水墨画の載る本を見ていると、中国唐代の末頃の禅僧で蜆子和尚(けんずおしょう)と言う人が、川でエビをとって喜んでいました。
以前、画帳2で紹介したこの僧もエビを捕っていた。
仏教では殺生を禁じていて、生き物は食べない筈ですから悪ふざけかと思っていました。
Webで探すと、蜆子和尚を描いた絵はたくさんあった。
エビを捕っているのだけでもこのとおり。
どこかの宗教のように「豚肉は絶対食べない」というのから見れば、仏教の戒律はゆるい。
お嫁さんもあるし、刺身も、すき焼きも焼き肉も食べるだろう。
厳しい戒律がある宗教ほどあまり幸せそうではない様に思う。
蜆子和尚も、さすがに釣りはしなかったようですが、食べられたエビは極楽往生したでしょう。