石川労働局管内の労働基準監督署が二〇一五年に監督指導で立ち入りした事業所のうち、労働基準法や労働安全衛生法に違反した事業所は77・6%に上り、三年連続で七割を超えた。長時間労働の違反は24・8%に当たる三百二十六件あり、前年から横ばいだった。(福岡範行)
昨年、石川労働局管内
一五年の立ち入り総数は千三百十四件で、うち違反が確認されたのは千二十件。違反率は前年の81・0%より微減だったものの、過去五年間では二番目の高水準だった。特に長時間労働の抑制は毎年、重点に掲げて立ち入りで指導し、報道などを通じた啓発にも力を入れているが、減少は見られなかった。
労働局労働基準部の担当者は時間外労働が増える要因を「人手不足感の中で一人当たりの労働時間を長くして、仕事を回している」と分析する
長時間労働 依然深刻 立ち入り1300件 違反率24%