とある日常

とある日常

今日も駅前の商店街は賑わっていた。私は繁華街を歩いていた。いつもの通りだ。変わったところはない。しかし私には何かしらその光景が白々しく思えた。まるで身体を持たない意識だけが、群衆の中を波打って浮いたり沈んだりしているような奇妙な感覚だった。私は落ち着かなかった。精神が衰弱していると日常までもが歪んで見えるものかと思った。そのうち往来する人たちが頭がなかったり、腕がもがれたりとうめき声を挙げて這いずり回り始めた。私には何が起こっているのか分からなかった。実際何が起こっていたかは、その後、ずっと後になって分かったことなのである。

6月29日(水)のつぶやき

たけし・さんまの「有名人の集まる店」 goo.gl/ej6NIy

— Nakanaka Pierrot (@NakanakaPierrot) 2016年6月29日 - 01:19

見えるもの

見えるもの

少女は少年の後ろに回り
目隠しをした
少女は少年に問う
「ねえ、何が見える」
少年は答える
「暖かい光が見える」
少女は少年を疑う
「本当に見えるの」
少年は答える
「ああ、幸福の鳩が飛び立つ姿が見える」
少女は少年の言葉が理解できなかった
でも少年には確かに見えたのだ
その瞬間の一瞬のまたたきの中に

星空の少年

星空の少年

夜空の下の少年は夢を見る
少年が夜空を指さすと
星々たちはきらめき騒ぎだす
明日の太陽が登るまで
少年は星空の下に君臨する

蝋燭の炎

蝋燭の炎

人間は何時か死ぬ
人生とは
一瞬のきらめきのようなものだ
どうせ生きるなら
その灯火を大きな明かりで
燦々と輝かせたいものだ
天窓から差し込む
月の光に揺れる蝋燭の炎のように
私は今生きているのだ

人間らしい

人間らしい

今日、正式に会社の同意書にサインと捺印を押し、診断書を渡して正式に休職が決まりました。夕飯を姉貴と二人で久々に共にし、色々と喋って、ようやく自分が人間らしく思えました。これから、失われた時を求めて、休養に入ります。