レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。

秋の浮世絵

2017年11月27日 10時33分48秒 | 浮世絵 絵草子 古本 古教科書

秋深し、近年額装にした浮世絵です。

作家 豊国。
初代歌川豊国(1769明和6~1815文政8)の弟子国貞で三代豊国(1786天明6、5、19~1865、1、12元治元年12、25)だと思います。

彫り師 駒吉。
版元 森治。馬喰町2丁目 森屋治兵衛(1797~1886)

丸い印は改印と呼ばれて、1790年検閲以降「改印制度」が始まり、後には日付も入れた改印にと厳しくなり1875年まで続きました。

座敷で若衆にお酒を注ぐ若い女性。

庭のモミジが見ごろを迎え、

秋草の庭の遣り水に映る月を眺めているのでしょうか親子のような二人。

浮世絵は3枚綴りでセットです。

 


火ふきだるま

2017年11月23日 10時12分14秒 | 民具、雑貨

箱のサイズ 6㎝×4.1㎝×2.3㎝。

文明的の軽便火おこし

●新発明蒸気使用 火吹達磨(水入代用品) 銅製 正価 金 拾二銭。 送料 三個迄貮銭。郵券代用壹割増。

 此火吹達磨は軽便無比にして火の傍に立て置く時は蒸氣力の作用に依て如何なる少しの火でも自然と吹きおこす至極重寶なる珍奇の品故當今全世界中に大好評を博し御使用の諸君よりは文明の火おこしとして大賞賛の書状を賜ふ事山の如し御慰み旁々御求めの上有益の必要品なる事を知り玉へ又銅製故幾年でも使用でき升

●使用法と注意 必ず讀むべし

〇此達磨にて火を吹し起すには最初達磨を火にて熱ためて水の中へうつむけにいれれば直に水を吸ます其後火と一二寸程間をあけて熱き灰の中へ立置けば即座に火を吹ておこす事奇妙で有升尚使ひ仕舞の際熱き内に水を少し入れて置く時は以後王に火を二ッほど置くべし水の入れ方は少なき程具合よし又水を吹く事が有りましても吹し置ば即時に能くおこす様になります又口の穴は細き程工合が宜敷く有升

〇又火勢の余り強くなる時は破裂する事が有ます故火と達磨との間を多分にあけられるべし能々御注意を乞ふ

〇(水入代用使用法)は前の如くして水を入るなり又水を出すには達磨の口より強く息を吹き込む時は自然と水の走り出づる事瀧の如く實に奇妙なり故に机上文具の飾物として大に其美を増加する理學應用の教育品なり

〇三四回使用して却て工合宜しくなるは本品の特色なり

〇取次販賣店を募る御望の御方は返信用郵券を添へ御照會を乞ふ

〇弊堂は前金にあらざれば送附せ̻ず〇代金引換小包郵便送は保証金として必ず遞送費の倍額以上の入金を要す

〇御注文の節は國郡町村姓名等明瞭に御記入を乞ふ

製造専賣元 東京天正堂商店

取次販賣店 滋賀県神埼郡山上 坪田商店

四角で囲った部分には、「是ハ 々  妙々 面白い 々 だるまサア吹きつけるぞ マアよくおこること だるま様にはかなはん 々 にげろ 々」

万葉仮名まじりの旧仮名使いで書かれています。
遞送の「遞」が読めなくて漢和辞典で調べると逓信省の逓の字の旧字とのことでした。

譲ってほしい人がいて、お譲りしました。


小さい小さいビン

2017年11月20日 09時04分21秒 | ビン

青い薬は何でしょうか?

小さい方のビンには何が入っていたのでしょうか?  金色の薬も不明です。

銀色の仁丹の方が大きいです。

大きい方のビンに入っているシャープペンの芯を砕いたような薬の形が飲みにくそうです。

こちらは小さいネジが入っています。時計屋さんの部品入れです。
青い薬瓶との比較です。


小さいびん

2017年11月18日 14時22分24秒 | ビン

      5.6㎝        4.6㎝         3.5㎝    3.7㎝ と小さ目のびんです。
六神丸、消毒用のヨードホルム、何かわからないけど青が気になったびん、現在の六神丸です。

六神丸は、昔からあったのですね。

次はもっと小さいビンを。


花札

2017年11月15日 09時15分44秒 | 民具、雑貨

生家では見かけたことのなかった花札。
兄姉のいる末っ子の友人から遊びのルールを教えて貰ったのは、小学生の頃でした。
友人宅で掘りごたつに入って、たどたどしく仲間に入れてもらった花札。
ルールの大半、忘れてしまっていますが、たばこ店と文具店を閉店した店で購入しました。

賭け事に使う時、細工したカードでない保証に、座で封を切るんだと夫に聞きました。
へ~と裏返す。税とは?
そのまま、仕舞い込んでいます。

小さい花札。誰かの手作りでしょうか。

箱の表には、和紙で作ったこのお面のような絵が描かれています。

京都の老舗の大石天狗堂さんをもじったのかもしれません。

カードを、収納するため大きさは箱の側面の幅です。

使うのが目的ではなさそうです。
ケースにスペードが描かれているところをみると、トランプのも有ったのでしょう。

勢ぞろい。

 1月松、2月梅、3月桜、4月ふじ、5月あやめ、6月牡丹、7月萩、8月すすき、9月菊、10月モミジ、11月柳、12月桐ですって。 


香札

2017年11月14日 13時35分48秒 | 民具、雑貨

黒塗りの木製の小箱に、竹製のカードが入っていました。

カードの裏面、

数年後、骨董市でこんなのを発見した。
箱は引き出しだったらしいが、やはり竹製のカードが無造作に入っていた。
松はサイズが少し大きく色も黒で、破片が一枚入っています。

裏面。

松の模様は、金泥の精巧な手書きで一枚づつ微妙に違っています。

その後またまた発見。絵札と共に箱の枠らしい破片がありました

枠も札も竹製です。

香道の道具の一つと判明しました。

十種香札とは、5人から10人一組で行う遊戯的な七事式で順序のや点前の評定に使われます。
七事式は、花月、さ座、茶かぶき、一二三(いちにさん)、員茶(かずちゃ)、廻り炭、廻り花、の七式。
香は茶と共に日本に渡来し、茶の湯の式法で、表千家七世如心齊と裏千家八世一灯によって制定されました。

お香を嗅ぐことを「香を聞く」、聞香(もんこう)と言います。
10個の小箱の中に、菊、桐、松、竹、梅、桜、柳、萩、菖蒲、牡丹の札が12枚づつ入っています。
何だか花札に通じる模様の設定です。

茶道は一般的だけど、香道は敷居が高い。
日常の癒しはアロマで、香りも世につれというところ。

 


独楽6 小さい物

2017年11月12日 16時19分58秒 | 独楽(こま)

小さい独楽ですので1円玉との比較です。

ガラスです。

ちび集団。

お相撲さんは相手や土俵があった筈です。


裏側です。

北海道の阿寒湖のそばで求めました。真ん中の輪が動きます。
地中に埋まっていた木で作ったと老店主が言いました。

時間つぶしに寄った文具店で、廉価になっていました。舶来品でした。

思いっきり回したら、横になって回りながら逆立ちして棒の部分で回り、びっくりしましたが私が知らなかっただけでした。

国産品にも同じようなのがあります。


独楽4 占いゴマ

2017年11月08日 10時08分57秒 | 独楽(こま)

出雲大社の近くにある島根ワイナリーの道をはさんで、大社寄りにある木工房の作家「伸吉」さんの作品です。

大吉。

中吉。

小吉。凶。

大吉が半分のㇲペ-ㇲを占めているのに、なかなか大吉に倒れない、不思議というか、それでこそ占いという伸吉さんの腕なのでしょう。

こちらは、福島県須賀川市の牡丹こけし本舗と書いた紙が入っています。
サイコロが描かれていて、独楽が5に倒れている。

 買う時、
「あの~、東と西が反対なんですが、よかったら・・・・」と申し訳なさそうに説明した露店主の男性でした。
絵付師の不注意だったのでしょう。

「う、重い」と言ってるようなだるまさんの顔です。

 




ガラス写真  

2017年11月06日 09時24分13秒 | ガラス

明治初期の物でしょうか?
写真店に出向き、撮影したガラスの写真です。
ガラスのネガもありますが、これはすべてポジです。

ガラスの大きさの比較です。

ガラスの大きさで、カメラが特定できるそうですが、ガラス写真の時代のカメラは国産品ではありませんでした。
一番右の写真はドイツのカメラです。

外国の人が日本の風俗として撮影して、手彩色したガラス写真です。