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「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

ハウスメーカーというところ

2013-04-23 17:35:53 | 家づくり

住宅産業はクレーム産業といわれることが良くあります。

とりわけ、ハウスメーカーというところは、家の数だけクレームを持っています。

正確には、大工さんも工務店もクレームの一つや二つは受けるのですが

クレームを社内で共有継承されています。

ですから、若い営業マンがつい口走る「出来ません」とか「無理です」という言葉は

すべてが間違いではありませんが

知ってか知らずか、その言葉の裏には、

「うち(会社)のやり方では出来ません」とか「補償出来かねます」

という、メッセージなのです。

もう少し工夫をすれば大丈夫かも知れないことも

違った経験があれば問題ないことも

費用を掛ければ出来ることも含まれているものです。


顔の見える家づくり

2013-04-22 06:17:25 | 家づくり

Cimg2981リスク回避の簡単な方法を・・・

写真のように、名前を刻んで頂きます。

見えているのは私の名前ですが・・・裏面には棟梁の名前が入っています。

ちなみに、私が設計した場合は、建前は朝から棟上まで立ち会います。

建前にかかわった助っ人大工さん全員の名前を入れます。

一見、無意味な行為ですが・・・実は、職人さんが手を抜きにくい状況になります。

こんな書き方は、少しいやらしいく表現しすぎですが・・・

現場の職人さんは、「初めて書かせてもらった」「記念になった」とかおおむね好評です。

いつの時代か仏さんになった時に天国から名前が見れるかも・・・な長期保証という訳だ。


このところ・・・の

2013-04-16 22:14:59 | 雑談

もう2週間ほど前になるだろうか・・・またまた、住宅会社が倒産しました。

いろいろと、噂もあるし、理由もあったんだろうけど、

地場の会社が次々と逝くスガタは、気持ちの良いものではない。

こういう場合の施主側のリスク回避に「瑕疵担保保険」があるのだが・・・どうもうまくない。

大体、契約時には「会社がなくなっても大丈夫」等といいながら、保険に入るものです。

基本、構造躯体と雨漏りの瑕疵部分の10年補償に限られているので・・・

ちょっとの不具合は結局施主負担になる。

施工会社が存在すれば、うまくメンテを受けさえすれば重大な問題は回避できるし、無償の場合も少なくはないのが普通です。

ただ現実としては、存在しなくなった途端に全てが有償になる。

ここ数年で、このような状態になった施主はいったい何人ほどいるんだろう?

信頼してたのに・・・などという裏切り感や、世間の不況風のせいにも出来るかもしれないが・・・

安く値切ったから・・・とか、無理を言ったから・・・とか、頭をよぎる人もいるだろう。

リスク回避をどうやってするか?

簡単な、ひとつの方法がある・・・つづく


土台敷き

2013-04-15 06:35:50 | 家づくり

Cimg2876建前を前に、数日前には土台を敷きます。

近年の床組みは土台に剛床と呼ばれる厚手の合板を敷き込む根太レス工法が主流になっています。

合板下に断熱材を入れたりで、前準備は少し手間がかかるようですが・・・

根太レス工法にすると足元がしっかりするので、建前当日の作業性が格段に良くなるわけです。

今回は、基礎が高い分、余計に感じられると思います。


敷地と基礎のどちらを上げる?

2013-04-12 06:37:43 | 家づくり

Cimg2805昔から家が建っている場所が道路より低いことはよくあります。

砂利道にアスファルト舗装を繰り返した結果であったり

元々、田んぼ地で下がってきたり等など・・・

こうなると、多少なりとも水害を受けた経験があるはずですね。

家を建替えるとなると、ほとんどの方は敷地をかさ上げします。

道路より、5センチ、10センチは普通ですが・・・・中には50センチ、さらに・・・

高くなればなるほど・・・家に入るために段差が必要になります。

お年を召しても大丈夫でしょうか?

道路に溜まった雨水はどちらに流れるのかな?

お隣に威嚇的な態度にはなっていないでしょうか?

自分目線で考える場合と、他人目線で感じるものは全く違った答えにもなります。

敷地と基礎のどちらを上げる?  〇〇でしょ?

とは、即答しにくい・・・費用とか周辺状況とか人間関係のバランスを考えたいものです。

ちなみに、写真の現場の基礎高は通常より+20センチになっています。

敷地と合わすと+30センチになりました。

ちなみに基礎屋さんは、この+20センチをまたぐのに苦労してました(笑)。

図面で描くのは簡単だけど、いやな顔せず汗する職人さんには頭が下がります。

いつもありがとうございます。