レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。

絵草紙  2

2018年04月29日 08時08分24秒 | 浮世絵 絵草子 古本 古教科書

絵草紙終焉を書きましたが、それはさておき、諸国合戦圖會十八です。
十八といっても、何冊あるかわかりませんが。

口絵です。雷が落ちた?

主に武将の名前が記されていて、周知の合戦の一場面のようです。
家紋の旗印で誰でもその武将を言い当てられた時代でした。

幕末のような衣装です。

♪ 宮さん宮さん、おんま(馬)の前でヒラヒラするのは何じゃいな。あーれは朝敵征伐せよとの錦の御旗じゃ知らないか、トコトンヤレトンヤレナ
の歌が聞こえそうです。

馬喰町だって、馬を食らう?
馬喰なのか博労なのか知らないが、仔牛をあっせんするオジサンが来て縁側に腰かけて、母がコップ酒を差し出してご機嫌であったことを思い出しました。
コップをかたづけてる母。
「バクロウさん、いんなった(帰られた)」と言う子供のわたしでした。




鳥瞰図 1 案内付き領収書

2018年04月20日 09時57分56秒 | 鳥瞰図 旅行案内

鳥観図集めの道すがらです。
領収証です。

京都帝国大学病院前。
京大病院の前でお店を出してる淡路屋さんが、お客さんのお茶料の領収書を出しています。
裏面には、病院の診察予定表が印刷されています。
耳鼻咽喉科でなくて、耳科です。

開いてみると、道案内。

明治39年9月20日ですから、京都駅は初代の建物です。

京都駅は七条ステーションと書いてあります。
かって、年配の京都の方は「ひちじょう」とか「ひっちょ」とおっしゃっていました。

駅は「ステーション」から「停車場」と呼び名を変え、そして「駅」となりました。
骨董市で「横浜停車場」のカラー絵葉書を7000円で売っているのを見たことがあります。


大正3~4年の新聞

2018年04月13日 08時22分59秒 | 古新聞

私の持ってる一番古い新聞は大正3年12月2日附です。
折山にも記事が書かれています。

大正4年4月2日附です。枠外の日附欄に(休み知らず)と書いてあるのは休刊日は無かったのでしょう。

4月1日の前年度最後の日卒業式があったようです。
4月2日の新聞には優秀なる卒業生を写真と氏名を発表してあります。
プライバシー問題で揺れる現在からは隔世の感ありです。

学期終了日に、5段階評価の通知表を持ち帰ります。
大正11年生まれの父が、笑いながら言いました。
父の小学生時代は昭和初期です。
「わしらの頃は『5な者』と氏名を書いた紙が廊下に張り出されていた」
ロクな者ではないという意味の成績の悪い生徒の公表だったそうです。

同じ大正4年4月2日の朝日新聞京都附録の一枚物です。地域版はこうだったのですね。

 

 


仕込刀と刀のお話。

2018年04月07日 09時08分20秒 | 民具、雑貨

骨董市で店主が2~3人の男性客に向かって、その刀の価値を説明していました。
客は、一人去り二人去り、最後の客も立ち去りました。
私が買いました。
登録者変更のため住所氏名を聞かれました。

次の骨董市で、その店主に呼び止められて、買い戻したいという。
理由も聞かず拒否しました。

反りの無い仕込み刀で、蒔絵が描かれています。


明治の廃刀令によって、腰が寂しい老侍は杖代わりにと作らせたのではあるまいかと想像したのでした。
登録先の教育委員会へ問い合わせると、私の名前で登録済みでした。
登録証が偽物の場合がよくあるとのことでした。

露店で買った刀掛けに夫がラッカーを塗り、金泥で家紋を書きました。

波紋もキレイです。

刀は、「刃」と「拵え」に大別されます。
刃は鍛治と研ぎ、拵えは鍔、鞘、紐、柄、象嵌、その他。
刃が50万なら、拵えも50万が一般的な値段構成だそうです。
拵えから分けて、白鞘に納めておくことを刀を休ませるといいます。

女である私は、刀の店では決して商品に触らず、刀に詳しい男性客の到来を待ちます。
城や博物館では、名刀がじっくり見られます。

昭和の末期でも、ええ氏の父君は懐剣を依頼して嫁ぐ娘に持たせたと、刀鍛冶の著書にありました。
大和魂だなあ。
昔は、嫁ぎ先で不名誉な行いをした時、実家と婚家への詫びのため自害せよとの戒めとして持たせた名残でしょうか。