幸いなことに・・・造り手の側に身を置いているのでこんな悩みはないのですが、
元々違うものを比較することは難しいと思います。
ひとつに決めなければならないとしたらなお更です。
そう！「家づくり」においての「何処に業者を決めるのか？」という問題です。
デザインもいいけど、金額もイイ（高い）！
デザインはそこそこ、金額もソコソコ（安い）！
全てが比例の関係にある訳ではないのですし、他の要因も重なりますが・・・
ほんとに欲しいのは、デザインもいいし、金額はソコソコ！だったりします（笑）
それでは・・・と言うことで、
ＨＭさんやビルダーさんあたりだったら、他社の図面を自社に置き換えて見積を出したりして金額勝負に持ち込みます。
たいしたことないけど、プチ著作権侵害にあたります（汗；）がココは置いといて・・・
何となく分母がそろった感じがして、値段で決めたくなりますよね？
そこには、細部の仕様や技量などが微妙に違うという秘密が隠されています。
希望や欲求、そして、いろんな都合で「決め手」があるのでしょうけど・・・
のちのちに、「後悔しない家づくり」をすることが大事だと思います。
巷では「Ｂ級グルメ」が脚光を浴びていますので・・・
私の活動のひとつに「Ｂ級敷地探し」があります（汗；）
不動産屋さんで、売れ残った敷地、狭小敷地、変形敷地など等のいわゆる困った土地を探してまいります。
そこに、プランニングをするのですが・・・
いわゆる、その敷地の問題点や隠したい事が最初の条件なので意外とメリハリのあるプランになります。
コチラとしても説明しやすいです（笑）
でも考えてみれば・・・
まっ平らで整形され、日当たり良好環境抜群のＡ級の土地なんて滅多にあるものでは無くって
我が敷地を中心に考えれば、お隣の窓が気になったり、日当たりや風向きが気になったり、コミュニケーションに問題があったり・・・数えるとキリがありません
こういう事を敷地の良し悪しと考えるとＢ級になるし、もしかしたらＣ級になるかも知れません
が、
これを土地の個性と考えて、補正策を建てるお家の条件に加えるならば、充分にカバー出来るものなのです
設計は、先ず敷地に立って個性を認めることから始まります
そして、敷地をほめてあげよう♪につながるのでした
敷地の選定は、ほとんどの場合そこで残りの余生を過ごし、これからの家族全員のベースになるからスゴク難しいです
その街が好きで、そこに住みたいと思ったら、Ｂ級でも好きになってください！
好きになることで見えてくる光もイッパイにありますよ♪
住宅バブルで忙しい思いをさせてもらった頃を思い出すと
奥様のご要望に耳を傾け、気に入られようとセッセと日参する業界であったような気がします
それでも、主人がお金を出すから・・・などと理由をつけて
男の城「書斎」をシツラエルお客様は多かった気がします（汗；）
差し詰め、豪華システムキッチン＋最新ユニットバス＋シャンプードレッサー＝（イコール）書斎でなんとなく夫婦間のバランスが取れてたのでしょうか？
いろんなお客様とお打合せをさせて頂きますが・・・さて、今はどうでしょう？
勿論、間取りやスタイルのこだわりは、個性がありさまざまですが・・・
リクエストは、暮らし方のご提案を求められることの方が多い気がします
「私たち家族は、この家でこんな風に暮らしたい！」がイッパイ聞けます
『楽しみ暮らす』がそのまんま『家のカタチ』になれば心地良いのだと思います
間取りを見ても、部屋には２方向に大きな窓もあり何の問題もなさそうなのだが・・・
部屋が何処となく暗いので、電気をつけます
明るいと部屋もきれいに映えるので、ついついそれが当たり前と感じてしまうのです
新しく家を建てしばらくして生活のリズムがととのった頃の昼下がり・・・ふと
「電気代高くなったな～」と主婦がつぶやきます（笑）
で、天井を見上げ、煌々と照らす照明に勿体無いと感じずにはいられません
そこで、電気を消してみると・・・陰気臭い空間に、気分まで落ち込みそうです（汗；）
さて、なんでだか？
レースのカーテン引きっぱなしではないですか？ほとんどの場合これが原因です
でも、レース無しではお部屋の中が丸見えですよね？
開放的な大窓を設けたのなら、開放した分は外から覗かれる（見える）ということなのです
逆に、開けれない窓はいくら大きくても役にはたたない物なのです
上下の高さ的視線をコントロールするなら窓の高さや取付位置を変えればいいし
方向性の視線ならば、縦ブラインドを入れると１方向には有利に働きます
こういうのも建築計画的なエコな試みかも知れません（笑）
敷地の決め手になりうる要因のひとつとして・・・お金問題があります。
最初から暗いお話で気持ちが盛り上がりませんが、
安さにはそれなりの理由もあるので、現地でガッカリ感を味わうことも度々ですね（笑）
狭い、変形、段差、北向き、お隣さんが〇〇、交通の便が、ペットが・・・あげだすときりがないかもしれません
ブルーな気持ちをちょっとだけ抑えて
いい所を探しましょう！
無理やりに聞こえますが・・・意外とツボにはまる発見があることも・・・
写真は、小高い丘の上にある分譲地です。
公園があるから、この方向だけは将来的にも視界が妨げられません
それ以外は、段差、変形、交通など等
それでも、１方向にだけですが視界が抜けている開放感はいいです！
っと思えたら・・・そんな設計が出来ます。
ほめる子は伸びる。ほめる子は出来る。ほめる子は輝く。
土地もやっぱり同じです（笑）ほめてあげよう～♪
