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「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

ネットコンペ-3

2007-06-30 22:26:34 | ネットコンペ

6-21:ネットコンペという方法-3

「ネットコンペの陥りやすいワナ」に・・・つづくということで、私の感じる少しばかりの欠点を述べさせてもらいます。

一度に沢山のプランを手に入れた施主が最初に悩むこと・・・それは、その中から選ばなくてはならないことなのです。贅沢な悩みではあるのですが・・・

ところが、「これも好いし、あれも良いし、こっちも善いし」という感じで決められないのです。これから後は打合せで・・・っという軽い感じがあれば救われるのですが、安くはないお金を「家づくり」に掛けるわけだから、誰もが必死になります(ヨネ?)。

考えるのは・・・パーツパーツの良い部分だけを寄せ集めしよう!と思ったり、面積の比較でもう少し広く出来るのではないか?と思ったりで、最終的に、自らプラン作ってしまうのです。お勉強することは非常に大切なことですが、目が肥えたことを自分の力と勘違いしてはイケマセンネ(笑)

元々、違うコンセプトで計画されたAとBのプラン(もっとあるかもしれないですが)を合体させることに無理が生じます。ひとつを触れば全てが変わることが普通に当たり前の設計で、出来たとしても、たぶん「流れのようなもの」が無くなって、不自然なカタチになり易いのです。

陥りやすいワナとは、「出来たツモリ」になることなのです。

コンペプランはあくまでタタキ台で、これからがスタートなのです。いま一度、肩の力を抜いてチョット引き気味でプランを眺めるくらいで調度良いのかもしれませんね?(笑)


ネットコンペ-2

2007-06-29 17:25:38 | ネットコンペ

6-20:ネットコンペという方法-2

昨日の続きです。「ネットコンペの施主側の最大の利点」ということで・・・

それは、一度に10数社分のプランを手に入れることが出来ることにあります。場合によっては、その2倍も3倍も来る場合があるのです。住宅展示場巡りをしてもそうはいかないと思います。その上に、要望やらは1回の説明で終わります(笑)。何回も同じことを言っている内に本人も解からなくなるのが普通ですね(笑)。

こんなに、楽しているのに、ガチンコ勝負のプランが見られるわけです。

「好きなプラン、嫌いなプラン」「好きなカタチ、嫌いなカタチ」てな見方も出来ますし、もしかしたら「目からウロコ的な」発想まで自分のものに出来ちゃうのです。やはり、この辺はプロの方が1枚も2枚も上手ということです。

雑誌なんかで見るよりも現物の方がリアルに体験できますし、使いまわしではないオンリーワンな所が気持ち嬉しくないですか?

もうひとつは「やる気」ですね。どの位やりたいかはプレゼンを見れば一目瞭然!

さてさて、こんな感じで相性なんかを探っていると・・・誰と「家づくり」することが自分にあっているのだろう?とか、これからの生活までもがシュミレーション出来ちゃうかもしれないですね(笑)。

これで終わりにしようと思ったけど・・・利点があるということは欠点もあるので避けては通れないでしょう?・・・次は、「ネットコンペの陥りやすいワナ」に、・・・つづく


ネットコンペ-1

2007-06-28 22:22:07 | ネットコンペ

6-19:ネットコンペという方法-1

ネットコンペという言葉、インターネットの世界では知ってはいるものの、地方の事務所においては縁も無い話と思っていたら・・・ふた月ほど前に参加依頼のメールが入ってきたのです。

地方だから、参加者も主催者じきじきにメールで探すのだそうです。

で、早速に参加をいたしました。普通の人は落選するとカッコ悪いとか思うのでしょうか?真相の程はわかりかねますが・・・私の場合は、自分のポジション探しに時々は面白いかな?等と楽しんでいます。だからといっては何ですが、割とオオピラに公表しても平気なタイプなのです。

さてさて、このシステム非常に面白いのです。というのも、限られた枠や字数の中に、要望や条件が示されています。多少の質疑応答は掲示板方式で公開されますが、情報量としてはやや少ない感じです。もちろん、施主の顔も声も知らないわけで、足らない部分は想像力と感と経験とでカバーしなくてはなりません。

「見えない相手にプレゼンテーションする」このまか不思議な状態は、「どうすれば喜んでもらえるだろうか?」ということが集約されていて、自分の設計スタイルがそのまま見せれる場でもあるのです。設計サイドから言うと、とにかく燃えます!(笑)

何となく、釣書を交わした相手とお見合いするチョット前の心境?の様ではあるが・・・これからの「家づくり」のパートナーを探すにはお互い良い方法ではないだろうか?と思います。

5/13(ジュウサンブンノゴ)が今日現在の残り具合・・・思ったより接戦だ(汗;)

結果は天に任せるとして、ネットコンペの施主側の最大の利点は・・・続きで


家の値段と家づくりの値段-2

2007-06-26 16:49:08 | 家づくり

6-18:家の値段と家づくりの値段-2

「家づくりの値段」を考えることにします。でも「家づくりの値段」って何でしょう?

簡単に難しく説明すると・・・将来的建てようと思いついてから、いやそのズーッと前からでも良いのですが、家について「色々考えたり、本を読んだり、話し合ったり、調べたり、見に行ったりしたこと」に費やした時間をお金に換算した時の値段です(コジツケノヨウデモアルノデスガ)。話の流れ的には、「カカワッタ分だけの値段」ということになります。

普通の人は、支払いの金額だけを見て「このくらいの家なんだ」って感じるものなのです。完成が近づくにつれて気持ちが盛り下がるのです(ラシイデス)。

さてさて、そろそろ本当にまとめたいのですが・・・何が言いたかったんだろう?

そもそも、家の値段は大きさや仕様で大体のところ同じくらいのお金が掛かるのです。でも、支払いの金額がそれぞれ違うのは、出来栄えのホケンを考えたり、楽したり、ステイタスみたいな部分が左右しているのです。考え方によっては、同じ様な家を安く手に入れることも出来てしまうのです。

同じように「家づくりの値段」の部分をどれくらい掛けたかによって差がつくのかもしれません。きっとつくでしょう。掛けないよりは掛けたほうが良いに決まっています(微妙にトーンダウン)。

しかしながら、これも独り善がりでは、効果覿面とは言いにくいのです・・・

そんな時は、「どんな暮らしをしたいのか?」「誰と建てたいか?」ってことを考えながらベストパートナーを探しに出かけるのも良いかもしれません。響きあう仲間探しです。

そうすると、「予算」のことは後からついてくる方法がいくつもあるような気がします。

・・・こんな終わり方でよいですか?(???困)


家の値段と家づくりの値段-1

2007-06-21 23:15:56 | 家づくり

6-17:家の値段と家づくりの値段-1

そろそろ、まとめなければいけないのですが・・・

「家の値段」って、建てるところ(会社)で随分と違う気がしますが・・・実は同じ様な家を、原価で考えると大して違いは無いのです。違うのは+αの部分が違うダケなのです。例えは、人件費、宣伝広告費、サービス料、営業費、技術料、設計力、企画力等が増額の要因にあたります。かと言って増える要素ばかりでは無く、大量仕入れや規格生産などコスト減も当然努力しているのです。

「高い家がいい家」「安い家が悪い家」では無くって、それなりに事情があるのです。反面、+αの部分は善し悪しを左右する要素になるわけです。

仮契約前のチョット前、ハンコを押すチョット前に数字を丸め「値切る」でしょ?そうするとどうなるでしょう?既に突っ込んだ費用もあるし・・・固定費もあるし・・・と考えると・・・

同じ様に見せかけて質を落とすか、これから掛かる人件費を削るくらいしかないのです。

さてさて、以前「メンドクサイなら」でHM選びは「一番高く金額の提示をした会社」を選んでは?とご提案しましたが・・・(汗;)最高の+αを選んだわけだから・・・少しの不満は諦めがつくと思います。2番目3番目ならば後悔が一層強くなるに違いありませんね(笑)。後悔しないためにも、前向きにオサエテ欲しい行動です(笑)

終わるツモリが終わらない(困)・・・つづく