)をした補正予算の中身をとりあげました。
市は「まちかどミーティング」の主題に「財政健全化」をとりあげています。数字上の話を聞いていると「健全化」の方向に向かっているように受け止められますが、実は財政は「火の車」状態です。このまま推移すると単年度赤字決算になる可能性が強くなっています。
私は、2月の予算委員会のなかで「不況の影響で企業の業績が悪化していることをふまえ、しっかり予算段階で過度な予算計上は危険性がある」と指摘し、特に歳入(家計では収入)では法人市民税。歳出(家計では支出)では償還金(法人市民税の過払い返納金)問題をとりあげました。例えば、償還金は予算で7.500万円しか計上していません。過去3年間の実績を見ても追加補正をしなければ返還できないのが実態です。私は、「7.500万円ありきの予算は適切ではない」と実態にあった計上を指摘しましたが、「財政が厳しいので・・・」と逃げの答弁を繰り返していました。ところが、私の予測通り何と当初予算(7.500万円)の6.2倍の返還が必要になりました。通常で有れば前年度繰越金(剰余金)が5億円程度を見込んでいましたが、昨年度は約2億円も少ない結果となり、この剰余金も残金がなくなってしまいました。法人市民税も予算より約1億円も足りなくなる予測ですから、これから冬を迎えると除雪費や生活保護の増などによって財政負担が増えることになります。
私は、市長に思い切って道と共同管理している港管理組合の負担金などを例に「事業の見直し」を行うことを提案しましたが、「厳しい財政状況に対する認識は議員と『同様の認識』であり、早い段階で各部に対しても(臨時事業の入札で得た差金を使わないように)予算執行に対し、覚悟をもつて望むように再三発信している。『財政慣例』を見直す」と意味不明の答弁には驚きましたが、未執行の臨時事業や港管理組合負担金のあり方などの事業の見直しを行うとは最後まで答弁しませんでした。
質疑を聞いていた議員から「本気でやる気があるのか?」と疑問視する声が出るのは当然と感じました。続きは次回に!