8-15:シンプルな陽のくらし
家の外観において、特に変化が見られるのは屋根ではないだろうか?
スタイルの流行り廃りもあるでしょうが・・・一律に軒が短くなっている事に気がつきます。
短くなって良いことは沢山あります。タルキが細くて済むし、下地材・仕上材共に面積が小さくなります。台風の吹きあげや積雪、経過年月による軒先のアバレも少なくて済みます。おかげでクレームも減少し、結果トータル的なコストダウンにつながりました(汗;)。
窓上の庇も少なくなりました。言わなければ付かない時代なのかも知れません。
これって・・・デザインとかスタイルとかを隠れ蓑にしたコストダウンなのでは・・・思ってしまいます。売り手市場の周到な作戦かも知れませんね(笑)
皆さんは、冬の寒い日は日向を歩き、夏の暑い日差しは日陰で過ごすと思います。これは特別な事ではなく普通に当たり前の行動で、冬の低い陽は床を暖め、夏の上からの陽は、屋根が陰をつくるのです。
軒が10cm長ければ、エアコンに頼らない日が多くなるでしょうし、温度調節も1度ずつゆるめになるのではないかと・・・思われます。
軒を長くして建築費が上がること(涙)と、エアコンの電気代を払い続ける(涙)かのバランスなんでしょうが・・・地球温暖化の進むいま、考えてみる価値はありそうです。