日々を綴る私のブログ

今日心に響いたことと好きな絵を、
気まぐれに描きながら続ける日記。

鉄塔の戦い

2019-01-09 | 小さな物語
    

    冬空に ぬぅ~と立ち上がった 二基の鉄塔 ついに決闘の時が来ました

    ああぁ~一触即発、今にも送電し合って 火花が散りそうです
    ジャジャジャン、 ジャジャジャン、 ジヤジャジャン

    何処からとも知れず 戦いの曲が聞こえてきました
 
    街の人々は遠巻きに その様子を口をあんぐりと開けて見上げています

    「口明けちゃだめですよ、火の粉が入りますから~」と誰か叫んでいる

    この戦いの結末は如何に・・・人々は街は、電気は停電するのでしょうか?



    と・・・今日の夕方、散歩の時 近所の電力会社の鉄塔を見上げていて
    映画ゴジラを連想しました 。あの、じゃじゃじゃん、じゃじゃじゃん
    の音楽が耳元で流れ始めたのでした 。   

悩める子猫

2017-11-09 | 小さな物語
    

     最近 この仔の様子が気になって いつも声をかけずにはいられません、
    「 ねえ どうしたの? 何か気になる事でもあるの? 」 しかし一言も
    「・・・・・・・・・」 しゃべりません。

    今にも泣き出しそうな顔で じぃっと一点を見つめています。よほど思い
    詰めているのでしょう、その姿が可愛そうで 見る度気になるのです

    捨てられたのかな、迷子になったのかな、いえいえ そうではなくて きっと
    ママにここで待ってる様に言われたのだろう、そして「誰ともお話ししては
    いけませんよ」と言われてるんだ。だから約束守ってるんだろう。

    「お利口だね、ずっとここで待ってていいよ、見守っててあげるからね」
    「 ・・・・・・・・・ 」 偉いな~ !
    「ママとの約束守って頑張ってね」・・・と言って励ました。

    実は仔の子、可愛そうだけど クリスマスが終わり大晦日まで このままここ
    でママを待ち続けることになっている 悩める猫ちゃんだったのでした。

    (今夜のお話は、カレンダー11月~12月の写真で、泣きそうな猫ちゃんに
    ついつい声掛けをしてしまう  婆ちゃんのお話でした)。 

こら ! だめだめ !

2017-06-05 | 小さな物語
    
 
   「 こらっ! そこは通っちゃだめ ! 」「 どうして?僕 平気だよ ! 」

   「 だめだめ 羽根が折れるから ! 」「 僕 今急いでいるの ! 」

   「 ばあちゃんの話は 今度きくからね~ ! 」 と 叱られても澄まして
    ブラインドの羽根の間から入るチャトラのねこちゃん・・・困った仔です。

   (この困った 猫ちゃんは お家のカレンダーの6~7月の写真の
   猫ちゃんです。 ばあちゃんは この仔を見る度に「 だめ だめ 」と 
   二ヵ月は 注意することでしよう  )

    
    

   

ねこ と おしゃべり

2017-05-11 | 小さな物語
    

      「うん? ばあちゃんは誰? どこのばあちゃん?」 
      「ふふふ ばあちゃんはね ここのお家のばあちゃんです」

      「僕たちここのお家に居てもいいの? いじめたりしない?」
      「いじめたりしません、ここに居ていいですよ よく来たね」

      「ほんとう僕たち ここのお家うちの仔になってもいいの~?」
      「はい はい もう去年暮れから ばあちゃんのお家の仔ですよ、
       ただ・・・6月終わりまでなのよね、こうしてお話できるのは」

       「えぇ~ ! どうして? ねえ ばあちゃん どうして?」      
       ・・・と猫ちゃんは首をかしげて尋ねました。

      ( 実はこの猫ちゃんは、昨年暮れに DAISOで買ったカレンダー
      写真の猫ちゃん二匹です。5月と6月はこの猫ちゃんたちです。
      見る度 目が合うと その表情が 可愛くて 思わず いつも
      この仔たちとお話している ばあちゃんなので~す  )     

イャ~出て行って~ !

2016-03-06 | 小さな物語
  「 イャ~入らないで~ ! 」  ・・・   いやだなー ! 

  

  私は見てしまった、 勝手口のサッシ戸を閉める時の一瞬のこと。

  それは確かに見えた、私の前をす~と風のように入って行くのが、

  そして部屋に入ると姿を隠し見えなくなった。

  さて如何にしてやらん、この招かざるものを 「 さあ出ておいでー 」

  まだ3月と言うのに飛ぶなんて、許せない大嫌いな 小蠅 の奴 


  と言って、部屋の中で目を光らせる小蠅嫌いのお婆さんの叫びでした 

サンタさん早く来ないかな~ !

2013-12-11 | 小さな物語


  小さな公園のベンチ、クマさんとシカさんの声が聞こえて来ます 

   クマ  「ねえシカさん、サンタさんは今どこに居るの?」
   シカ  「サンタさんはね、今プレゼント買いに行ってるころだよ」

   クマ 「わたしの欲しいプレゼト分かってくれてるかな~? 」
   シカ 「大丈夫だよ、サンタさんは良い子の願い叶えてくれるよ」

   クマ 「シカさんは、クリスマスの夜サンタさんのお手伝いするのよね! 」
   シカ 「うん、僕サンタさんを乗せたソリ引いて走るんだ~」

   クマ 「サンタさんがシカさんの引くソリに乗って来るの楽しみだな~」
   シカ 「僕も早くサンタさんのお手伝いしたいな~ ! 」

      こんな会話が聞こえて来た公園でのお話でした 

ポテト行進

2013-08-31 | 小さな物語
  
            

   ある日のことでした 野菜籠の中で4個の安芸津のじゃが芋が
   密かに芽を伸ばし脱出を試みていました。

   辺りを見渡して 「 今がチャンス続けーポテットポテットそれそれ 」

   じゃが残念、彼たちは直ぐに見つけられて連れ戻されたのでした。

   脱出の夢は消えたけど、美味しいポテトになったとさ・・・   

撮らせてて上げるわよ !

2013-03-19 | 小さな物語
    これはある日の公園でのお話です 

 

 「 あ~眠い眠い だあ~れあたし呼ぶのは ? 」
 「ええ ? なんだって ! あたしの写真を撮りたい ?」

 「撮ってもいいかって ? 煩いわね~眠いのに ! 」
 「いいわよ撮りなさいよ なに ?・・・ポーズがいるの ? 」

 

 「 けっこう贅沢言うわね、これでどうかしら ? 」

 「ありがとう、良い写真撮れましたカッコいいです!
 お昼寝中を起こしちゃってごめんなさいね ! 」


 「お礼もよこさず撮るだけ ? やれやれずうずうしい人間 ! 」

 

 「ああ~眠い眠い、もう声掛けないでね スースー 

 お昼寝中を邪魔された猫ちゃんのお話でした  



僕カエル

2013-02-16 | 小さな物語
    

僕、緑のカエルです石の上に座って祈り続けています 

石の上にも三年と言うけれど、僕は石の上に座り続けて
何年になるんだろう・・・ 

そろそろ僕も辛抱が報われてサカエル時が近いかな~と
思う今日この頃です 

わたし大根です !

2013-02-05 | 小さな物語
      
     わたし大根です、小さな種から育ちました  

わたし本当はね、もっともっと大きな大根になりたかったの、
なのに、わたしの隣で大~きく育った大根が抜かれた時何故か、
わたしも一緒に土の中から抜かれてしまったの 

大きい大根は直ぐに美味しいおでんになったようです。
でもわたしは、いつまでも野菜かごの隅でころがっていました。 

何故かと言うと・・・実はわたし長さ8㎝の未熟大根なのです、
だからなかなか料理に使って貰えなかったの・・・ 
もしかすると捨てられるのかな~と思ったりもしたのよ 

     
       メガネさんと背比べするとこんな感じです

そんなわたしが今日サラダになりました、タンタンタンと、
薄く切ってもらって 「 味はどうかしら・・・あら美味しいわ !  」 と、
褒めていただきました、小さくてもお役にたてて本当に嬉しかったです 
ミニ大根に生まれたけれど幸せだったな~と思ったわたしでした 

  (  ミニ大根が喜んだところでお話は終わりにしました。超ミニの
   大根とっても可愛くて、切るのが可哀相なくらいでした。この大根の
   気持ちはこんなかな~と今夜は物語に書いてみました  。)