四国にいて何で?江戸?・・・なのですが
田舎のバス停では、大体の乗り口を予想して人はそれぞれにポジショニングを決めます
バスの到着と共に乗り口に群がります(汗;)
コレだけ聞くとケンカになりそうですが、チャンと譲り合ったりする不思議な光景が見られます(笑)
が、気分はけっして良くないです(汗;)
一方、都会のバス停では、バスの乗り口標識からチャンと列を作り、お行儀が良かったりします(笑)
暗黙のルールですね
で、「江戸しぐさ」ですが・・・
雨の日にすれ違うときに傘を傾けてぶつからないようにする「傘かしげ」
大勢で集まったときに片方の肩を出し片方は引く?「肩引き」
などが知られています
「家づくり」も全く同じで、こと「町並み」を考えると「江戸しぐさ」な考えは大切です
自分の家だから・・・敷地内だから・・・なんて感覚で、デザイン?(カスタマイズ?)
個性だから、自己主張だから、表現方法のひとつ・・・ひとりよがりな考えでは
周りとの調和は図れないのではないでしょうか?
お隣さんを気遣い、毎日とおる通行人を想い、未来の子どもたちを見守る
「江戸しぐさな家づくり」始めませんか?
最近では、お施主さんが「家づくりの勉強会」で学ぶことも少なくないです。
欠陥住宅やトラブルは避けたい気持ちも当然ですが・・・
震災や耐震偽装を経験して、花粉症などの新型の病状など等、安心安全な「家づくり」を望む理由もわかります。
さて、この種の「勉強会」を経験された方の中には
耐震は、この金物じゃないとダメです!とか、断熱は、やっぱりコレよね!とか、健康住宅にはこの方法が・・・なんてことを
で、その全部がそろってないとダメ(欠陥住宅)な家の様な錯覚を起こします(笑)
ホントは選択肢もいっぱいあるでしょうし、組み合わせも幾通りもあります。
良い組み合わせもあるし、無理な組み合わせもあるということなのです。
ですから「勉強会」をふんでるのに、いざ自分の家となると殆んどの人はまだまだ半信半疑な状態が続きます。
たぶん、時間の都合だったり、スポンサー(技術)の商品だったりで売り込まれているだけで、
時間をかけて広~く「勉強会」が開かれたなら、自分に合ったやり方が見つかるのだと思います。
「新技術に頼る」ことと、「普通のことを当たり前にする」ことは、いう程に大差が無いと個人的には思います。
そして、技術にはそれなりのお金も必要な訳です(笑)
そう!前回のお題にピッタリの出来事が(汗;)ありました
先週のこと、お家を建てて4年目のお客様より
「風が抜けなくて、暑くて眠れない~」ってご相談です(汗;)
設計の時も、風通しの事いろいろとお話した記憶がありますが・・・(汗;)
一応、エアコンも装備してますが、ご主人様の職場は24時間エアコン付で家では付けたくない!のです。
確実に夏は3回越してるのに今頃?なんて不安も抱きながら、こういう時は、あれこれ言うより先にお伺いすることが一番です(笑)
ひと通りの聞き取り調査の結果・・・
窓の開けすぎ!でした(ふ~っ!汗;)
家中の個室を土間と吹抜けと多目的ホールで上下階ともにザックリ間取る家で
風を通したいばっかりに大解放!
風は流れやすい、都合の良い近道ばかりして抜けてました(笑)
風は遠回りがお嫌いなようです(笑)
おかげで、風がよどむ場所が出てきたりして、そこがたまたまお子様のベッドということでした
二つ三つのパーターンを想定して実験をしていただいた結果。
良好です(笑)
風は『小さく開けて、長~く通して、気流をつくるべし』
このところ、エコポイントのおかげ(笑)でしょうか?
お施主さんの高気密高断熱の関心はかなり強いです
が・・・情報がありすぎて、整理できなくて、段々とエコからはかけ離れていく場合があります
たとえば・・・
高気密にしながらシックハウスの24時間換気をすることもそのひとつ、制度上の決まりですが絶えず電気を消費している矛盾もあります
で一番は、
高気密高断熱にすると「エアコンの効きが良くなり電気消費量も抑えれます」効果!
『冬暖かく夏涼しい!』に夢ふくらみ期待大です
お施主さんの10人に9.5人は、高気密高断熱をこのように理解していると思われます
Q値やC値という見たことも聞いたこともない数値に惑わされる訳です(笑)
一方で、これまた10人に9.5人の方は、風通りの良い家を希望されます
自然の流れと言うか、四季のある風土というか感覚は間違ってはいないようです(笑)
普通に窓を開け放ちたいし、太陽の恵みも受けたいのです
高気密高断熱の一番の良いところは・・・
MAXに寒い冬に底冷えから、MAXに蒸し暑い夏に室内の環境を整える補助的役割な程度でしかないのです
機械的な効率効果で高気密高断熱を考えると、初期費用もランニングコストもそれなりに掛かります
エコライフを考えると『エアコンに頼らない家』を設計することが近道のようですね(笑)