②⑤それぞれのシツラエ(茶の間)
和風ダイニングとでも外国の人には説明出来るのだろうか?ダイニングと同じなら飛ばしても・・・などと頭を過ぎったのですが、日本的な空間だけに少し触れることにします。
ココんところの設計では、「茶の間」という要望を聞かなくなった気がします。コタツと一緒で、高気密高断熱化された住宅には必要がないのでしょうか?欧米化した生活スタイルに馴染まないのでしょうか?
台所の脇に構えられおう大勢で食事を囲んだタタミ部屋です。といってしまえば、核家族化の進む住宅には必要ないのですが・・・すごく優れものの部屋だったのです。
少し昔の話をしましょう。食事の下ごしらえをする場所だったり、洗濯物をたたんだりアイロンをあてたり、家計簿をつけたり、縫い物をしたり・・・台所の脇にあることで、主婦の為には非常に重宝な場所だったのです。
親父にも都合の良い場所でした。夕食の後に長々と一杯やっても、ごろんと横になってうたた寝しても、誰にも邪魔されない場所だったのです。
さてさて、この場所に似合うものが3つあります。
1つ目は、やはりコタツです。冬になるとコタツが恋しくなります(歳のせいでしょうか?)
2つ目は、お鍋です。家族で囲むお鍋は、やはり、座に座ってみんなでツツクのが美味しいのです。テーブルで鍋を囲んでも、味的には同じなのでしょうが・・・
3つ目は、ミカンです。(これを言いたいが為の前フリでした汗;)前の2つと必ずセットです。愛媛県人の常識なのです。
次回からは、茶の間の進化論(大げさ)をお伝えします。
※余談ですが・・・
愛媛の学校(小学校)では週に1度、業間の時間に「ポンジュース(みかん100%)」が出ます。これはホント!
台所の蛇口の横にもう1つ蛇口があってひねると「ポンジュース」が出るのです。こちらはウワサに過ぎません!