lab-じゅ・lab-や

「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

家の価値を上げるもの

2008-05-29 22:36:41 | 家づくり

家の価値を上げるもの

普通の家は、施主の予算が決まると大体の大きさが決まるものです(笑)

逆に言うと、希望の間取りや大きさで大体の値段が付くわけです(笑)

こんな言い方は、夢も希望も無いのだが・・・ホントにそうなるのです(笑)

微妙に幅が出る原因は、個人の価値観や金銭感覚だったりする。

さてさて、「家」というものは建てた瞬間から・・・いや、着工した瞬間から既に中古なのである。不動産的見かたをすると、ほとんどの場合は年月と共に減価償却をしているのです。

そう!価値は下がり続けるのです。が、あえて・・・上げるものとして

「下がり具合をスローにしたり」「値段の割にお徳感」を引き出してくれるものは、

材料に左右されない「設計力」と「丁寧な仕事」なのであると思う。

まさに、「家づくり」にカカワル人なのだ。


増改築ゆさぶりをかけてみる

2008-05-27 21:58:30 | 家づくり

増改築ゆさぶりをかけてみる

今日、初めてこのブログにたどり着いた人こんにちは!(そんな奇特な人はいない・・・ってば)、突然ですが・・・家をゆさぶって見ると分かるんです(笑)(ゆさぶれるものならやってみー!)

って、前回からの「ヤヤコシや増改築」「増改築おとなの対応」つづきです。

プレハブ系HMさんに早速問い合わせをしてみる・・・

「構造計算のデータなんかもらえますかね~」・・・NG

「じゃあ!新しい間取りで構造計算してもらえますか?」・・・うちの仕事ならやりますが

「費用を払えば、出来ますよね~」・・・本社の担当者に相談を

「確認をそちらで取って、工事は私が・・・」・・・ん~

「設計施工はそちらにお願いして、監修を私がしましょうか?」・・・ん~

「それにしても顧客であるお客様が望んでいらっしゃるのに、応えられないなんて・・・お客様満足度はかなり低いですね~」・・・再度、担当者に相談してみます。

少しばかり、嫌な奴になりました(笑)が、後日・・・

「お施主さんから要望があれば、改築予定の間取りで再計算後、認定書をお出しします。費用は少しばかりかかりますが・・・」

お~「おとなの対応!」(やっときた)

吹けば飛ぶような個人事務所あいてに・・・じゃなくて、相手にするほどのことでもない?

まあ!結果オーライ!なのです(笑)

それでも、構造計算書は出せない様ですが・・・急に決まって、始まった法律のおかげで一苦労だぞよ。

耐震偽装に始まった建築基準法改正ですが、建築士の権限も薄っぺらくなり、対応に右往左往。本当に見極めなくてはならない部分は、次世代に継がれるのだろうか?(汗;)

今回のHMさん=Pホームさんです。(ありがとうございました)


増改築おとなの対応

2008-05-27 06:35:12 | 家づくり

増改築おとなの対応

随分とブログ更新をしていないのですが・・・つづきなのです

日頃からHMさんには、辛口のなのですが・・・お~!「おとなの対応」と思ってしまいました

っというのも・・・

鉄鋼系工業化住宅と分類される、いわゆる軽量鉄骨系プレハブ住宅があります。

こうゆう住宅は、工場でいろんな実験に基づいて耐震等の強度を確保しています。それを根拠に国土交通省に認定番号をいただく訳で、木造住宅(在来)のように、1棟1棟の耐力計算をすることなく、その会社の商品シリーズをひとくくりに認定されます。

???ますます解からないでしょうが・・・(汗;)確認申請では、道路斜線等の簡単なチェックは受けますが、構造に関してはフリーパスみたいなものです。実際に、認定書とか承認証のコピーが添付されているだけなのです。

で普通ならこれで何の問題も無いのですが、増改築となると・・・ヤヤコシや増改築

構造計算書が無いので耐力証明が出来ない完全にブラックボックスになっている。方法はないことも無いのだが・・・部材を拾い出すのに家を裸にするくらい剥がさないと実際は難しいのです。

この辺が、メーカーさんの企業秘密(技術力)とも関係しているのだろうか?

?「おとなの対応」の話になかなか届かない・・・続きは次回


ヤヤコシや増改築

2008-05-19 22:16:52 | 家づくり

ヤヤコシや増改築

住宅の耐震を当たり前のように問われるようになり、増改築は新築以上にヤヤコシくなっております。

今更ですが、無知なのか確信犯なのか、業界全体を取り巻いた耐震偽装や欠陥住宅は言うまでも無く、とうとう明確な法規制が出来た為に・・・ヤヤコシや~っという訳です。

新築ならば、今の時代は一応の計算により耐震チェックをしているので大丈夫なのですが・・・

問題は、増改築!簡単に説明すると・・・

むか~し建てた既存部分の耐震性能を現在の法律に見合う強度を確保しなければなりません。

言葉で言うのは簡単ですが・・・確認申請はおろか図面さえも無い場合がざらにあります。おまけに、大工さんがどんな丁寧な仕事をしていても、今時の補強金物が入っていない為に現行法の1.5倍のスジカイ強度計算をする必要があります。

1.5倍という根拠不明の数字が出てくるあたりが、いかにも御役所らしい

こうなると、ほとんどの場合、既存部分で耐震補強を伴う改築が必要になります。

それが出来る建物や予算であれば良いのですが・・・出来ない場合は???どうしているか大体のところ想像がつくものです。

まあ、木造住宅ならば計算はできるのだが・・・さてさて


誰の為の家なのか

2008-05-13 22:10:46 | 雑談

誰の為の家なのか

設計事務所をしていると・・・

建築基準法を拡大解釈したくなる・・・(不謹慎?かもしれないが

法文から見える隙間のせめぎ合いである。ある意味、経験から来るテクニックかもしれない。

決して、ゴリ押しではありません。

お役所の人は、法文に凡例や模範解答を織り交ぜて安全率(失敗阻止)を掛けて答を出したいのです。

偽装事件からは色濃く出ている感じです。

だめ元で話をしてみたり、知らないふりをしてみたり、あの手この手を・・・

そんな一日でした

杓子定規な話よりも、根本的な部分で「誰の為の家なのか?」を探り

人間味のある法令緩和措置や特例を考えられないものだろうか?

などと嘆いてみたりする。