lab-じゅ・lab-や

「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

丈夫なつくり

2008-01-31 22:17:09 | 建築構造

丈夫なつくり

前回、最近の家は「構造的に地震に強いつくりをなされるようになって来た」。といいましたので・・・

地震や風圧・積雪などの外力から守り得る構造となるのでしょうか?

跳ね返すくらい丈夫に、ビクともしない様に造るには・・・鉄筋コンクリート造が良いかもしれません。圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋が・・・(汗;)なんて小難しい話はさておいて、鉄筋コンクリートは剛(ごう)に造られています。

予想される外力を多めに勘定して計算されるためにカナリ強いはずです(笑)。

そう、簡単です!鉄筋コンクリートはそんな単純な構造なのです(汗;)。と言いながら、見かけよりはず~っと計算高いかもしれませんが・・・

ガチンコ勝負の丈夫なつくりは、鉄筋コンクリート造なのです。

ただ、予想を遥かに超える外力が加わった場合、修復はカナリ難しいと考えるべきでしょう!強さと背中合わせに、もろさも持ち合わせているのです。怪我で休場する力士みたいですね(笑)

さてさて・・・


力には強いけど・・・

2008-01-21 22:06:24 | 建築施工

力には強いけど・・・

最近の家は、構造的に地震に強いつくりをなされるようになって来た。スジカイや金物の必要性は言うまでもない。

木造在来工法において、スジカイが強固になると金物が増えるよう(耐力の大きい)になる。解かった様な解からない様な感じではあるが・・・先ずそうなる。

さて、ナナメやバッテンになるスジカイの代わりに、最近使われるようになったのが構造用合板に代表される面材である。面で力を受けるので、強固なスジカイとなる上に金物は少なく(耐力の小さい)て済む。おまけに施工も熟練した技術や方向性の知識もあまり要らない。

いいことだらけで、今日のお題にはツナガラナイ・・・?

最近の傾向として、外壁をモルタルの塗壁にする事を極端に嫌う業者さんが増えた。理由は簡単!ひび割れが怖いのである。どうしても、面材の継手部分に亀裂が入りやすいのである(困)。5年後を考えると・・・だから「したがらない」のが本音である。

原因は、面材が力を受けて面全体でねじれる現象がまずいらしい(難)。受けた力をヤンワリと逃がす昔のやり方とは少し勝手が違うようだ(難)。

それなりに、チャンとした下地をつくり上げて仕上げると問題は無い方法もあるのだが・・・

「丈夫→簡単→安い」という良いことだらけの話のままでは、幾分か犠牲(制限)も出てくるものなのです。


リアル展示場

2008-01-16 21:58:02 | 家づくり

リアル展示場

「リアル展示場?」ってなんだ~って思うでしょう!それでは・・・

集合型の総合住宅展示場は大きな町にはいくらでもあったりするもので、大体のところ、TV局と新聞社と大手住宅メーカーの支店があれば何処にでもあるものなのです(笑)。

住宅屋さん的には集客力もあるし(あったし)、お客様をゲットするには良かったのかもしれません。施主的に見ても、一度にいろんなモデルハウスを見学出来て、最新事情を知る事が出来、ホッといてもいろんな資料や設計図まで御丁寧に届けてくれるものなのです(笑)。

半面に良いことばかりでなく、住宅屋さんは自ずと競合する訳で、値引き交渉のネタにもなりやすい。施主は施主で、良いと知りながら高嶺の花とかしたボリュームと設備に夢と現実のギャップに愕然とするのです(一般庶民は・・・)。

で「リアル展示場」ですが・・・

これは、開発団地にモデルルームを先行して建てる建売住宅のことなのです。一般的に、土地だけ見ても実際にどんな家が建つかを想像するのはきわめて難しいものなのです。

残念な事に、現在の一般の家の大きさは収入によって決まってきます。自ずと土地の広さが決まり、上屋の大きさが決まります。さてさて、業者さんは売りやすい価格帯に設定したご提案となるわけです。

たとえば、45坪の土地に32坪の家みたいな・・・

その32坪に、住宅屋さんの出来る、可能な限りのご提案を見ることが出来ます。構造や仕上がり具合、センス、企画力、設計力等など・・・これならば、リアルに住宅感が沸くのではないだろうか?

完成見学会でもリアルに体感は出来ますが・・・こちらは施主の都合や懐具合・センスも微妙にからんでくるので、実態とは違う場合もあります(笑)。

住宅屋さんも、大きな展示場を維持するリスクから開放されます。半年ほど展示場として見て頂ければ、その後は建売住宅として販売すれば良いのです。

さてさて、そんな広告が出たら早速出向いてチェックしてみましょう!こういう勉強も「家づくり」には必要です。出向いて損はしないと思います。

現在、3社で4棟の「リアル展示場」を計画実行中!私の仕事は裏方なのだが・・・どうなる?


ネットコンペ-その後-

2008-01-15 21:38:42 | ネットコンペ

ネットコンペ-その後-

昨年、ネットコンペに初参加して見事・・・落選!したところまではお伝えしたのですが、途中で終わる感じも気持ちが悪いので・・・それでは、つづきです。

仕切り直し後、当選した設計事務所が面談を開始しました(一先ずは施主がやる気になったので良かった♪)。当選プランは見たけれど、なかなか好きなプランでした(笑)、打合せも数回行い最終プランと見積書を提出したそうです。

が!が!が!書類(金額)を見て施主がビックリしたそうな(主催者談)。

施主いわく「設計監理料が高いので基本プランのみ買取したい」とお安く申し出た。

こ、これって?プラン提出時に提出義務があった金額提示ではないか?参加10数社の見積書を見ても学習は出来たはずである。この期におよんで、この言い方は凄くおかしい!と感じたのは私だけではないはずだ!

建築家や設計事務所がからんでくると、アカラサマニ設計監理料が上乗せしているように見えるかもしれないが・・・仕事としての行為に対する代償として当然かかる費用でして、普通に何処で建てても何処かに含まれているものなのです。

そう言えば・・・私に決まりかけた(コンペの成り行き上)時も、主催者からそんな誘いを受けたのだが・・・これって、主催者がコンペ成立を仕掛けた?っと疑ってしまう(難)。

施主に対しても、最初ッからドロンしようと考えていたのかはさだかでないが、収拾がつかなくなって渋々と手討にしたかったのか?と思ってしまう。

もうひとつは、どんな理由にせよコンペに勝てなかったという事実は避けられない。

その後・・・

家はまだ建っていない。こちらでの同社ネットコンペの募集があったが1日たらずで削除された事実・・・どう考えればいいのだろう?

こんなこと書いてたら「凄くシツコイ人に思われるかもしれない」と思いながら・・・「家づくり」を取り巻く環境に、なんでも有の人々が群がり自分だけの一人勝ちを狙っているのかも知れない。

昔は・・・もっと神聖なものだったに違いないのだが・・・


駐車スペース

2008-01-10 23:04:33 | 建築計画

駐車スペース

敷地が決まれば具体的な家の計画に入るわけですが・・・その前に、

そうなのです♪車社会には欠かせない駐車スペースを確保しなくてはなりません。田舎の広大な土地や税金をいっぱい払ってる土地をお持ちの方は差ほど心配ないのですが・・・

住宅地において今や一家に2台のスペースは当たり前の時代です。欲をいうと来客用のスペースも確保したい場合もあります。

一般的には、縦列駐車よりも並列駐車を好まれるのは言うまでもないのだが・・・駐車場計画の基本を書くことにする。

1.帰宅して入れやすい方向(前進、バック)と場所(スペース)を考える。

2.車の乗り降りを考える(特に運転手)。ついでに荷物の出し入れも考える。(空き)

3.車の出やすい方向(右折、左折)を考える。

4.角地においては交差点から遠い方が望ましい(交通事故防止)。

5.2方向に道路がある場合は、交通量の少ない方が出し入れに便利。

この位考えると大体の場所とスペースが決まってくるのです。大げさに書いたけどどうってこと無い話でした(笑)

同時に、自転車やバイクを何処に置くかを考えると気の利いた感じがする(納)

おいおい、家の計画の前に駐車場か!って思うでしょ?デモね(笑)逆だと住みにくいことがあるかもしれない・・・ので御注意を!

でも、これだけ考えたって、外構工事でカーポートを付けた途端に「家が台無し」のプロポーションになったりする場合もあるのです(困)

ということは、「外も丸ごと間取る」必要があるのです。

だから、建築はオモシロイのです♪